独自解釈、独自設定含みます。
○○鎮守府、一三三○ーー
鎮守府正門前ーー
今日は睦月達のお願いで街へ出掛ける為、私達は愛車を正門前に停めて、みんなを待っていた。
提督「」スーハー
『司令官〜!』
提督「来たようだな」
煙草の火を消し、携帯灰皿に吸い殻を閉まっていると、睦月、如月、弥生、卯月の四人が車まで走ってきた。
睦月「えへへ、今日はありがと、司令官!」ニャシシ
如月「ありがとう、司令官」ウインク
弥生「今日はよろしくお願いします」ペコリ
卯月「うーちゃん達のお願いを聞くのは当然ぴょん!」ドヤァ
提督「はは……さぁ、車に乗りなさい」
四人『はーい!』
今日は睦月達のお願いは皐月に改二記念のプレゼントを買いに行きたいというお願いだった。
改造は今日の遠征が終わったらする予定の為、夕方までには鎮守府へ戻らなくてはならない。
提督「何をプレゼントするのかは決まっているのか?」
車を走らせながら後部座席に座る睦月達に声をかけると、四人は揃って眩しい笑顔で頷いた。
それに私も笑顔を返し、目的地に向かった。
繁華街ーー
提督「ここで良いのか?」
睦月「うん♪」
如月「ここにある雑貨屋さんに、皐月ちゃんへプレゼントで贈ろうとしてるのがあるの♪」
弥生「品替えされてなければですけど……」
卯月「その時は他で探すだけぴょん♪」
提督「あると良いな」ニコッ
四人『うん(えぇ)(ぴょん)♪』
こうして私達はその雑貨屋を目指して歩を進めた。
暫く歩くと目的の雑貨屋に着いたのか、睦月達は走ってその雑貨の窓際へ向かった。
睦月「あ〜! あった! あったよ!」
如月「良かったわ♪」
弥生「早く買いに行こう……!」
卯月「ごーごー! ぴょん♪」
提督「店の中では静かにな」ニガワライ
四人『はーい!』
雑貨屋ーー
弥生「これこれ……」ニコニコ
睦月「えっと、お値段は……」
如月「三五○○……ね。うん、買えるわ♪」
卯月「姉妹みんなでお金出すから買えるぴょん♪」
提督「それくらいなら私が出すぞ?」
卯月「それはダメぴょん!」
睦月「これは睦月達が皐月ちゃんに贈るプレゼントだから、姉妹のお金で買うの!」
弥生「」コクコク
如月「気持ちだけ受け取っておくわね。それに司令官にはもっと大切な役目があるから」ウフフ
提督「???」
そして睦月達は皐月へのプレゼントを無事に購入し、私達は寄り道せずに鎮守府へ帰った。
一七○○過ぎーー
工廠、改装&改造室ーー
皐月「強化してくれてありがとう! これで司令官っ……いや、みんなを守ってみせるよ!」
提督「あぁ、これからも期待している。改二おめでとう」ナデナデ
皐月「えへへ////」ニパッ
皐月の改造が無事に終わり、改装室から出来た皐月は晴れ晴れとした表情だった。
改二の皐月はセーラー服の上着部分が襟を除いて白となり、スカーフの色も白から黄色に、更にスカーフの留め具に使われていた睦月型共通の三日月型アクセサリーが左襟に移動していた。
大きな変更点として、黒の長袖上着を羽織っている。(睦月や如月とは異なり無地である)
そして、右袖に朱色のリボンを巻いていて、右腰には白鞘の日本刀を挿しており、「武功抜群」の文字が書かれている。守り刀として持っているそうだ。
皐月「へっへ〜ん♪ 格好良いでしょ〜?」クルリクルリ
提督「あぁ、素敵だ」ニカッ
皐月「////」ドキン
皐月「あ、ありがと////」モジモジ
提督「さて、工廠の前で姉妹が待ってるぞ。改二になった姿を見せに行こう」
皐月「うん♪」
工廠を出ると、睦月達が皐月を笑顔で待っていた。
睦月「おめでとう、皐月ちゃん! 睦月感激〜♪」ギューッ
如月「おめでとう、皐月ちゃん」ナデナデ
弥生「皐月、おめでとう……」ナデナデ
卯月「おめでとぴょ〜ん♪」ギューッ
文月「おめでと〜、さっち〜♪」フミィ
長月「せっかく改二になったんだ、これからはもっと姉らしくなってくれると助かる」ソワソワ←抱きたいのを我慢している
菊月「ふふ……改二になったからと油断するなよ」ソワソワ←抱きたいのを我慢している
三日月「おめでとうございます、皐月姉さん」ニコッ
望月「おめおめ〜」←言いたいことを殆ど言われた
皐月「ありがとう、みんな♪」エヘヘ
睦月「改二記念に……はい、睦月達からプレゼント♪」つ包
皐月「え……ありがとう♪ 開けていい?」
如月「えぇ」ニコッ
ガサゴソーー
皐月「うわ〜! サツキの花のフォトフレームだ!」
三日月「姉妹みんなからですよ」ニコッ
望月「買いに行ったのは睦月姉ちゃん達だけどね〜」
卯月「えへへ♪」
長・菊『』ニコニコ
皐月「みんな本当にありがとう! 大切にするね! どんな写真飾ろうかな〜♪」ニコニコ
如月「どんな写真?」
睦月「そんなの決まってるにゃしい♪」プクク
皐月「え?」
するとどこからともなく青葉が参上した。
青葉「改二おめでとうございます♪ 記念写真を撮らせてください♪」レンズキラーン
皐月「あはは、そういうことか、あはは♪」
そして夕焼けの海をバックに、私と皐月を中心にして姉妹達の集合写真を撮り、その夜は皐月の希望もあり、睦月型姉妹達だけのささやかな改二記念パーティが開かれた。
パーティ後ーー
駆逐艦寮、皐月・文月・長月・菊月部屋ーー
皐月「ねぇ……」
文月「どうしたの〜?」
皐月「さっき青葉さんから夕方に撮った写真貰ったんだけどさ……」
長月「なんだ? 目でも瞑ってたのか?」
皐月「いや……そういうのじゃなくてさ……」アタマポリポリ
菊月「はっきりしないな……見せてみろ」
皐月「ん……」つ写真
皐月は写真を二枚渡したーー。
文月「綺麗に撮れてるよ〜?」
長月「良い写真じゃないか」
菊月「これのどこが不満なんだ?」
皐月「不満とかじゃくて……なんで司令官とボクだけの加工写真もあるのさ……」
文月「皐月ちゃんが司令官のこと好きだから、みんなで頼んだんだよ〜?」
長月「お前は普段から私達や他のみんなに遠慮してるからな」
菊月「こうした記念の時くらい、いいじゃないか」フフ
皐月「みんな知ってたの!?////」
文月「気づいてないと思ったの〜?」
長月「私達は同じ、こ、恋する姉妹だ。これくらい気付くさ」
菊月「せっかく改二になったんだ。これからはもっと自分の気持ちを出せ。無論、司令官はそう簡単に渡さんがな」フフン
皐月「ボク……素直になっていいの?」
文月「あたしは司令官がパパやお兄ちゃんになってくれればいいもん♪」
長月「同じ土俵に立たなければ意味はないだろう?」
菊月「」コクコク
皐月「みんな……分かった! ボク負けないから!」ニパッ
長月「私達も負けないさ」
菊月「かかってこい」フフ
文月「その前に二人は司令官にもっと素直になろうね」ニガワライ
長・菊『』グヌヌ
皐月「あはは♪」
そんな話をしながら皐月は、プレゼントされたフォトフレームにみんなで撮った写真を入れ、提督とのツーショット写真は自身の手帳にそっと、大切にしまった。
そしてそれ以来、皐月は提督によく抱きつくようになったとかーー。
今回は皐月改二記念として書き上げあました!
皐月ちゃん、改二おめでとう!
読んで頂き本当にありがとうございました!