艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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みんなでわいわい回。

キャラ崩壊、他作ネタ含みます。

いつもより長めです。


艦これSS百七話

 

 ○○鎮守府、一八○○ーー

 

 本日は桃の節句である。

 もっと聞き慣れた言い方をすれば雛祭りだ。

 

 よって当鎮守府では、雛祭りパーティを開催。

 そしてそれと同時に新しく着任した、グラーフ、瑞穂、秋津洲、沖波、初月、ザラの歓迎パーティでもある。

 

 全艦娘が大広間に集まり、今か今かとパーティの開催を待っている。

 

大淀『はい、皆様、お静かに』

 

 シーーーン……

 

大淀『それではこれより、新しい仲間達への歓迎パーティ及び、雛祭りパーティを開催致します!』

 

 \キャーキャーパチパチパチパチ/

 

大淀『では初めに新しく着任した艦娘の皆様ご登場して頂きましょう!』

 

大淀「提督、お願い致します」ニコッ

提督「」コクリ

 

提督『全員整列!』

 

 ザッーー

 

 私の掛け声で艦隊全体が大広間の左側に整列し、大広間の入り口から舞台までの道が出来る。

 

提督「」スッ

 

<チャーチャー チャッチャラ チャッチャッ チャッチャラチャッチャッ♪

 

 私の合図で妖精さん音楽隊による『行進曲・軍艦』が大広間に鳴り響き、それを合図に大広間の入り口が開く。

 

提督『新着任艦! 進め!』

 

 ザッザッザッザッーー

 

 私の掛け声でグラーフを先頭に新しく着任した艦娘達が、綺麗に足並みを揃え単縦陣で大広間へ入場する。

 

大和「頭ぁーーっ! 右っ!」ケイレイ

 

 ザッ

 

 大和の掛け声で全員がグラーフ達へ敬礼する。

 グラーフ達は驚きつつも、笑顔で敬礼を返している。

 

 そしてグラーフ達全員が大広間の壇上へ上がり、再び整列し終わると、音楽隊の音楽が止み、敬礼していた艦娘達は元の位置へ戻る。

 

提督『我が鎮守府に新しく、頼もしい仲間達が着任した。彼女達が我が鎮守府の仲間として迎え入れられたことを皆で歓び、皆で彼女達の着任を心からお祝いしよう』

 

 \パチパチパチパチパチパチパチパチ/

 

青葉『ではでは、今のお気持ちを皆さんにお聞きしたいと思います♪ まずはグラーフさん、今のお気持ちを!』つマイク

 

グラーフ『これだけ多くの仲間達に恵まれたことを心強く思う。私自身、まだまだ至らない所もあるけれど、これからよろしく頼む』

 

 \パチパチパチパチ/

 

青葉『続いて瑞穂さん!』つマイク

 

瑞穂『この様な歓迎パーティを開いてくださり、感謝致します。これから皆様の一員として鋭意努力して参ります。どうぞよろしくお願い致します』ペコリ

 

 \パチパチパチパチ/

 

青葉『秋津洲さんはどうですか?』つマイク

 

秋津洲『行進するときは、とってもとっても緊張したかも! でもでも、今は緊張より嬉しいさが強いよ! みんなありがと〜♪ これからよろしくかも〜!』

 

 \カモカモカモー!!/

 

青葉『沖波さんも一言お願いします♪』つマイク

 

沖波『は、はい! えっと……皆さんにこのように歓迎されて、とても嬉しいです! 皆さんのご期待に応えられるよう、頑張ります!』フンス

 

 \パチパチパチパチ/

 

青葉『はい、そして初月さんも今のお気持ちをどぞ♪』つマイク

 

初月『入場からここに上がるまでが、まるで観艦式みたいでとても楽しかったよ。みんな本当にありがとう。これからよろしく頼むよ』ニコッ

 

 \パチパチパチパチ/

 

青葉『では、最後にザラさん!』つマイク

 

ザラ『はい! 日本に来てまだ日が浅く、まだまだ勉強不足なザラですが、これだけ多くの仲間達に歓迎されてとてもやる気が湧いてきました! これから頑張ります!』ニパッ

 

 \パチパ…トゥ! ヘァ! トゥ!トゥ!ヘァ!/

 

青葉『はい♪ と言う訳で、新着任艦の皆様のお気持ちでした! 皆さん、これから仲良くいきましょう♪』

 

 \ワーワーパチパチパチパチ/

 

大淀『続きまして、雛祭りパーティへ移行致します。壇上に上がっている六名の皆様は、そのまま壇上でお待ちください♪』

 

 \パチパチパチパチ/

 

 大淀の言葉が終わると、私も壇上へ上がった。

 

グラーフ「これから私達は何をするんだ?」

提督「まずは壇上の後ろにある布を私達で取るのさ」

初月「確かにあるね。気になってたんだよ」

秋津洲「何かも何かも〜?」ワクワク

 

大淀『それでは壇上の皆様、その大きな布を取ってください!』

 

提督「行くぞ?」

全員『はい♪』

 

 バサッーー

 

秋津洲「わぁ♪」キラキラ

グラーフ「ほう……」

ザラ「Wauh♪」

初月「これはすごい……」

沖波「ふぉ〜……」

瑞穂「見事ですね♪」

 

 布を取ると、そこには十壇もの雛壇。そしてそれぞれの壇には雛人形ではなく、雛人形を模した妖精さん達が笑顔で鎮座していた。

 

提督「さぁ、次は広間にいるみんなが順番に壇上へ上がって来るから、それぞれにこの甘酒を配るんだ」

全員『了解♪』

 

 こうして艦隊のみんなに甘酒を配り、また全員が戻ったことを確認して、大淀が声を掛けた。

 

大淀『はい♪ 皆様甘酒は貰いましたか?』

 

 \ハーイ!/

 

大淀『はい♪ では提督、乾杯を』

 

提督「みんな! 乾杯〜!」

 

 \カンパーイ! ワーワーキャーキャー!/

 

 こうして艦隊の雛祭りパーティが幕を開けたーー。

 

 

間宮「は〜い、ちらし寿司等の主食はこっちですよ〜♪」ノシ

 

伊良湖「桜餅、草餅、菱餅や甘味はこちらで~す♪」ノシ

 

鳳翔「汁物はこちらに」ニコッ

龍鳳「日本酒や飲み物もありますよ〜」ニコッ

 

 

イク「菱餅……うっ……頭が!!」アタマカカエ

イムヤ「まだトラウマ残ってたんだ……」ニガワライ

はち「仕方ないかもね」ニガワライ

ゴーヤ「桜餅もらってくるでち!」

ろ「でっち待ってって〜♪」

しおい「まるゆはどうする?」

まるゆ「まるゆは草餅にします♪」

 

 

秋月「ほら、ちらし寿司だよ初月♪」

照月「歓迎会でもあるんだから沢山食べなよ〜♪」

初月「こ、こんな豪華なものを食べても良いのかい!?」

五十鈴「何遠慮なんてしてるのよ♪ お腹いっぱい食べなさい」ニコッ

夕張「そうそう♪ 沢山食べて、これから頑張ろ!」

初月「うん♪」ニパッ

秋・照・五・夕『(天使だわ)』ホホエマー

 

 

ビスマルク「おいひぃわね」ムグムグ

グラーフ「あぁとても美味い」ムグムグ

ローマ「菱餅を模したリエットなんて洒落てるわ」マグマグ

リットリオ「三色ベジムースも美味しいわ♪」

ザラ「これ……おにぎりなんですか? 雛人形みたいですけど、本当に食べても良いの?」

リベッチオ「大丈夫だよ♪ 美味しいよ♪」パクン

プリンツ「頭からは食べにくいかな〜」ニガワライ

 

 

隼鷹「三月は雛祭りで酒が呑めるぞ〜♪」

千歳「来月はお花見で酒が呑めるぞ〜♪」

飛鷹「」アタマカカエ

千代田「」ヤレヤレ

秋津洲「お酒は美味しいけど、あんなには飲めないかも……」ニガワライ

瑞穂「でも見ていて気持ちの良い飲みっぷりですね」ニコニコ

龍驤「二人はあぁなったらアカンで?」

瑞鳳「あられもない所を提督に見られちゃうからね〜」ニガワライ

祥鳳「あちらのお二人は見せたくてやってる可能性もありますけどね」ニガワライ

 

 

夕雲「はい、沖波さん」つ焼きサザエ

沖波「あ、ありがとう」

清霜「沖波姉さん! ちらし寿司一緒に食べよ〜」グイグイ

沖波「う、うん、分かった!」

高波「飲み物持ってくるかも〜」

長波「ならあたしも行くよ」

朝霜「あたい甘酒〜♪」

早霜「私はウィスキーで」ニコッ

巻雲「巻雲はオレンジジュースで」ノシ

長・高『は〜い』ニコッ

風雲「空いたコップ持ってくね〜」

夕雲「ありがとう、風雲さん」ニコッ

 

 

提督(なかなかの盛り上がりだな……)フフ

 

 遠巻きに広間を見渡し、そう考えていると壇上へ何名かが上がって行くのが見えた。

 

提督(ふふ、何かやるようだな)

 

 

大淀『皆様〜! 只今より壇上で高雄四姉妹で格好良くセクシーな歌とダンスをお披露目しま〜す! 拍手〜!』

 

 \ワーワーパチパチパチパチ/

 

大淀『では、高雄四姉妹で『Girls』です♪ ミュージックスタート〜♪』

 

<タッタタラー タッタラタッター タッタタラー♪

 

 ↑妖精さん音楽隊

 

高雄「人の気持ちを〜♪」

 

 \キャータカオサーン!!/

 

愛宕「言葉の意味を〜♪」

 

 \キャーアタゴサーン!!/

 

摩耶「大きく見せてる〜♪」

鳥海「そのツケを〜♪」

 

 \キャーマヤサマー!! チョウカイサーン!!/

 

高雄姉妹『持ってくるの〜♪』

 

 \キャーキャーカッコイイー!!/

 

 〜〜♪

 

高雄姉妹『ーーこのまま帰してもいいの?』

 

 \キャーキャーパチパチパチパチ/

 

 

大淀『高雄四姉妹の皆様、ありがとうございました〜♪ 続きまして、また我々の前にあの伝説のアイドルが舞い降りました! 第四水雷戦隊で『恋の2-4-11』です、どうぞ〜!』

 

 \キャーキャーパチパチパチパチ/

 

那珂「艦隊のアイドル〜♪ 那珂ちゃんだよ〜! よっろしく〜♪」

 

<カンカンカカカカン♪

 

 \ダイヨンスイライイクゾー!!/

 

<ムラサメ!

 ユウダチ!>

<サミダレ!

 マイカゼ!>

<スズカゼ!

 アサシオ !>

 

 _人人人人人人人_

 > 那珂ちゃーん <

  ̄YYYYYYY ̄

 

那珂「気付いてるわ~♪」

 \フーフー!/

 

那珂「~~解体されちゃいそうよ~♪」

 \L・O・V・E ラブリーナカチャン!/

 

那珂「~~どうしたらいいの~♪」

 \ソロソロイコウゼローマーンース/

 

那珂「~~アナタのココロに出撃しちゃうから~♪」

 \アァ ナカノココロニシュツゲキシチャウカラー/

 

 ~♪~♪

 

 \スキ! ダイスキ! セカイイチオレガ!?/

那珂「ダイスキ♪」キラッ☆

 

 \ワーワーキャーキャーパチパチ/

 

 

大淀『那珂さん、第四水雷戦隊の皆様、ありがとうございました♪』

 

 

 その後も様々な出し物があり、雛祭りパーティと歓迎パーティは大いに盛り上がった。

 

 そして次の日、キラキラした艦娘と二日酔いの艦娘とはっきりと分かれていたのはまた別のお話ーー。

 




雛祭り&歓迎会のくだりにしました!
出せなかった艦娘についてはご了承ください。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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