艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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重巡洋艦メイン。

キャラ崩壊含みます。


艦これSS百四十話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 執務室ーー

 

加古(本日秘書艦)「ふわ〜……春は陽気が良くてキツいな〜」クシクシ

古鷹「もぉ〜、加古ったら」クスクス←お手伝い

 

加古「いやぁ、でもこの陽気だもん。誰だって抗えないだろ」アフ

古鷹「加古はどんな陽気でも寝れるじゃない」フフ

加古「よせよ……照れるぜ」フフン

古鷹(別に誉めたわけじゃないんだけどなぁ)ニガワライ

 

加古「古鷹〜、ちょっとそこの窓開けて〜」

古鷹「? 良いけど……」

 

 カラカラ……ふわっ

 

古鷹「あ、いい香り〜」ハワー

加古「そこの窓を開けると、本館側にある花壇の花の香りが丁度入ってくるんだよね〜」ニカッ

古鷹「あ〜、そういえばあそこの花壇に植えてあるのって沈丁花(じんちょうげ)だよね……だからここまで香りがくるんだね」ニコニコ

加古「この香りいいよね〜。梅の香りも好きだけど、やっぱり春はこの香りがあたしは好きだな〜♪」

古鷹「ふふ、加古らしいね」クスクス

 

加古「こんなに平和でいいのかね〜」

古鷹「確かに……今提督達は攻略海域に行ってるって思えないよね」

加古「たまに思うんだ……これは現実逃避してる私が見せてる夢なんじゃないかって……」

古鷹「加古……」

加古「だって鎮守府(ここ)にはみんな揃ってるじゃん? 青葉に衣笠、伊勢や日向、鬼怒、阿武隈、由良、龍田……あの時過ごしてたみんなが揃ってる。まだ着任してない奴もいるけどさ」

古鷹「……」

加古「別に前のことを引きずってるとかじゃないよ? ただこんだけ平和だとなんか、ね?」

古鷹「ふふ、その気持ちは分かるけど、今がちゃんとした現実だよ♪ それに平和だからこそ、それを守るのが私達の役目でしょ?」ウインク

加古「そう、だよな……うん。ありがと、古鷹」ニパッ

古鷹「どういたしまして……さて、提督達が帰ってくる前に書類整理終わらせちゃお♪」

加古「おっしゃ〜、なんかやる気出てきた〜!」キラキラ

古鷹「」ニコニコ

 

 気を取り直して書類整理再開ーー。

 

古鷹「加古、そっちの書類取って」

加古「あいあい」つ書類

 

 三十分経過ーー。

 

古鷹「加古、この書類の確認お願い」つ書類

加古「お〜」ウケトリ

 

 一時間経過ーー。

 

古鷹「加古、さっきの書類の確認終わった?」

加古「」

 

古鷹「加古?」

加古「( ˘ω˘)」スヤァ

古鷹「( ゚д゚)」ネテル!?

  (……まぁ一時間保っただけマシかな)

 

古鷹(でもまだ寝るには早いかなぁ♪)ニコニコ

 

 スパーン←デコピン炸裂!

 

加古「いって〜(><)」ウズクマリ

古鷹「もぉ〜、まだ寝ちゃダメだよ。っていうかなんで枕まで持ってるのよ」ニガワライ

加古「提督は持ってきても良いって言ったもん……」オデコサスサス

古鷹「それでも使うなら休憩時間とか……」

加古「じゃあ、今が休憩時間!」

古鷹「加〜古〜」ニ"コ"ニ"コ"←超弩級戦艦の微笑み

加古「はいごめんなさい今すぐ仕事します」ササッ

古鷹「これが終わったら寝てもいいからね」ニッコリ

加古「サーイエッサー」ガクブル

 

 そして何とか午前中の仕事を終えたーー

 

 ピピピーッピピピーッ

 

加古「はい、こちら執務室」

提督『私だ。状況を報告する』

加古「いいよ〜」

提督『目的の敵輸送船団を壊滅させた。こちらの被害は青葉、衣笠の二名が小破。夕張と川内の二名が小破手前の軽傷。残る吹雪、初雪は無傷だ。ドックの準備を頼む』

加古「了解〜」

提督『しかし、よく起きていたな加古よ』

加古「提督さ〜、それは酷くない?」

提督『すまんすまん……枕を持参していたから、寝ているものだと思ってな』アハハ

古鷹「加古は私がちゃんと見てましたから大丈夫ですよ♪」

提督『古鷹が手伝ってくれていたのか。ありがとう、帰ったら何かご馳走しよう』

古鷹「そんな……妹の面倒を見るのは当然ですから」キラキラ

提督『それでも、だ。こちらは今から帰投する予定だから、少し遅めの昼食になるだろうが待っていてくれるか?』

古鷹「はい♪ いつまででもお待ちしています! なのでお気をつけて」キラキラ

提督『うむ、では後でな』

 

 プツンーー

 

加古「さて〜、んじゃドックに連絡しに行くか〜」ノビー

古鷹「じゃあ私は補給室に連絡するね♪」

加古「良かったな。提督とお昼一緒出来て」ニヤニヤ

古鷹「え……あ、うん////」テレリテレリ

 

 

 某攻略海域ーー

 

 艦隊帰投中ーー

 

衣笠「ねぇ提督〜、古鷹ちゃんにだけお昼ご馳走するのズルくな〜い〜?」ジトッ

提督「?」

青葉(あれは分かってないお顔ですね〜)

衣笠「私達だって頑張ったんだもん! 古鷹ちゃんにだけってズルいよ〜!」ヤンヤン

提督「私は最初から皆にもご馳走する気でいたんだが?」

衣笠「え!?////」ボンッ

青葉(流石です司令官)ニヤニヤ

提督「とにかく帰ったら皆ドックで体を治し、補給を済ませてから、食堂で好きな物を頼みなさい。全部私が持つからな」ニカッ

 

吹雪「ありがとうございます、司令官!」ニコッ

初雪「ゴチになりま〜す」ノシ

夕張「私は上天ぷら蕎麦の大盛りにしよっかな♪」

川内「私は食堂に着いたら決めよ〜♪」

青葉「青葉はコロッケ定食の大盛りを頂きます」ニコニコ

 

 \ワイワイキャッキャッ/

 

衣笠「ありがと、提督//// それとごめんね、なんか催促した感じになっちゃって……」

提督「気にするな。衣笠達が居たから今回の作戦は成功した。ならこれくらいはお安い御用だ」ナデナデ

衣笠「提督……////」キュンキュン

提督「衣笠も好きな物を食べなさい」ニカッ

衣笠「うん♪ ありがとね!////」デヘヘ

 

青葉(いい顔してますね〜)パシャパシャ

吹・初『(衣笠さん可愛い〜)』ホホエマー

夕張(女子力高いな〜)オォー

川内(神通、頑張れ〜)トオイメ

 

 それから無事に艦隊は帰投し、古鷹、加古を加えた九人で楽しい昼食になった。

 

 昼食中、古鷹と衣笠は提督の両サイドをキープし、ずっと熱い視線を送っていたと次の日のアオバタイムズが報じ、それを見た加古にからかわれた古鷹は顔を赤くし、青葉は衣笠に追い掛け回されたというーー。




今回は古鷹さん、加古さんをメインにほのぼの回にしました!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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