艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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重巡洋艦メイン。


2016/03/07.
内容を少し編集しました。
ご了承お願い致します。


艦これSS百十一話

 

 ○○鎮守府、一一○○ーー

 

 重巡洋艦寮、妙高型姉妹部屋ーー

 

妙高「」ペラッ←読書中

羽黒「」カキカキ←塗り絵中

 

 ガラガラーー

 

足柄「たっだいま〜!」ノシ

那智「今戻ったぞ」パタン

 

妙高「あら、お帰りなさい。今日の訓練はもう終わり?」

足柄「終わりって言うか中止?」ニガワライ

妙高「何かあったの?」

那智「いや、ビスマルクとローマが楽しく競い合った(激しく撃ち合った)だけだ」フフ

 

妙高「そ、そう……大変だったわね〜」ニガワライ

足柄「仲良いのは結構だけど、その度に暴れ回られたらこっちの身が保たないわよ」ヤレヤレ

那智「そう言うな。あれはあれで流れ弾を避ける訓練だと思えばいい」

足柄「私は姉さんみたいに、そこまで前向きにはなれないわ」

那智「妹に理解されないのは悲しいな」フフ

足柄「全然悲しそうに見えないわよ?」

那智「心の中で悲しんでいるからな♪」フフン

足柄「今絶対語尾に『♪』付いたわよね?」

那智「さぁ、どうだかな〜」クスクス

足柄「何か馬鹿にされてる気がするわ……」

妙高「まあまあ」ドォドォ

 

足柄「はぁ……まあいいわ。それより羽黒は?」

那智「そこにちゃんと居るじゃないか」

 

羽黒「」カキカキ←塗り絵中

 

足柄「相変わらず集中力が凄いわね……」

那智「それにしても何で塗り絵なんてしてるんだ?」

妙高「青葉さんが企画したらしいのよね」

足柄「へ〜、でも何で塗り絵?」

妙高「駆逐艦の子達にも楽しんでもらえる企画にしたかったって、新聞には書いてあるわ」つ新聞

 

那智「どれどれ〜……」

 

『春到来企画! 鎮守府塗り絵大会!』

 

足柄「なになに〜……」

 

『それぞれの難易度別の課題用紙の塗り絵に色付けして、最も優秀な作品には豪華な景品をご用意! 参加、塗り方は自由! ただし課題用紙は一人一枚! 難易度変更不可!』

 

那智「ふ〜ん……なかなか面白そうな企画だな」

足柄「難易度によって景品が違うみたいね〜」

妙高「ふふ、気になるなら青葉さんに詳しく聞いてきたらいいわ」

那智「景品によるな……」

足柄「景品は『課題用紙を渡す時にお教えます!』としか書いてないものね〜」

妙高「まぁ景品なのだから、もらって迷惑なものではないはずよ」

那智「ならやるだけやってみるか。丁度いい暇つぶしになるだろう」

足柄「賛成♪」

妙高「頑張ってね」ニコッ

 

那智「妙高はやらないのか?」

妙高「私は芸術は苦手だから」ニガワライ

足柄「でも色を塗るだけじゃない」

妙高「色合いが難しくて……」

那智「ならこれを期に苦手を克服したらどうだ?」

足柄「そうよ♪ まずはやってみなきゃ!」

妙高「……そう、ね。やってみようかしら」ニコッ

那智「決まりだな。なら早速青葉の所へ行こう」

妙・足『えぇ』ニコッ

 

 パタンーー

 

羽黒「ふぅ……少し休憩しよ……?」

 

 ポツーーーン……

 

羽黒「誰も居ない……」ニガワライ

 

 

 重巡洋艦寮、青葉・衣笠部屋ーー

 

青葉「ーーは〜い、こちらが課題の塗り絵用紙です♪」

妙高「ありがとうございます」ペコリ

那智「早速帰ってやってみよう」ニッ

足柄「妙高姉さんが初級、那智姉さんと私が中級……羽黒は何級にしたのかしら?」

 

衣笠「羽黒ちゃんは特級だよ〜」

那智「ほう……羽黒がそんなに塗り絵が得意だったとは知らなかったな」

足柄「隠れた才能ね」フフ

妙高「帰ったら見てみましょうか」ニコニコ

青葉「あ〜……得意不得意じゃないです、はい」

 

那智「それはどういう事だ?」

青葉「特級はいわゆる司令官LOVE勢の皆様向けのなので……」アハハ

足柄「何それ?」

衣笠「三人はLOVE勢?」

妙高「いえ、お慕いはしていますが、恋慕ではないので」ニガワライ

青葉「あれ? 足柄さんはバレンタインの時に司令官に食べさせてましたよね?」

足柄「えぇ♪」

衣笠「ならLOVE勢よね?」

足柄「LOVE勢だけど塗り絵くらいでマジになんないわよ」ニガワライ

青葉「まぁ良いでしょう。ならばお見せ出来ますね〜♪ こちらが特級塗り絵の課題用紙です♪」つ用紙

 

 そこには提督の似顔絵の塗り絵がプリントされていた。

 

足柄「は〜……これだけでもLOVE勢にとっては宝物じゃないの? 私は絵より本人にしか興味ないけど」

青葉「みたいですね〜。現にどっかの妹は保存用、鑑賞用、秘蔵用でコピーしてましたから」チラッ

衣笠「いいじゃん、別に////」モジモジ

青葉「誰も衣笠とは言ってませんよ〜」ニヤニヤ

衣笠「顔がそう言ってるもん!////」フンッ

妙・那・足『』カワイタエミ

 

妙高「そういえば、景品はどんなものなんですか?」

青葉「えっと〜……初級は明石酒保のサービス券、中級は居酒屋『鳳翔』の割引券、上級は間宮さん&伊良湖さんスペシャルパフェ無料券です♪」

足柄「特級は?」

衣笠「提督の写真集だよ!」

那智「納得した……」ヤレヤレ

足柄「写真集か……」ウーン

妙高「あまり提督を困らせないでくださいね」ニガワライ

青葉「もちのロンです♪ 前回の様な惨劇はもう繰り替えましせん♪」バチコーン☆

那智「まぁ何であれ企画感謝するぞ」

足柄「んじゃ、私達はもう行くわね♪ 説明と用紙ありがと♪」

  (写真集ならそれを勝ち取った娘から見せもらえばいいや)ニシシ

妙高「失礼します」ペコリ

 

青葉「は〜い♪」

衣笠「塗り絵頑張ってね〜♪」

 

 

 重巡洋艦寮、妙高型姉妹部屋ーー

 

 ガラガラーー

 

妙高「ただいま」

 

羽黒「あ、お帰りなさい」

 

足柄「あら♪ 今回はちゃんとお返事してくれたわね」クスクス

那智「塗り絵は終わったのか?」

羽黒「ううん、まだ……今は休憩」テヘヘ

 

足柄「私達も級は違うけど、塗り絵の企画に参加するのよ♪ みんなで頑張りましょう! やるからには勝つわ! 勝利が私を呼んでいるもの!」キラキラ

  (羽黒が写真集手に入れたら見放題だし♪)グフフ

羽黒「うん♪」

 

那智「だが塗り絵の前に昼食だ。その後で塗り絵をやろう」

妙高「そうね♪ では、食堂へ行きましょう」ニコッ

足柄「今日はカツカレーね!」キラキラ

那智「今日()じゃなくて、今日()だろ。お前の場合は」ヤレヤレ

 

羽黒「私は日替わりランチかな……」

妙高「今日は何なのか楽しみにね〜」ニコニコ

 

 こうして妙高型姉妹は仲良くお昼を食べ、午後からは塗り絵に励むのであった。




今回のメインは妙高型姉妹にしました♪

読んで頂き本当にありがとうございました!

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