艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

106 / 330
戦艦メイン。


艦これSS百四話

 

 ○○鎮守府、一四○○ーー

 

 執務室ーー

 

比叡(本日秘書艦)「えっと……これはこっちで、この書類は司令の確認が必要な書類……」

 

榛名「比叡お姉さま、言われた資料のファイリング終わりました」ニコッ

 

比叡「ありがとう……手伝ってもらってごめんね」ニガワライ

榛名「いえいえ、金剛お姉さまと霧島は今提督と共に出撃中ですし、榛名だけ今日は演習で午後から暇でしたから」ニコニコ

比叡「ふふ、榛名は優しいからつい甘えちゃうわ。私が榛名の妹みたい」クスクス

榛名「そんな……比叡お姉さまは榛名のちゃんとしたお姉さまです! 私の自慢のお姉さまは金剛お姉さまと比叡お姉さまです! 勝手に減らさないでください!」プンプン

 

比叡「うふふ、ありがとう♪ 榛名は本当に優しいわね♪」ナデナデ

榛名「うぅ……//// いきなり撫でないでくださいよぅ////」テレッ

比叡「優しい榛名としっかり者の霧島……そして、頼りになる金剛お姉さまが私の自慢の姉妹よ」ニコニコ

榛名「比叡お姉さま……」ジーン

 

比叡「金剛お姉さまには遠く及ばないけど、これからも榛名のお姉ちゃんとして頑張るわね。自慢のお姉さまでいたいもの♪」ニコリ

榛名「榛名もから頑張ります!」フンス

比叡「姉妹みんなでこれからも頑張ろうね」ナデナデ

榛名「はい♪」ニパッ

 

 そんな話をしつつ、比叡と榛名は書類の山を片付けていった。

 

 一五○○過ぎーー

 

比叡「ふぅ……後は司令の確認が必要な書類だけね」ノビー

榛名「はい♪ この書類は提督の机に運びますね」ヨイショ

比叡「ありがと♪」

 

比叡「あ、もう一五時過ぎてたんだ……」

榛名「提督や金剛お姉さま達からご連絡ありませんね……」

比叡「そろそろ連絡が来てもいい頃なんだけど……」

 

 ピピッ、ピピッーー

 

榛名「あ」

比叡「はい、こちら執務室」

 

提督『私だ。被害状況を報告する』

 

比叡「はい。いつでもどうぞ」

 

提督『我が第一艦隊は攻略海域にて敵艦隊と遭遇。砲雷撃戦の末、敵艦隊は壊滅。しかし、こちらは旗艦グラーフ・ツェッペリンが大破した為、これより鎮守府へ帰還する。残り五名の被害状況は、金剛、秋津洲、島風が小破。霧島、瑞穂は被弾はしたものの軽傷。ドックの準備をお願いする』

 

比叡「了解しました。お気をつけて帰投してください」

 

提督『心遣い感謝する。ではまたな』

 

 プツンーー

 

比叡「ふぅ……」

榛名「グラーフさん大丈夫でしょうか……」

比叡「こっちに来たばっかで、まだ本調子じゃないのかも。とりあえずドックに報告しに行ってくるね」

榛名「あ、それなら榛名が……万が一またご連絡があるかもしれませんし……」

比叡「じゃあ、お願い出来る?」

榛名「はい♪ 榛名にお任せください!」ニパッ

比叡「よろしくね」ニコリ

榛名「はい! 行って参ります!」フンス

 

 パタンーー

 

比叡「じゃあ、私は艦隊の補給物資の計算と報告をまとめて、補給室に連絡しなきゃ」テキパキ

 

 

 一六○○過ぎーー

 

 埠頭ーー

 

提督「皆帰還したな?」

艦隊『はっ!』ケイレイ

 

提督「うむ……誰も沈むことなく帰って来れたことが一番喜ぶべき事だ。悔しい結果に終わったが、ここから学び、次に活かすことを各々考え、それを皆で共有し、これからの糧にしてほしい」

艦隊『はい!』ケイレイ

 

提督「では各自ドックへ。それから各自補給を済ませてくれ。詳しい報告書は後日で良い。以上、解散」

艦隊『了解!』ケイレイ

 

 

 ドックーー

 

グラーフ「皆、私が未熟のせいで、申し訳ない」フカブカ

秋津洲「あたしも悪いところ沢山あったかも……」フカブカ

瑞穂「連携理解度が足らずすみませんでした」フカブカ

 

金剛「No problem! テイトクも言っていまシタガ、次に活かすこと。これがimportantになりマース♪ 負けは悔しいデス。デスけどそこから学び、より強くなる。同じmissさえしなければ問題nothing♪」ウインク

 

霧島「特にグラーフさんは日本の海にまだ馴染んでいませんし、秋津洲さんに瑞穂さんはまだ私達と十分な連携訓練もしていません。なのでお三方が責任を感じる必要はありませんよ」ニコリ

島風「これからもっともっと、私達と仲良くなって、訓練すればきっと大丈夫だもん♪ 元気出して!」ニパッ

 

グラーフ「ふふ、本当に温かい鎮守府だな、ここは。その期待に応えてみせよう!」

瑞穂「不束者ですが、ご指導ご鞭撻、よろしくお願い致します」ペコリ

秋津洲「あたしも頑張るかも!」フンスフンス

 

金剛「Leave it to me♪」ニコッ

霧島「えぇ、皆で力を合わせていきましょう」ニコリ

島風「うんうん♪」ニコニコ

 

 

 執務室ーー

 

 ガチャーー

 

提督「今戻った。留守番ご苦労だっtーー」

 

比叡「すぅ……すぅ……」Zzz

榛名「くぅ……くぅ……」Zzz

 

提督「」フフ

 

 金剛や霧島達が帰ってきて安心したのだろう。

 二人は執務室のソファーに腰掛け、互いに肩を寄せ合って、規則正しい寝息を吐いていた。

 

提督(ブランケットでも掛けて、私も仕事をこっそりと片付けるか)ファサッ

 

提督(グラーフ、瑞穂、秋津洲の戦闘分析もして、明日からの訓練目標も出さねばな)

 

 そして私は二人の寝息を聞きながら、自分の仕事に取り掛かった。

 

 それから入渠を終え、金剛と霧島が早くに仕上げた報告書を持って執務室へ来るまでの間、比叡と榛名は穏やかな寝顔で提督のブランケットの中で丸まっていたーーと、青葉が自身の新聞に写真と共に書いて、金剛四姉妹からの主砲の雨から逃げ回ったのはまた別のお話ーー。




今回は金剛姉妹を主役に書き上げました♪

ほのぼの? まったり回的な感じですかね。

読んで頂き本当にありがとうございました!

そして提督の皆様、一足早いですが冬イベお疲れ様でした!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。