艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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正規空母メイン。

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。


艦これSS百二十七話

 

 ○○鎮守府、一五○○ーー

 

 食堂ーー

 

飛龍「あれ? グラーフさん、抹茶だけでいいんですか?」

蒼龍「いつもおやつを楽しみにしてたのに……どうしたんですか?」

グラーフ「さ、最近、お腹周りにバルジが……」オナカサスサス

飛龍「そんなに目立ってないと思いますよ?」

蒼龍「そうですよ〜! こんなに括れてるくせに〜!」ワキバラツンツン

グラーフ「ひゃんっ」ビクッ

 

飛龍(可愛い!)

蒼龍(か〜いい〜!)

グラーフ「うぅ////」ナミダメ

 

蒼龍「あっ、あぁ、ごめんなさい! 可愛かったし、大丈夫ですよ!」アタフタ

飛龍「そ、そうですよ! 可愛かったですよ!?」アセアセ

グラーフ「そ、それはそれで……////」ウツムキ

 

 取り敢えず仕切り直すことに……。

 

飛龍「んんっ……それでダイエットをしてるんですか?」

グラーフ「」コクコク

蒼龍「でもグラーフさんって私達より訓練多いし、そんな必要なんじゃ?」

グラーフ「あれだけ動いてもそれ以上食べている自分に気が付いだんだ」カオカクシ

蒼・飛『(グラーフさんって可愛いな〜)』

 

グラーフ「私は日本を舐めていた。侮っていたのだ!」

飛龍「あれ? でもグラーフさんはどちらかと言えば親日家でしたよね?」

蒼龍「そうですよ。グラーフさんの通信機(スマホ)のストラップは可愛い獅子舞のやつですし、日本食や和菓子もよく食べてるじゃないですか」

グラーフ「それだ」

蒼・飛『???』

 

グラーフ「日本食が美味すぎるのが悪いんだ!」

飛龍「へ」

蒼龍「え」

グラーフ「私は日本に来て、日本の文化に触れ、日本の食べ物が大好きになった……寿司に餅、蕎麦、うどん! 甘味なら餡蜜やおしるこ、たい焼き、饅頭! その他にも沢山ある!」

 

グラーフ「そんなに美味いものが常に食べられ、しかも低価格! これは『食べろ!』と言われているようなものだ! だから私は食べた! 常に! それがこの結果だ!」ウワーン

飛龍「」ニガワライ

蒼龍「」ナデナデ

 

飛龍「でも変に我慢するよりは食べた方がいいんじゃないかな?」

蒼龍「そうですよ〜。いきなり食べないのは体に悪いです。せめていつもより食べる量を減らすところから始めましょうよ」

グラーフ「それもやった! でも駄目だったんだ!」

飛龍「えぇ〜……」

蒼龍「う〜ん……」

グラーフ「やったんだ……! やったんだよ……! 必死にっ! それがこの結果だったんだ!」ガタッ

蒼・飛『』ビクッ

 

グラーフ「訓練はいつもより増やして……食べる量は減らして……今はこうして抹茶のみで小腹を満たしている……!」

 

グラーフ「これ以上何をどうしろと言うんだ! 何を我慢しろと言うんだ!」

 

 そう叫び終わるとグラーフは床に膝を突いて、両手で床をバンバンと叩き、どうしようもない悲しみを叩きつけた。

 

「話は聞かせてもらいました」

 

蒼・飛『その声は!?』

グラーフ「誇り高き一航戦……赤城!」バッ

 

赤城「( ゚д゚ )彡そう! 赤城です!」クワッ!!

加賀「はぁ……」アタマカカエ

 

グラーフ「赤城! 私は……このグラーフはどうすればいいんだ!? 教えてくれっ!!」スガリツキ

赤城「お教えましょう……グラーフさん」

グラーフ「おぉっ!!」パァッ

赤城「食べても増える、減らしても増える……ならば!」カッ!!

グラーフ「ならば!?」

蒼・飛『』ゴクリ

 

赤城「逆に沢山食べて胃を満たせばいいのよ!」

 

蒼・飛『(そこで煽るの!?)』

 

グラーフ「そうか……逆転の発想だな!」キラキラ

 

蒼・飛『(納得出来るの!?)』

 

赤城「そうと決まれば、さぁ! 私とこのエベレスト餡蜜パフェを完食(踏破)しましょう!」

グラーフ「お、おぉ〜!!」キラキラキラキラ

赤城「さぁ! さぁsーー」

 

 ドゴォ!

 

 パタリ……

 

赤城「」チーン

加賀「これ以上一航戦の誇りを食の誇りに塗り替えないでください」

 

蒼・飛『(出た! 加賀のノーモーション爆撃(腹パン)!)』

 

グラーフ「私はどうすれば……」ドヨーン

加賀「グラーフさん」

グラーフ「加賀……」

加賀「これまでの食べ方でも、痩せる方法はあります」

グラーフ「ほ、本当か!?」

加賀「グラーフさん……こちらを食べてみてください」

グラーフ「こ、これは……餅じゃないか!?」

加賀「これはただの餅ではありません。右がくず餅、左が生麩餅と言います」

グラーフ「くず餅に生麩餅……普段の餅と何が違うんだ!?」

 

間宮「それは私が説明します」シュタッ

グラーフ「あなたはマミーヤ!?」

間宮「くず餅は発酵食品のため腸内環境の改善に役立ち、この蜜やきな粉にはレシチン、イソフラボン、良質のミネラルが含まれているので美容に効果的です。くず餅に蜜ときな粉をたっぷりかけてもカロリーは低めなおやつなんですよ」キリッ

 

伊良湖「更にこちら!」シュタッ

グラーフ「あなたはイラーコ!?」

伊良湖「生麩の食感は餅に似ていますが、普通のお餅と比べると同じグラム数で炭水化物は半分、タンパク質量は3倍なので低カロリー高たんぱくで、カルシウムやミネラルも豊富なおやつなんですよ」キリリッ

 

加賀「この他にも、間宮さん、伊良湖さん、鳳翔さんが生み出した低カロリーの甘味は沢山あります。これらを食べ、いつも通りに訓練していれば自ずと成果は見えてきます」

グラーフ「私は食べてもいいのか……?」

間宮「勿論……グラーフさんのような方にも美味しく食べやすい甘味を提供するのも、我々給糧艦の役目ですから」ニコッ

伊良湖「美味しく食べて、心も身体も美しく。これが私達の目指す究極の食です」ニコッ

 

グラーフ「」

蒼龍「食べよう、グラーフさん」カタポンッ

飛龍「そうだよ♪ こんなに美味しそうなのに低カロリーなんだもん」ニコニコ

グラーフ「みんな……Danke! やはり日本は奥が深い! また日本の良い所を知れたぞ!」パクパク

 

グラーフ「美味しい! とても美味しいぞ〜!」ムシャムシャ

加賀「問題解決ね」フフ

間宮「笑顔が眩しいわ」ニコッ

伊良湖「こちらまで嬉しくなりますね♪」

蒼・飛『♪』ニコニコ

 

 こうしてみんなは和気藹々とおやつを堪能した。

 そしてその後のグラーフの減量が大成功したのはまた別のお話ーー。

 

赤城「」チーン

加賀「( ゚д゚)」ハッ!

 

加賀「忘れてました……」テヘペロ

赤城(解せぬ……)




グラーフをメインに日常的な話にしました!
赤城さんの扱いにはご了承を。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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