艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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正規空母メイン。

キャラ崩壊、独自設定含みます。


艦これSS百十六話

 

 ○○鎮守府、一○○○ーー

 

 弓道場ーー

 

赤城「ふぅ……」

 

 小さく息を吐き、射抜く的を見つめる。

 

赤城「っ!」

 

 スパーーン

 

加賀「お見事です。どうぞ」つタオル

 

赤城「ありがとうございます♪」

加賀「最近調子がいいようね」

赤城「はい♪ もう少しであの日ですから!」キラーン

 

加賀「?」クビカシゲ

赤城「あれ? 加賀さん、もしかして忘れてるんですか?」

加賀「今一つピンと来ません。何か教えてもらえないかしら?」

赤城「それはーー」

飛龍「ホワイトデーですよね!」

蒼龍「提督からバレンタインデーのお返しがもらえる日ですよ!」

加賀「……もうそんな時期に?」

 

赤城「そうですよ〜! 楽しみですね♪」ニコニコ

加賀「そんなに期待しない方が……提督へ変な気を遣わせるのは悪いわ」

飛龍「その割には〜、今月のカレンダーの十四日にハートマーク付けてるんですよね?」ニヤニヤ

加賀「っ!? 何故それを!?////」

蒼龍「赤城さんがニコニコしながら話してくれました♪」

赤城「( ゚д゚)」ハッ!

加賀「赤城さん……」修羅の眼光

赤城「あ、あはは〜……、ウキウキしながらハートマーク書いてる加賀さんが、とても可愛らしかったので〜」

 

 脱兎!

 

赤城「ごめんなさ〜い!」ピューン

加賀「逃しません……!」ギラッ

 

 ブーーーン!

 

 天山&流星改&彗星発艦

 

赤城「ちょ!? 加賀さん!?」

加賀「大丈夫です。すべて練習用武装ですから」

赤城「それでも危ないですよ〜!」

加賀「逃げずに私の制裁を受ければこうはなりませんでした。ご愁傷様」人

赤城「いや〜!」

 

 ボーーン! バーーン! チュドーーン!

 

 そしてーー

 

赤城「うぅ〜……」プスプス

加賀「反省しましたか?」

赤城「私何も悪いことしてませんよ〜」

加賀「」ドゥフッ!

赤城「」チーン

加賀「……今回はこれで許します」キリッ

 

飛龍(加賀さんのノーモーション爆撃(腹パン)……)ガクブル

蒼龍(相変わらずすごいなぁ……)カワイタエミ

蒼・飛『(ごめんなさい、赤城さん……)』人

 

加賀「二人共……」

 

蒼・飛『は、はい!』キヲツケ

 

加賀「赤城さんから聞いたことは、内密にお願いします」

 

蒼・飛『』コクコク

 

加賀「お願いします。もし誰かに話したら……」

蒼・飛『話したら……?』バクバク

 

 ドゴォ!

 

加賀「こうなるわ」

蒼・飛『』コクコク

蒼龍(加賀さんが放った矢で的が真っ二つに〜!!)ガクブル

飛龍(あの的みたいになるってこと〜!?)ガクブル

 

加賀「あの矢ように、二人を的へ発射します」

蒼・飛『』チーン

蒼龍(まさかの投擲の方だった!?)ガクブル

飛龍(どっちにしても嫌〜!!)ガクブル

 

加賀「お願いね」ニ"コ"リ"

蒼・飛『は、はい!』

 

加賀「ふぅ……取り敢えず、赤城さんをドックへ連れて行くわ」

蒼龍「わ、分かりました〜」カタイエミ

飛龍「お疲れ様でした〜」カタイエミ

 

 そして加賀は赤城を背負ってその場を去っていった。

 

飛龍「さて、私達は私達で訓練しようか……」

蒼龍「そ、そうだね、うん……」

 

 加賀が去っても尚、二人は先程の加賀の迫力に圧倒されるのであったーー。

 

 

 ドック・入渠室ーー

 

瑞鶴「は〜、朝一の出撃は堪えるわね〜」ノビー

翔鶴「でも私達の今日の出撃はこれで終わりだし、ゆっくり出来るじゃない」クスクス

瑞鶴「ま〜、そうなんだけどね〜」グデー

翔鶴「お互いまだ一時間は入渠してなきゃだし、まったりと待ちましょう」ニコリ

瑞鶴「賛成〜」ハフー

 

 \ざわざわざわざわ/

 

翔鶴「ドックの外が騒がしいわね。何かあったのかしら?」

瑞鶴「また一航戦の二人だったりして……」ニガワライ

翔鶴「もう〜、そんなこと言わないの」

瑞鶴「だっていつもそうじゃない」ニシシ

 

翔鶴「今回は違うかもしれないでしょ〜?」

瑞鶴「翔鶴姉は人がいいなぁ」ニガワライ

翔鶴「むぅ……そんなこと言うなら、ドックから上がった後に髪梳いてあ〜げない」プイッ

瑞鶴「えぇ〜!」

翔鶴「」ツーン

瑞鶴「ごめんごめん! 私が悪かったからさ〜!」ネ?

翔鶴「今回だけよ〜?」モウ

瑞鶴「うん……」

  (本当に優し過ぎるな〜、翔鶴姉は)ニガワライ

 

 

 ドック・精密検査室ーー

 

明石「」ニガワライ

 

赤城「」チーン

 

ドック妖精「練習用の弾でここまでやる必要ないかと……」

明石「練習用なので入渠する必要がないのが救いですね〜」ニガワライ

 

加賀「ついカッとなってしまって……」

 

ドック妖精「声を変えたら何かの犯人の供述みたいです」

明石「気をつけてくださいね〜。怪我の心配はなくても、衝撃はちゃんとあるんですから」

 

加賀「はい……」

 

明石「では赤城さんはこちらでお預かりしますね。目が覚めたら、ちゃんと謝ってあげてくださいね」ニコリ

加賀「分かりました。よろしくお願いします」ペコリ

 

 

 ドック前ーー

 

加賀「ふぅ……」

  (流石にやり過ぎたわね……今晩、鳳翔さんのお店で何かご馳走するとしましょう)

 

加賀「無論、赤城さんがちゃんと反省していればですが」キリッ

 

 そう言い残して、加賀は弓道場へ戻っていった。

 

 ドック・精密検査室ーー

 

赤城「加賀さん行きました?」コソッ

明石「行きましたよ」ニガワライ

赤城「あ〜、助かった〜」クター

明石「何があったのか聞きませんが、あまり加賀さんをからかっちゃダメですよ?」

赤城「からかってるつもりはないんですよ〜? 加賀さんの照れ隠しが激しいんです」

明石「でもその度にドックに運び込まれて、加賀さんは毎回反省してますよ〜?」

 

赤城「それが私と加賀さんの戯れですから」キリッ

明石「普通の戯れをしてくださいよ」ニガワライ

赤城「だってあたふたしてる加賀さんは素が出てるので、見ていて安心するんです♪」

明石「だからその度にドックに運び込まれるまでなるのは止めてください」ニガワライ

赤城「は〜い♪」ノ

 

 元気な返事を返す赤城に対し、明石は思わずため息をつくのであった。

 

 そしてその日の夜、赤城は加賀と鳳翔の店で仲直りの酒盛りをしたそうなーー。




一航戦の二人をメインにほのぼの?系のお話を書き上げました!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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