艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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みんなで遊ぶよ! の談。

キャラ崩壊、独断と偏見含みます。

いつもより長めです。


艦これSS百三十八話

 

 ○○鎮守府、○九○○ーー

 

 野外グラウンドーー

 

青葉「はい、やって参りました! 鎮守府春の艦娘野球! 春だしみんなで楽しく遊びましょう! と言うことで始まったこの企画ですが、皆さんくれぐれも怪我にはご注意を! そして実況は私青葉! ゲストには我が鎮守府の顔である、司令官をお迎えしてお送り致します! 司令官、よろしくお願い致します!」

提督「あぁ、野球には詳しくないがよろしく頼む」

青葉「ルールは普通の野球と変わりませんが、今回は表裏共に九回までとし、同点の場合でも延長は行いません!」

提督「時間もあるからな。限られた時間の中で精一杯プレーしてほしいな」

 

青葉「はい、では早速プレイボールです! 最初の攻撃はAチームをからです! キヌガッサー、打順でAチームの人達のご紹介をよろしくお願いします♪」

 

衣笠『Aチーム、スターティングメンバーを発表します』(ウグイス嬢風)

 

 Aチーム打順

『一番夕立・二塁手』

『二番時雨・遊撃手』

『三番龍田・捕手』

『四番長門・右翼手』

『五番摩耶・左翼手』

『六番鳥海・中堅手』

『七番大和・三塁手』

『八番足柄・一塁手』

『九番天龍・投手』

 

 \パチパチパチパチパチパチパチパチ/

 

青葉「続いて守備に就くBチームを守備番号順でご紹介お願いします♪」

 

衣笠『続きまして、Bチーム、スターティングメンバーを発表します』

 

 Bチーム守備順

『投手・長良』

『捕手・鬼怒』

『一塁手・武蔵』

『二塁手・北上』

『三塁手・陸奥』

『遊撃手・大井』

『左翼手・加賀』

『中堅手・那智』

『右翼手・赤城』

 

 \パチパチパチパチパチパチパチパチ/

 

青葉「そして球審は鳳翔さん、塁審を一塁から龍驤さん、飛鷹さん、千代田さんの四名にお願いしております! それでは試合が始まります!」

 

 

 一回表ーー

 

鳳翔「プレイボール!」

夕立「お願いしますっぽい!」

 

鬼怒(夕立ちゃんか〜……軽いボール球でも振る可能性があるから、最初は外に逃げるカーブで)サイン

長良「」コクリ

 

 ヒュンッ……くくッ

 

夕立「甘いっぽい!」カーーン

 

長良「!?」

鬼怒(ボール球でも当てれるの!?)

  「セカン!」

 

北上「ほいほーい」テテテ

大井「北上さんの服は汚させないわ!」バッ! ヒュンッ

 

 スパーーン!

 

龍驤「アウト!」

 

北上「やるね〜、大井っち〜。ありがとね♪」ニコッ

大井「はい、北上さん♪」キラキラ

 

鬼怒「一アウト!」

長良「一アウト〜!」ホッ

 

夕立「むぅ〜……次はやられないっぽい」

時雨(夕立が初球打ちしたから、僕が他の球を出させなきゃ……)

 

鬼怒(時雨ちゃんか〜……多分見てくるよね。ここは早めに追い込んだ方がいいかな)サイン

長良「」コクリ

 

 ヒューーン!

 

時雨(基本のストレート)

鳳翔「ストライク!」

 

鬼怒(次、次)サイン

長良「」コクリ

 

 ヒューーン!

 

時雨「」クッ

鳳翔「ボール!」

 

鬼怒「」サイン

長良「」コクリ

 

時雨(外して来るかな?)

 

 ヒュンッ……くくッ

 

時雨(カーブだけどストライクゾーンだ、ね!)カーーーン

 

長・鬼『!?』

長良「ライト〜!」

 

赤城「ワンバン、上々ね!」シュバーーン

 

 スパーーン!

 

北上「イッタ〜……」ニガワライ

 

飛鷹「アウトー!」

 

時雨「欲張らなきゃ良かった……」クッ

北上「どんまいどんまい」ノシ

 

青葉「凄まじい送球でしたね〜……」

提督「流石毎日弓を引いているだけあるな」ウンウン

 

鬼怒「二アウト〜!」

長良「二アウト〜」ホッ

 

龍田「よろしくお願い致します♪」ペコリ

鬼怒(うわぁ……一番読めない人が来たよ〜……)

龍田「」ニコニコ

鬼怒(ボール球を打たせて、内野ゴロ。悪くても内野安打くらいに……)サイン

長良「」コクリ

 

 ヒューーン

 

龍田「そのストレート見せ過ぎよ♪」カキーーーン

鬼怒「なっ!?」

長良「センター!」

 

那智「任せておけ!」

 

青葉「おぉ! 那智選手、間に合うか!?」

 

那智「取った!」

 

 \ワーワーワー/

 

提督「見事だな」パチパチ

 

鳳翔「三アウト! チェンジ!」

 

龍田「思ったより打球が伸びなかったわ」クスクス

鬼怒(龍田さん……恐ろしい娘!)

長良(良かった〜、何とかなって〜)フゥ

 

加賀「ナイスキャッチよ」

那智「あれくらいは当然さ♪」フフン

武蔵「さぁ、攻撃だ!」

陸奥「かっ飛ばすわよ〜♪」

全員『お〜!』

 

 

 一回裏ーー

 

長良「お願いしま〜す!」

龍田(やっぱり走力ある長良ちゃんが一番ね〜)サイン

天龍(低めにストレートか……)

 

 ビュンッ……バスン

 

鳳翔「ストライク!」

龍田(流石に初球打ちはしないわね〜……ならこれはどうかしら?)サイン

天龍(ど真ん中コースのフォークか……)

 

 ビュンッ……かくん

 

長良「せいっ!」カンッ

龍田(修正してよく当てたわね〜)クスクス

  「ファースト〜」

天龍「カバー入るぞ!」

足柄「はいっ♪」

 

 ぽすん

 

龍驤「アウト〜!」

天龍「一アウト〜!」

長良(くぅ〜、もう少し見るんだった……)

 

北上「ナイストライよ〜、長良っち〜」ノシ

龍田(北上ちゃんは少し難しいわね……)サイン

天龍(外の高めにボールか……)

 

 ビュンッ

 

北上「あ、アタシの好きなコース♪」カキーーーン

 

龍田「レフト〜」

  (届かないでしょうけどね……)

 

摩耶「ぐがぁ〜!」

 

 ぽとん

 

北上「行っちゃいましょう〜」テテテ

鳥海「させません!」ゴォーー!

 

大和「タッチ♪」

北上「ありゃ、送球早いね〜」

 

天龍「ナイスセンター!」バンザーイ

龍田「ナイスセンタ〜」クスクス

 

大井「北上さんの仇!」メラメラ

龍田(すっごく簡単な打者が来たわ〜♪)ニコニコ

天龍(真ん中低めのストレート?)

龍田「」ニコニコ

天龍(まぁいいか)

 

 ビュンッ

 

大井「っしゃ、おら〜っ!」ズゴーーン

天龍「!?」ビクッ

 

龍驤「ファール!」

 

大井「」チッ

龍田「」ニコニコ

天龍「」ビクビクッ

 

 ビュンッ

 

大井「だっしゃ〜っ!」ズバーーン

 

千代田「ファール!」

 

大井「」グヌヌ

龍田(最後フォークでお終い♪)サイン

天龍「」コクリ

 

 ビュンッ……かくん

 

大井「当たりなさい!」カーーーン

天龍「センター!」

 

鳥海「届かないっ」

 

長門「フォローする!」

 

 ズォーーーーン!←レーザービーム

 

龍田「ナイスライト〜♪」タッチ

鳳翔「アウト! 三アウトチェンジ!」

大井「」クッ

 

夕立「夕立の所にボール来なくてつまらなかった〜」

時雨「その内来るよ。次だよ次」カタポンッ

龍田「次は攻撃で頑張りましょう♪」

全員『お〜♪』

 

青葉「凄まじい! 流石はビッグセブン! 大井さんも素晴らしい当たりでしたね!」

提督「どちらも攻守で見せ場を作ったな……この試合どうなるか、楽しみだ」シミジミ

 

 

 その後も野球は続いたが、八回を終えても両チーム0対0のまま九回裏を迎えた。

 

青葉「さぁ、Bチーム! ここへ来てツーアウト満塁で一打サヨナラの場面となりました! そしてバッターボックスに立つのは、四番武蔵選手! 対するAチームは天龍さんに変わって抑えを任された夕張さん! さぁ、どう抑える!?」

提督「手に汗握る展開だな……。夕張の多彩な変化球を武蔵がどう攻略するか。パワーとテクニックを兼ね備えた武蔵をバッテリーがどう抑えるか。楽しみだ」ワクワク

 

武蔵(満塁とは言え凡打ではアウトになる。長打を狙うしかないが……)

 

夕張(真っ向から行けば返り討ちにあうだけ。ここは変化をつけなきゃ……)

龍田(これまで武蔵さんは四打数二安打。でもノーヒットで終わった二打席はどちらも長打だった……変に甘い球を投げさせたら確実に持ってかれるわね……)

 

武蔵(真っ向から来ないのは分かっている。ならば狙い目はカーブかチェンジアップだな……)ググッ

 

龍田(長打を打つ気満々ね〜……させないけど♪)サイン

夕張(え!? いきなりストレートなの!?)

龍田「」ニコニコ

夕張(いきなり度肝を抜くって寸法ね……分かったわ!)コクリ

 

青葉「さぁ、ピッチャー大きく振りかぶって……投げた!」

 

 ヒューーンッ

 

武蔵「なっ!?」ブンッ

鳳翔「ファール!」

 

龍田「」フフ

夕張(先ずは一つ……!)

 

武蔵(ったく……完全に読まれてたいたな。仕方ない。さっきのは負けを認めよう)

 

武蔵(だが……次はこちらの番だ)ゴゴゴゴゴ

 

夕張(ひっ)ビクッ

龍田(威圧感が増したわね……夕張ちゃん。自信を持って)サイン

夕張(内角低めのスローカーブ……)コクリ

 

青葉「さぁ、ピッチャー第二球……投げた!」

 

 ヒュン……ふわん

 

武蔵「ちぃっ!」ガーーーン

 

夕張「レフト!」

 

千代田「ファール!」

 

夕張「」ホッ

龍田(取り敢えず、これで追い込んだわね)

 

武蔵(先端に引っ掛けた分、コースが開き過ぎた……)

 

武蔵「ふぅ……」ググッ

 

龍田(凄い集中力……流石ね)

夕張(どうしよう……凄く怖い)ガクブル

龍田「」ニガワライ

 

龍田(泣いても笑っても次が最後になるわね……最後はこれで♪)サイン

夕張(ど真ん中に今日最高のフォークボール!)コクリ

 

武蔵(良い目だ……軽巡なのが惜しいくらいにな)フフ

 

青葉「さぁ、ピッチャー第三球……投げた!」

 

 ビユーーーンッ

 

武蔵「もらった!」ググッ

 

 ストン

 

武蔵「っ!?」カキーーーン

 

青葉「少し詰まったようにも見えましたが、見事に前へ打ち返した!」

提督「お見事」

 

青葉「打球は伸びる! 伸びる! 外野猛スピードで打球を追います!」

 

夕張「みんな、お願いします!」

龍田「取れるわよ〜」

 

長門「大和!」

大和「了解! 鳥海さん!」

鳥海「お願いします!」

 

青葉「あぁ〜っと! ここで鳥海選手、長門選手と大和選手の手に乗った! まさか!?」

 

長門「取ってこい!」

大和「お願いします!」

鳥海「鳥海、いきまーす!」

 

 ぽーーーん!

 

青葉「二人の戦艦の手によって鳥海選手、高く飛び上がりました! そして〜!」

 

 パシッ!

 

青葉「取ったー! 取りました! 見事にあの打球をキャッチ! そしてキャッチした鳥海選手を下の二人が難なくキャッチ! これは凄いプレーだ!」

提督「」カンドウ

 

鳳翔「三アウト〜! ゲームセット!」

 

青葉「いやぁ、手に汗握る素晴らしい試合でした! ご覧になった皆様、選手の皆様に心からの熱い拍手を!」

 

 \パチパチワーワーワーパチパチ/

 

青葉「ではでは、これにて鎮守府春の艦娘野球を終えたいと思います! 司令官、皆様お疲れ様でした〜!」

 

 \パチパチパチパチパチパチ/

 

 こうして鎮守府春の艦娘野球は両チーム引き分けという形で幕を閉じた。

 試合をした艦娘も観戦していた艦娘もとても良い笑顔で今回の企画を終え、企画は大成功に終わった。

 

 その後野球ブームが艦娘達の間で起きたそうなーー。




春の選抜高校野球を見てたらこのネタが浮かびました!
背番号は敢えて付けなかったのでご了承お願いします。
そして試合内容も薄くてすいませんでした!

大和や武蔵達がバッターボックスに立ったらピッチャーはビビりますね〜(^^;
それか美しさに棒立ちですな!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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