艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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空母姉妹メイン。


艦これSS百九話

 

 ○○鎮守府、一一三○ーー

 

 空母寮、雲龍型姉妹部屋ーー

 

 ガラガラーー

 

葛城「ただいま〜」パタン

 

天城「お帰りなさい、葛城」ニコリ

葛城「ん〜。あれ? 雲龍姉は?」

天城「今の時間なら多分……談話室辺りかしら……。この時間の談話室は日当たりが良いから」

葛城「いつものシエスタタイムって訳ね」ニガワライ

天城「しえすたタイム?」クビカシゲ

葛城「え……あ〜……外国の言葉で昼寝って意味よ! うん!」

 

 ※シエスタ……スペイン語でお昼もしくはその時間の昼休憩(13:00~16:00が目安)を指す言葉である。

 (ウ○キペデ○アより)

 

天城「へぇ〜。葛城は物知りね〜。姉として誇らしいわ」ナデナデ

葛城「も、もう! 子ども扱いしないでよ〜!////」

天城「子ども扱いなんてしてないわ。妹扱いしてるの♪」ナデナデ

葛城「恥ずかしいって〜////」

 

天城「でも私の手を退けようとしたり、手を避けようとはしてないわよね♪」ニコニコ

葛城「そっ、それは……だって〜////」モジモジ

天城「だって〜?」ニコニコ

葛城「…………………もん」ボソッ

天城「?」クビカシゲ

葛城「気持ち良いんだもんっ////」

天城「素直に言えて偉いわね♪」ナデコナデコ

葛城「うにゅ〜////」カオマッカ

 

 そんな姉妹のやり取りを部屋の戸の隙間から、静かに見ている者がいたーー。

 

雲龍「」ジーッ

 

雲龍(どこの姉妹も一緒ね……)

 

 

 時は少し戻り、一○三○ーー

 

 談話室ーー

 

雲龍「」スヤァ

 

瑞鶴「雲龍ったら、また談話室で寝てるのね」ヤレヤレ

翔鶴「ここはこの時間、日当たりが良いから」ニコニコ

瑞鶴「寒そうな格好で眠って……風邪引いたら大変じゃない」ハァ

 

 小言を言いながらも、雲龍に毛布をかけてあげる心優しい瑞鶴。

 

翔鶴「」ニコニコ

瑞鶴「翔鶴姉、何笑ってるの?」

翔鶴「瑞鶴は優しいなぁって思って」ニコニコ

瑞鶴「こ、これくらい当たり前でしょっ////」

翔鶴「優しくて頼りになる妹で、姉として嬉しいわ」ナデナデ

瑞鶴「ちょ、子ども扱いしないで〜////」

翔鶴「子ども扱いじゃなくて、妹扱いよ〜♪」ナデナデ

瑞鶴「何それ意味分かんな〜い////」

 

翔鶴「でも逃げないで大人しく撫でられてるじゃない」ニコニコ

瑞鶴「そ、それは〜////」モジモジ

翔鶴「それは〜?」

瑞鶴「………から」ゴニョゴニョ

翔鶴「ん〜?」

瑞鶴「嬉しいからっ////」

翔鶴「うふふ、なら良かったわ〜♪」ナデコナデコ

瑞鶴「ふにゅ〜////」プシュー

 

 そんな姉妹のやり取りを薄目を開けて、静かに見ている者がいた。

 

雲龍「」ジーッ

 

雲龍(ここの姉妹も一緒ね……)

 

 

 時は更に戻り、○九三○ーー

 

 工廠内・整備室ーー

 

雲龍「」スヤァ

 

千代田「雲龍さん寝てるのかな?」

千歳「みたいね〜。ここって午前中は鋼材とか溶かしたりしてて温かいから」

千代田「耳栓も無しでよく寝れるね〜」

千歳「まぁ、人それぞれだから」フフ

 

千代田「あ、千歳お姉の艦載機の整備手伝うよ」

千歳「千代田のは良いの?」

千代田「私のは簡単な掃除だけで終わったからね♪」

千歳「ならお願いしようかしら」ニコリ

千代田「任せて〜♪」

 

千歳「」クスクス

千代田「どうしたの、千歳お姉?」

千歳「姉思いの妹を持てて鼻が高いわ♪」ナデナデ

千代田「な、何、急に子ども扱いして〜?////」

千歳「妹扱いをしてるのよ」クスクス

千代田「ああ言えばこう言う〜////」

 

千歳「でもさっきから頭を私の方に傾けてるじゃない♪」ニコニコ

千代田「そ、そりゃあ……////」モジモジ

千歳「?」

千代田「………………………じゃないし////」ボソッ

千歳「え〜?」

千代田「撫でられるのは嫌いじゃないしっ////」

千歳「ならもっと撫でてあげる♪」ナデコナデコ

千代田「はにゃ〜////」トローン

 

 そんな姉妹のやり取りを整備室の物陰から、静かに見ている者がいた。

 

雲龍「」ジーッ

 

雲龍(この姉妹も一緒ね……)

 

 

 時はもっと戻り、○八三○ーー

 

 食堂ーー

 

祥鳳「この時間になると食堂も空いてるわね……」

瑞鳳「誰かさんが寝坊したからね〜」

祥鳳「ご、ごめんなさい……」

瑞鳳「別に良いよ〜」

祥鳳「私を置いて先に食堂に行っても良かったのに……」

瑞鳳「せっかく姉妹揃ってるんだもん。一緒に食べたいじゃん」

 

祥鳳「瑞鳳……ふふ」

瑞鳳「? どうしたの?」

祥鳳「瑞鳳は私の自慢の妹よ♪」ナデナデ

瑞鳳「ふぁっ! 何唐突に!? 子ども扱いなんかして〜////」

祥鳳「子ども扱いじゃなくて、妹扱い。よ♪」ニッコリ

瑞鳳「もう……////」

 

祥鳳「嫌なら止めるけど?」ニコニコ

瑞鳳「うぅ……////」モジモジ

祥鳳「う〜?」

瑞鳳「……………たいです」ゴニョゴニョ

祥鳳「何〜?」

瑞鳳「撫でられてたいですっ////」

祥鳳「は〜い♪」ナデコナデコ

瑞鳳「へへ〜////」ゴロゴロ

 

 そんな姉妹のやり取りを少し離れたテーブルで、静かに見ている者がいた。

 

雲龍「」ジーッ←寝坊して姉妹に置いてかれた

 

雲龍(仲の良い姉妹ね……)

 

 

 そして現在ーー

 

雲龍(私も姉として、妹達ともっと交流しなきゃいけないわね!)フンス

 

 ガラガラーー

 

雲龍「ただいま」

 

天城「お帰りなさいませ、雲龍姉様」ニコリ

葛城「お、お帰り〜////」

 

雲龍「……」

  (どう言って頭を撫でてあげようかしら……)

 

天城「もうお昼寝はよろしいのですか?」

雲龍「え、えぇ。時間も時間だし起きてようと思って……」

葛城「へぇ〜♪ 雲龍姉にしては偉いじゃん♪」ナデナデ

天城「えぇ♪ とてもご立派です、雲龍姉様♪」ナデナデ

雲龍(あ、あれ……?)

 

葛城「雲龍姉は猫みたいで、いつどこで寝てるのかイマイチ把握出来ないから、お昼ご飯とか一緒に食べられないこと多いじゃない」

天城「それに雲龍姉様は一度寝ると私達の呼び掛けでは起きてくださいませんから」ニガワライ

雲龍「」グサッ

 

天城「でも、今起きているなら、今日はご一緒に昼食に行けますね」ニコリ

葛城「やっぱご飯は姉妹揃って食べたいもんね〜♪」ニパッ

雲龍「そ、そうね……」アハハ

 

 それから雲龍は、出来るだけ寝過ぎないよう努力することを誓ったというーー。




姉妹ほのぼの回。といった感じにしました♪

読んで頂き本当にありがとうございました!

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