翌日、一○○○
歓迎会当日、駆逐艦寮共同厨房ーー
白露「では、海風と江風の歓迎会で出す、村雨特製チーズケーキをみんなで作りたいと思います!」
夕立「因みに、海風と江風は訓練&演習中だから、一四○○以降に春雨達が呼びに行くっぽい!」
春・五・涼『任せて!』
時雨「じゃあ、作っていこうか。村雨頼むよ」
村雨「はいは~い♪ まず始めはボ-ルに四個分の卵白と砂糖を加えてしっかりとしたメレンゲを作りま~す♪ ボールを逆さまにして落ちてこないくらいの物にしてね♪」
白露「これくらいかな?」
夕立「甘い方が良いから、もう少しお砂糖入れるっぽい!」ザバー
春雨「い、入れすぎなんじゃ……」
村雨「……まぁ、良いわよ」
時雨「春雨、夕立の見張り頼むね」
五月雨「黄身が入っちゃう……」
村雨「少しくらいなら良いわよ?」
涼風「いや、全部入ってるよ……」
時・村『』オウフ
村雨「お次は鍋にスライスチ-ズと牛乳を入れて煮溶かしま~す♪ 牛乳が沸騰してきたら火を止めて余熱でバタ-を溶かしてね~♪」
白露「美味しくな~れ♪ 美味しくな~れ♪」
夕立「強火でやった方が早いっぽい!」
春雨「夕立姉さん、こういうのはゆっくりやるんだよ!」
涼風「五月雨! 火を止めろよ!」
五月雨「あわわ!」
時・村『』ウンウン
村雨「続いて、さっきの鍋に四個分の卵黄を加え泡だて器で手早く混ぜ合わせま~す♪ そこに小麦粉をふるいに入れて泡だて器でダマにならない様に良く混ぜ合わせま~す♪」
白露「おぉ~! 良い感じ良い感じ!」
夕立「泡立て器ってドリルっぽい!」ウィーン
春雨「夕立姉さん、遊ばないで~!」ウワーン
涼風「手動のじゃなくて、こっち使えよ……」
五月雨「え? この泡立て器は回らないの?」
時・村『』ガンバレ
村雨「それから、さっきの鍋にメレンゲを三分の一加えて、また泡だて器で均一に混ぜま~す♪ 良く混ざったら残りのメレンゲを入れてしっかりと混ぜ合わせてね♪ 最後まで均一にを目指してガンガン混ぜるのよ♪」
白露「よいしょ、よいしょ」
夕立「もっと力を入れるっぽい!」ガシガシ
春雨「夕立姉さん、中身が溢れてる~!」アセアセ
涼風「メレンゲ入れ忘れてるぞ……」
五月雨「あ、本当だ!」テヘペロ
時・村『』ホホエマー
村雨「次は型にバターを軽く塗ってオーブンシートを定着させてた後、天板に水を張って一七○度で予熱したオーブンで二○分焼きま~す♪ その後、一四○度に温度を下げて四○分焼きま~す♪ 丁度良い焼き色になったらアルミ箔で蓋をするのを忘れないでね♪」
白露「」ワクワク
夕立「」ジュルリ
春雨「夕立姉さん、よだれが……」アワワ
涼風「タイマーのセットはあたいがやったから、タイマーの見張りしててくれ……」
五月雨「うん♪ アルミ箔は準備してあるよ♪」
涼風「それはラップのだよ……」
五月雨「あ、本当だ!」
時・村『』シンパイダ
村雨「さてさて、焼き上がったら表面にアプリコットジャムを塗ってシワが出来るのを防いでね♪ 冷めたら型から外して、オーブンシートも外して良いからね♪ 後はラップをして冷蔵庫で冷やして完成~♪」パチパチ
白露「ジャムを塗って……」ソーット
夕立「このジャム美味しいっぽい!」ペロペロ
春雨「良かったね、夕立姉さん……」ダツリョク
涼風「それはアルミホイルのやつだ……」
五月雨「あ、こっちがラップか~! 似てて難しいね」テヘヘ
時雨「こんな感じかな?」
村雨「えぇ。バッチリね♪」
一四三○、白露姉妹の部屋ーー
提督「みんなお疲れ様」
夕立「提督さん、上手に出来たっぽい! 褒めて褒めて~♪」ワッサワッサ
提督「そうかそうか。よしよし、偉いな」ワシャワシャ
夕立「わふ~////」ピコピコ
時雨「本当に頑張ったのは春雨と涼風だけどね……」
村雨「ナイスフォローだったわよ、二人共……」
春・涼『』マッシロー
提督「春雨と涼風もお疲れ様」ナデナデ
春・涼『えへへ////』フッカツ
時雨「二人の消耗が予想以上だったから、姉さんと五月雨が海風と江風を呼びに行ってるよ」
提督「じゃあ軽く飾り付けをしよう。夕立、お皿を持って来てくれ」
夕立「は~い♪」
春雨「私も手伝います」
提督「座布団用意」
涼風「あいよ!」
時雨「海風と江風は座椅子にしよう」
提督「飲み物はハーブティーのミントを持って来た」
村雨「流石提督、分かってるぅ♪ 淹れる準備してくるわね♪」
こうして後は海風と江風を待つだけになった。
一五○五、白露姉妹部屋前ーー
白露「痛い……」アタマズキズキ
五月雨「ご、ごめんね……白露……」シュン
海風「本当に姉さん達はおっちょこちょいですね」アハハ
江風「でもそれがなんか安心するんだよな~」アハハ
白露「何それ意味わかんない」プクゥ
海風「ふふ、ごめんなさい……それで姉さん達の部屋で何かするんですか?」
江風「そうだよ。いきなり風呂に入って来て、呼び出すんだからよ~」
五月雨「それはこのドアを開けてからのお楽しみ♪」
白露「ね~♪」
二人『???』クビカシゲ
白露姉妹部屋内ーー
提督「来たみたいだな。みんな準備は良いな?」ボソ
全員『OK』ボソ
ガチャーー
パンパン! パパン!
海風「きゃっ」
江風「うわっ」
全員『海風、江風、○○鎮守府着任おめでとう~♪』パチパチ
海・江『え?』ボウゼン
白露「さぁさぁ、海風はこっちこっち♪」グイ
五月雨「江風はこっちだよ~♪」グイ
ストンーー
海風「あの……これは?」
江風「一体何なんだ?」
提督「これは白露達が準備した歓迎会だ」
海・江『えぇ!?』
白露「大成功~♪」
時雨「良い反応だね」ニコ
村雨「えぇ♪」
夕立「サプライズ成功っぽい!」
春雨「うんうん♪」
五月雨「みんなで頑張ったもんね♪」
涼風「そうだな」ニカッ
村雨「じゃあ、切るわよ~♪」
海風「これを姉さん達が……?」
江風「美味そう~♪」
五月雨「頑張ったんだよ♪」キャッ
夕立「上手く出来たっぽい♪」キャッ
涼風「めっちゃ頑張った……」トオイメ
春雨「ホントにね……」トオイメ
海風「あっ」←察し
江風「?」クビカシゲ
時雨「こっちのお茶は提督が用意してくれたんだよ」ニコ
海風「ありがとうございます」ニコ
江風「流石提督だな」ニカッ
村雨「さ、最初に二人が食べて♪ 提督の『アーン』で♪」ウフフ
海風「えぇっ!?」
江風「マジかっ!?」
白・夕『』ガタッ
時・春『座ってて』ピシャッ
白・夕『(´・ω・`)』ストン
提督「ほら、先ずは海風からだ」つケーキ
海風「は、はい//// あむ……美味しい……」
提督「次は江風だ」つケーキ
江風「あ~ん……ん~♪ 美味ぇ~♪ 超美味ぇよこれ!」
全員『やった~♪』バンザーイ
村雨「じゃあ、私達も食べましょ♪」
全員『賛成~♪』
村雨「こっちは私と時雨姉さんで作ったチョコチーズケーキよ」
時雨「上手く出来たんだよ」
白露「これがあたしと夕立と春雨で作ったやつ~♪」
夕立「美味しく出来たっぽい♪」
春雨「うん、そうだね……」トオイメ
五月雨「こちらは私と涼風で作りました!」
涼風「あぁ、マジで頑張ったよ……」トオイメ
提督「おぉ、どれも美味しそうだな。みんなお疲れ様」ニコ
全員『えへへ~////』ニヘラ
夕立「提督さん、夕立にも食べさせて欲しいっぽい」キラキラ
白露「あたしもあたしも!」キラキラ
時雨「期待してても良いよね?」モジモジ
春雨「は、春雨も////」モジモジ
村雨「モテモテね~♪ 勿論、私にも……ね?」ウインク
五月雨「私もして欲しいです~♪」
涼風「あ、あたいは別に……////」モジモジ
提督「順番にな……」ニコニコ
全員『えへへ~♪////』キラヅケカンリョウ
海風「凄まじい人気ですね」
江風「競争率ヤバイな」
海風「え?」
江風「え?」
海・江『あはは……////』
提督「改めてこれからもよろしく頼むよ」ナデナデ
海風「は、はい!////」カオマッカ
江風「江風に任せな!////」ニヘヘ
こうして白露姉妹だけの海風と江風の歓迎会は大成功に終わった。
みんな何故か私から食べさせてもらいたいらしく、雛鳥の様に口を開けて待っていた。
とても愛らしく、微笑ましい光景だったーー。
読んでいただきありがとうございました!
とりあえず、貯めてたネタが尽きましたので次は思いつき次第あげます!