艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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着任したよ! の談。

独自設定、キャラ崩壊含みます。

いつもより長めです。


艦これSS百五話

 

 ○○鎮守府、○九○○ーー

 

 執務室ーー

 

提督「私が鎮守府(ここ)の艦娘達を預かる提督だ。君達の着任を心より歓迎する。まずは一人ずつ自己紹介を頼む」

 

??「なら、僕から」スッ

 

 そう言って一歩前に出る一人の艦娘。

 

初月「秋月型駆逐艦、その四番艦、初月だ。お前が僕の提督なんだね。いいだろう。よろしく頼むよ」

 

??「次は私が!」バッ

 

 そして次の艦娘が一歩前に出る。

 

沖波「夕雲型駆逐艦十四番艦の、沖波です。えっと……とにかく頑張りますので、よろしくお願い致します!」ペコリ

 

 二人は我が鎮守府へ本日着任してきた新しい仲間達である。

 

 初月は秋月型駆逐艦の四番艦。駆逐艦の中では不知火や浜風達の様な凛々しく真面目な艦娘のようだ。髪型が少しだけ時雨や夕立に似ている。

 

 沖波は夕雲型駆逐艦の十四番艦。眼鏡がトレードマークの駆逐艦。眼鏡のせいで堅苦しい印象だが、声や今の自己紹介を聞いた感じだと、文系女子の様な艦娘だ。

 

提督「うむ。二人の働きに期待している。これからよろしく頼むよ。何か質問はあるかな?」

 

初月「」ノ

 

提督「何かな?」

初月「提督は深海棲艦と戦えると聞いた。今度手合わせしてもらってもいいか?」

提督「戦えると言ってもせいぜい時間稼ぎくらいだがな……しかし手合わせならいつでも喜んでお相手しよう。お手柔らかに頼むよ」

初月「そんなに凄い闘気を隠してよく言うよ。楽しみにしてるね」フフ

 

沖波「あ、あの〜」ノ

 

提督「何かな?」

沖波「このご挨拶が終わったら、鎮守府の中を見て回っても良いですか? どんな施設や設備があるのか把握したいので……」

提督「あぁ、勿論構わないよ。ただ、もう少し待ってほしいな」

沖波「?」クビカシゲ

 

 コンコンーー

 

提督「来たようだな……入りなさい」

 

 ガチャーー

 

夕雲「失礼致します」ペコリ

秋月「失礼します」ケイレイ

 

沖波「夕雲姉さん」ニコッ

初月「秋月お姉ちゃん!」ニパッ

 

提・夕・沖『え』

 

初月「あ……うぅ////」ウツムキ

沖波(可愛い……)キュン

夕雲「」アラアラ

秋月「」ニガワライ

 

提督「んんっ……鎮守府の案内は彼女達に一任している。せっかくだから、姉妹で過ごすと良い」

 

沖波「あ、ありがとうございます!」ペコリ

初月「ここ心遣いににに、かかか感謝するよよよよ////」カオマッカ

 

提督「何も恥ずかしがることはないさ。姉にやっと会えたんだ、存分に甘えなさい」ナデナデ

初月「う、うぅ……あ、ありがとう////」

 

夕・沖・秋『』ニコニコ

 

提督「さて……他に質問はあるかな?」

 

 シーーン……

 

提督「うむ。ないのならば後は鎮守府内を見て回ると良い。二人共、沖波と初月の案内、任せたぞ」

夕雲「はい、しっかり案内します」ニコッ

秋月「お任せください!」ケイレイ

 

沖波「」ケイレイ

初月「////」ケイレイ

 

 パタンーー

 

 こうして、沖波と初月の二人との顔合わせが無事に終わり、私は本日の仕事を開始する為、机の椅子を引いた。

 

不知火(本日秘書艦)「? お仕事開始ですか? ではご命令を、司令」ヒョコ

提督「……何故、不知火は机の下にいる?」

不知火「大切な顔合わせの時にお邪魔してはいけないので、机の下(ここ)で待機してました。不知火に落ち度でも……?」クビカシゲ

提督「……とにかく仕事開始だ。早く出てきなさい」ニガワライ

不知火「了解です」ヨイショヨイショ

 

提督「……次から、ああいった場面の時は普通に私の隣にいなさい」ナデナデ

不知火「了解しました////」キラキラ

提督「じゃあ大淀から貰った発令書を取ってくれ」

不知火「お任せを!」キリッ

 

 ーー。

 

 その頃、夕雲と秋月は沖波と初月を連れて駆逐艦寮に向かっていた。

 

初月「いきなりあんな失態を晒すなんて……////」ガックリ

秋月「気にしなくていいのに……」ナデナデ

初月「だってぇ……////」

夕雲「ふふ、可愛くていいと思うわよ」クスクス

沖波「はい! とても可愛くてキュンってしました!」フンス

初月「ぁぅぁぅぁぅ〜////」カオカクシ

秋月「お〜、よしよし」ナデナデ

初月「〜♪////」←嬉しいけど恥ずかしい

夕雲「」ニコニコ

沖波「」ホホエマー

 

 そんな話をしている間に、寮へ到着。

 

夕雲「ここが私達駆逐艦の娘達が寝泊まりする寮よ」

沖波「」オォー

初月「立派な寮だ……」←落ち着いた

 

秋月「他の寮とかも後で案内するけど、まずは二人の荷物整理が先だからね♪」

夕雲「私達夕雲型の寮室はあっちだから、ここでお別れね」

秋月「そうね。初月、私達も行きましょう」

初月「あぁ、分かった」

 

沖波「あの、初月さん」

初月「?」

沖波「えと……新人同士、これからよろしくお願いします! 私は結構そそっかしいので、ご迷惑かけるかもしれませんけど……」ニガワライ

初月「これから共に戦う仲間なんだ、気にすることはないよ。僕だって見た目はこうだけど、中身は甘えん坊(あんな)だから……僕の方こそ、よろしくね」

沖波「可愛くていいと思いますよ」ニッコリ

初月「あ、ありがとう////」ニコリ

 

 そして握手を交わす二人。

 

夕雲「ふふ、仲良くなれそうで良かったわ」ニコニコ

秋月「私も安心しました」ホッ

 

 それから夕雲達は、別れ、それぞれの部屋へ沖波達を連れて行った。

 

 

 駆逐艦寮、長波・高波部屋ーー

 

夕雲「今日からこの部屋が沖波さんの寮室よ」

沖波「ここが……」キョロキョロ

長波「着任おめでと♪ あたしと高波は両端のベッドだから、真ん中が沖波のベッドな!」

高波「端っこがいいなら、高波とベッド交換するかも?」

沖波「ううん! 大丈夫! 大丈夫だから!」アセアセ

 

長波「あはは、まぁ交換して欲しいならいつでも言えよ♪ 姉妹なんだからさ」ニカッ

沖波「うん」ニコッ

 

高波「他の姉妹(みんな)には会った?」

沖波「まだ来たばっかだから、まだ会ってないな〜」

長波「巻雲と風雲は訓練中だけど、朝霜、早霜、清霜なら部屋に居るんじゃね?」

沖波「会いたいな」ニコッ

夕雲「じゃあ、三人を呼んでくるわね♪ 沖波さんは荷物整理を始めててね♪」

沖波「はい♪ ありがとう、夕雲姉さん」ニコニコ

夕雲「ふふ、いいのよ〜」ニコニコ

 

 そして沖波は長波と高波も協力してもらい、荷物整理を開始するのであった。

 

 

 駆逐艦寮、秋月姉妹部屋ーー

 

照月「いらっしゃい、初月♪」

初月「照月お姉ちゃん♪」ガバッ

照月「あはは、相変わらず甘えん坊だなぁ」ナデナデ

初月「いいじゃないか……ダメなの?」プクゥ

照月「ダメなんて言ってないでしょ〜?」ナデナデ

初月「〜♪」ゴロゴロ

 

秋月「さっき執務室で甘えん坊なのバレちゃったもんね〜」ニヤニヤ

初月「う、うるさいなぁ////」

照月「別に隠すことないんだし、いいじゃん♪」

 

初月「み、みんなに示しがつかないじゃないか……こんな甘えん坊だとさ……」

秋月「気にし過ぎよ……公私混同しなきゃ大丈夫だから」ナデナデ

初月「んんっ……そうなのかな?」

 

照月「まぁ、初月は見た目が凛々しいからね〜。最初はみんな面食らうだろうけど、みんな気にしないと思うよ? ここのみんなは優しいから」

初月「だといいな……」

秋月「うん♪ お姉ちゃん子は恥じることないんだからね♪」

初月「うん♪」ニパッ

 

秋月「さて、じゃあ荷物整理して、鎮守府の案内に行きましょ」

照月「照月も行く〜♪」

初月「えへへ、お姉ちゃん達と一緒に行く〜♪」ギューッ

秋・照『(可愛いわ〜♡)』ナデナデ

初月「〜♪」パタパタ

 

 こうしてそれぞれの姉妹は再会を喜び合い、仲良く鎮守府内を見て回った。

 そして鎮守府はまた活気が増していくのであったーー。




またの新キャラ出しました!

そして初月のキャラ崩壊にはご了承を。

読んで頂き本当にありがとうございました!

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