艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

116 / 330
飲兵衛艦メイン。

キャラ崩壊含みます。


艦これSS百十四話

 

 ○○鎮守府、二○○○ーー

 

 居酒屋『鳳翔』ーー

 

隼鷹「鳳翔さん、熱燗おかわり〜♪」

千歳「こちらもお願いしま〜す♪」

 

鳳翔「は〜い」ニコッ

 

妖精あ「天ぷら盛りお待たせです」

妖精い「お済みのお皿お下げます」

 

千代田「ありがと〜」ニコッ

飛鷹「お願いね♪」

 

 居酒屋『鳳翔』は今日も賑やかである。

 

 ガラガラーー

 

那智「邪魔するぞ」

足柄「こんばんは~♪」

ザラ「Buona sera(こんばんは)」ペコリ

プリンツ「Guten Abend(こんばんは~)♪」

 

鳳翔「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」ニコリ

 

隼鷹「お、珍しい組み合わせだね〜」

飛鷹「こんばんは、ザラ。鎮守府(ここ)にはもう慣れた?」

ザラ「はい! 皆さん気さくに話し掛けてくださいますし、とても過ごしやすいです♪」

千代田「イジメられたりしてない? 特にその両サイドに」ニヤッ

ザラ「そんな!? お二人はわざわざザラとプリンツちゃんを誘ってくれたんですよ!」

千歳「ふふ、妙高さんや羽黒ちゃんはそんなに飲まないから、代役にさせられたんじゃないの?」クスクス

 

足柄「そんなことないわよ!? ねぇ、那智姉さん!?」

那智「しょ……んんっ、そうだ。変な言い掛かりはよしてくりぇ」

 

 図星である……。

 

ザラ「でも誘ってくれたのは事実ですから」ニコッ

プリンツ「どんな理由であれ、こうして誘ってもらえたのは嬉しいです」ニコッ

那智「ザラ……好きなものを頼め。私が奢る」キリッ

足柄「プリンツ……あなたやっぱりいい娘ね〜! あなたには私が奢るわ!」ナデナデ

ザラ「Grazie」ニガワライ

プリンツ「Danke」ニガワライ

 

妖精ろ「お冷とおしぼりをどうぞです」

妖精い「こちらがお品書きです。本日のオススメは金目鯛の煮付け。鰹、カンパチの刺身盛りです」

 

那智「ならば煮付けと刺身盛りを貰おう。あと私は冷燗をくれ」

足柄「私は生ビール♪ メガジョッキで!」

プリンツ「私も生ビールを。大きさは中ジョッキでお願いします♪」

ザラ「え〜っと……あ、アペロールがある! ザラにはこれをください♪」

妖精い・ろ『了解です』

 

 

那智「あるぺろーる?」

プリンツ「アペロール、ですよ」ニガワライ

足柄「どんなお酒なの?」

ザラ「APEROL(アペロール)とは、オレンジ系の色々なハーブを使ったリキュールで、イタリアでは良く飲まれてるお酒です♪」

プリンツ「リットリオさんやローマさんが鳳翔さんに頼んで仕入れてもらったそうですよ」ニコッ

 

那智「ほ〜、飲んでみたいな。後で頼もう」

足柄「色んなお酒を飲まなきゃね♪」

プリンツ「あ、ザラちゃん。カプレーゼ食べない?」

ザラ「わぁ♪ 食べたい!」キラキラ

 

 こうしてお酒、料理も出揃い、酒盛り開始ーー

 

隼鷹「どうよ、ザラ。日本酒の味は?」

ザラ「思ってたよりもキツくなくて飲みやすい!」

飛鷹「いくら隼鷹でも、いきなり強いお酒は勧めないわよ」ニガワライ

プリンツ「私は最初強いのを飲まされて、伸びちゃいました」ニガワライ

飛鷹「隼鷹?」ギロリ

隼鷹「あ、あれは〜……あたしも酔ってたから……」メソラシ

飛鷹「はぁ……気をつけなさいよね」マッタク

隼鷹「は〜い」カワイタエミ

 

那智「そういや羽黒も千歳に強い酒を飲まされてぶっ倒れたと聞いたな……」チラッ

千歳「」コソコソッ←逃げる

千代田「那智さん、詳しく聞かせて」ガシッ←千歳を確保

 

那智「なんでも酔った千歳に絡まれたそうだ」フフ

千代田「へぇ〜……そうなの、お姉?」ギロリ

千歳「ど、どうだったかな〜? お姉ちゃん、酔ってたから〜……」アハハ

千代田「お酒は飲んでも周りに迷惑をかけないって約束したよね?」ニ"コ"ニ"コ"

千歳「う、うん……でもーー」

千代田「『でも』何?」カッ

千歳「ひっ」ビクッ

 

足柄「まあまあ、羽黒も笑って許してたからそんなに怒らないであげて」ドォドォ

千代田「足柄さんがそう言うなら……」スッ

千歳「」ホッ

千代田「ちゃんと反省しないと、提督に頼んでお姉だけ強制禁酒令出してもらうからね」ギロッ

千歳「は、はい!」ケイレイ

千代田「全くもう……」

千歳「」ダラダラ

 

ザラ「ふふ、鎮守府(ここ)は本当に賑やかで楽しい♪」

プリンツ「うん♪ 私もそう思うよ♪」

 

鳳翔「それもこれも提督が頑張ってくれているからですよ」ニコニコ

飛鷹「そうね。鎮守府がこれだけ活気づいてるのは提督の手腕の賜物ね」ウンウン

隼鷹「だからあたし等は提督の為に頑張って戦果をあげなきゃね〜」ゴクゴク

千歳「うん……こうしてみんなと楽しく過ごせるのは、全部提督のお陰だからね」コクッ

千代田「『私の力なんて些細なもの。全ては君達が頑張った証拠だ』って言うだろうけどね」クスクス

 

那智「提督は己の評価が低過ぎる。どこぞの足柄(戦闘狂)みたいにもっと我を出しても良いと思うがな」フフ

足柄「でもそんな控え目なとこが提督の良い所とじゃない♪ それで夜(意味深)も強ければ最高♪」グヘヘ

プ・ザ『』ニガワライ

 

隼鷹「よ~し! 提督を讃えて乾杯し直した〜!」

全員『お〜!』

 

 カンパ〜イ♪

 

妖精い「今日も長い夜になりそうです」

妖精あ「言うな。俺達は仕事終わりのお艦の飯があればそれでいいんだ」

妖精ろ「取り敢えず頑張ろう」

鳳翔「お願い致します」ニコリ

妖精達『応っ!』ケイレイ

 

 こうして居酒屋『鳳翔』は日々戦う艦娘達を支えるのであったーー。




今回はお酒の席でのお話にしました!

読んで頂き本当にありがとうございました!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。