艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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姉妹まったり回。

キャラ崩壊含みます。


艦これSS百二十四話

 

 ○○鎮守府、一一○○ーー

 

 軽巡洋艦寮、共同厨房ーー

 

大井「〜♪」ルンルン

木曾「大井姉貴、野菜切り終わったぞ」

大井「あ、はーい。ありがと♪」

木曾「他に何かやることあるか?」

大井「ならご飯炊いてくれる?」

木曾「了解」

 

 本日の大井はご機嫌である。

 何故なら北上に「今日のお昼はみんなで中庭で食べたい」と言われたからだ。

 

大井「気合い入れて美味しいもの作らなきゃ〜♪」

北上「作ってくれるのは嬉しいけど、隠し味が隠れてなかったらそれは隠し味じゃないからね?」

大井「いつまで引きずってるの、北上さん!?」

北上「だって〜、この前の豚骨ラーメンだっけ? 隠し味の鶏ガラスープが多くて、ただの豚骨風味のチキンラーメンだったじゃん」

大井「だからあれは気合い入れ過ぎて、鶏ガラスープを入れ過ぎちゃっただけなの! 許して北上さ〜ん!」

北上「いや、美味しかったし、そもそも怒ってないよ? ただ「豚骨ラーメン」って言われたらその口になるじゃん?」

大井「だからごめんなさ〜い!」

北上(縋り付く大井っちって新鮮で面白い)ククク

木曾(遊んでる顔だなあれ……)シャコシャコ

 

球磨「クマ〜、戻ったクマ〜!」ノシ

多摩「帰ったにゃ」ノシ

木曾「お疲れ」

北上「乙、乙〜♪ どうだった?」

球磨「何も問題なく終わったクマ〜」

多摩「今日の遠征は朝潮達だったから楽だったにゃ」

木曾「あんまこき使うなよ? 駆逐艦らが可哀想だからな」

 

球磨「そんなことないクマ。みんな率先的にやってくれてるクマ」

多摩「そうにゃ。多摩達は指示しか出してないにゃ」

木曾「それがこき使うってことだろ!」

球磨「ナニイッテルカワカラナイクマ」

多摩「ニホンゴムツカシイノニャ」

木曾「」イラッ☆

 

球磨「あ、そうそう、大井〜」

大井「何ですか?」

球磨「今日のお昼に一人分増えてもいいクマ?」

大井「? 構いませんけど……何方を誘ったんですか?」

多摩「提督以外いないにゃ」

大井「ふぁっ!?////」オタマボトッ

 

北上「(ナイス球磨っち♪)」コソコソ

球磨「(そう褒めるなクマ)」ニヤニヤ

 

多摩(最近の大井は提督LOVE勢に負けないくらいだからにゃ〜)

木曾(聞かなかったことにしよう)

 

大井「て、ててててて、提督ももももも、おひおひおひお昼ににににに////」

木曾「大井姉貴、落ち着けよ」ドォドォ

大井「だだだだだって////」

球磨「提督に良妻アピールのチャンスクマ!」

多摩「大丈夫、大井はやれば出来る子にゃ!」

大井「良妻……私が? 提督の……?」

 

 少女妄想中ーー

 

大井「くはっ」ハナヂダバー

木曾「大井姉貴!?」

 

北上「隠し味に大井っちの鼻血か〜」トオイメ

球磨「流石に引くクマ」トオイメ

多摩「多摩達だけ食堂でお弁当もらうにゃ」トオイメ

大井「だ、大丈夫! ちゃんと作り直すから!」ボタボタ

木曾「まだ止まってないから!?」

 

大井「これは死ぬ気でやるわ!」ギラギラ

 

 それから大井はまるで何かに取り憑かれているかのように、眼光鋭く一つ一つの料理を作っていった。

 そんな大井をにやn……にこやかに見つめる姉三人と、それとは反対に心配そうに見つめる妹であった。

 

 

 一二○○ーー

 

 中庭ーー

 

提督「此度はご招待ありがとう」ニコッ

大井「べ、べべべべ別に私がよよよよ呼んだんじゃありませんんんかかから////」

提督「顔が赤いが……大丈夫か?」ノゾキコミ

大井「ちちちちち近いです!!//// 嬉しいです!!//// 大丈夫です!!/////」

 

北上「まぁ、大井っちは正常だから大丈夫だよ〜」

提督「む……そうか。ならば良いが……」

大井「〜////」プシュー

 

球磨「レジャーシート持ってきたクマ〜!」バサッ

多摩「一応ブランケットもあるにゃ」モコモコ

木曾「全部用意したの俺だけどな」ニガワライ

北上「ほら、提督〜、こっちこっち〜」グイグイ

提督「おぉ、分かった」

 

 席は↓の通り

 

 提 大 北

  料 理

 木 球 多

 

大井「」

提督「これは大井が作ったそうだな。どれも美味しそうで食べるのが楽しみだ」ニコッ

大井「は、はい////」

北上「気合い入れ作ってたもんね〜」ニコニコ

大井「き、北上さん……////」

 

大井(何この状況……!? 右を向けば提督の顔があって、左を向くと北上さんの顔が……)

 

大井(どんなハーレムなのぉぉぉぉぉぉ!)

 

球磨(盛大に浮ついてるクマ)グフフ

多摩(これは今日もキラキラにゃ)ンフフ

木曾(最近アイマスク必須になってるな〜)トオイメ

 

北上「さ、食べよ食べよ〜♪ 今回はアタシもちゃんと見てたから、変な味しないよ♪」

大井「北上さん!?」ガーン

提督「はは、大井は料理上手だからな。自信を持ちなさい」ナデナデ

大井「ななななな撫でないでください!!//// 気持ちいいから!!//// こんな時どんな顔したらいいか分からないから!!////」

球・多・北『笑えばいいと思うよ(クマ)(にゃ)』ニヤニヤ

木曾(俺の知ってる名場面と違う!)

 

 そんなこんなで提督を交えた姉妹の昼食会が始まったーー。

 

北上「うわ♪ この唐揚げ美味しい♪」アムアム

大井「えへへ〜//// 嬉しいです〜////」ニヨニヨ

提督「このハンバーグも美味だな」パクッ

大井「光栄です〜////」ニヨニヨ ボタボタ

 

 /オオイハナヂガ キャー!\

 

球磨「大井の表情筋が壊れないか心配クマ」ムグムグ

多摩「元の顔には暫く戻らないにゃ」マグマグ

木曾「あと暫く眩しいだろうな」モグモグ

 

 その後も大井は提督&北上サンドを堪能し、提督が執務室へ戻った後、貧血で倒れたそうな。

 しかしその顔は恍惚の表情を浮かべていたというーー。




今回は球磨型姉妹をメインに書き上げました!

大井っちのキャラ崩壊がちょっとやり過ぎた感もありますが、ご了承を。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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