艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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航空巡洋艦メイン。

ネタ、キャラ崩壊含みます。


艦これSS九十九話

 

 ○○鎮守府、一一○○ーー

 

 執務室ーー

 

提督「了解した。残存勢力を一掃し、速やかに帰投するように」

加賀『了解しました』

 

 プツンーー

 

提督「」フゥ

 

 第一艦隊旗艦の加賀との通信を終え、私は小さく息を吐いた。

 

 今作戦の目標は既に達成し、今は残存勢力の殲滅に力を注いでいる。資材はまた集め直すことにはなったが、艦隊皆で勝ち取った作戦成功にとても満足していた。

 

提督「」

 

 気持ちを切り替える為、机の引き出しから煙草の箱とジッポライターを取り出す。

 

 カサッーー

 

提督「む」

 

 煙草の箱には一本も入って無かった。

 

提督「」ガサゴソ

 

 ストックを確認したが、そこにも無かった。

 

提督「仕方ない……」ガサゴソ

 

 私は別の引き出しを開け、その場しのぎのチュッ○チャップスと言う飴(コーラ味)を取り出した。

 買いに行けば済むことではあるが、今は席を離れるのは良くない。

 通常攻略海域ならともかく、今回は大本営発令の攻略海域。通常海域とは違い、まだまだ敵の力が集まっている。故にいつどんなハプニングが起こるか分からない。通常海域なら私の指示がなくとも個々の判断、艦隊のチームワークで乗り切れるが、今の海域では流石に心配な為、私は彼女達の無事が確定するまでは、ここに居ようと決めているのだ。

 

提督「煙草を切らしていたのは気付かなんだ」パクッ

 

 飴を口に入れると、飴特有の甘さと製品のコーラの味が口の中に広がった。

 

提督(たまに食べると美味いな)モゴモゴ

 

 コンコンーー

 

提督「入りなさい」

 

 ガチャーー

 

鈴谷(本日秘書官)「ち〜っす♪ 言われた書類、大淀さんに渡してきたよ〜♪ んでついでにくまのん連れてきた〜♪」キャルーン

熊野「連れて来られましたわ……仕方ないので、私も手伝いますわ」ハァ

鈴谷「素直じゃないなぁ〜。会えて嬉しいくせに」ボソッ

熊野「////」プイッ

 

提督「すまないな。では、この書類をファイリングしてくれると助かる」

熊野「ま、任せなさい////」←頼られて嬉しい

鈴谷「あ〜い♪ って提督、飴甜めてる〜! ずるい〜!」

提督「煙草を切らしてしまってな。鈴谷達も食べるか?」

鈴谷「あざーっす♪」

熊野「い、頂きますわ////」←凄く喜んでいる

 

 鈴谷と熊野はそう言って私の引き出しから飴を選んでいった。

 

鈴谷「やっぱチュッ○チャップスはプリン味だよね〜♪」アムッ

熊野「私はミルクティーの味が好きですわね」パクン

提督「この飴は様々な味があるよな」

 

鈴谷「提督はやっぱコーラ味が好みな感じ? コーラ味が結構あったみたいけど?」

提督「そこまで拘りはないな。いつも食べている訳でもないから、買う時は適当に買っているしな」

熊野「提督らしいですわね」クスクス

鈴谷「でもランダムってのも良いかも〜♪ 私も次からランダムにしようかな〜♪」

 

熊野「それで好みの味じゃないからって、私に押し付けるんですのね、分かりますわ」

鈴谷「まだ分かんないじゃ〜ん!」

熊野「()()の時点で押し付ける気満々ではありませんの」ヤレヤレ

鈴谷「ぶぅ〜!」

熊野「あら、知らない間にブタさんが執務室に迷い込んでますわね〜」

鈴谷「もぅ〜もぅ〜!」プンスカ

熊野「あら、今度はウシさんですのね〜」

鈴谷「ぴょんぴょん!」ヤケクソ

熊野「」

鈴谷「あれ?」

 

熊野「貴女、ウサギさんの鳴き声は『ぴょんぴょん』ではありませんでしてよ?」フフリ

鈴谷「〜〜////」カァー

熊野「」クスクス

鈴谷「良いもん良いもん! 今度、青葉っちのとこに写真(提督ブロマイド)買いに行く時に熊野の分は買ってきてあげないから!」

熊野「っ!? それとこれとは話は別でしてよ!?」

鈴谷「ふーん」プイッ

熊野「むぅ〜」プクゥ

 

提督「こらこら、喧嘩はよしなさい」ドォドォ

 

鈴・熊『だって熊野(鈴谷)が!』イキピッタリ

 

提督「まったくお前達は……普段仲が良いんだから、こんなことで揉めるんじゃない」ナデナデ

鈴・熊『は〜い……』ウヘヘ

提督「せっかくの姉妹なんだ。仲良く、な?」ナデコナデコ

鈴谷「それくらい分かってるし〜♪」ニヘヘ

熊野「仕方ありませんわね////」ニヨニヨ

提督「うむ、よろしい」ニッコリ

鈴・熊『』ニパー

 

 ピピッ、ピピッーー

 

提督「私だ」

加賀『第一艦隊、旗艦加賀です。ご報告します』

提督「聞こう」

加賀『はっ。今回現れた敵残存勢力の撃破に成功しました。被害は私と瑞鶴が小破。赤城さん、翔鶴、陸奥さんが中破。長門さんが小破手前、といった具合です』

提督「了解した。速やかに帰還するように。帰還時の陣形は副縦陣、左側を前方から加賀、赤城、陸奥。右側は前方から瑞鶴、翔鶴、長門の順だ。緊急事態、不測の事態になったら必ず連絡を」

加賀『了解しました』

 

高雄『続いて第二艦隊、旗艦高雄。ご報告致します』

提督「うむ」

高雄『こちらの被害は私、高雄、愛宕が共に中破、川内さん、島風ちゃんが大破、残りの夕立ちゃん、時雨ちゃん共に無傷です』

提督「了解だ。そちらも副縦陣。左側先頭から高雄、川内、時雨。右側は愛宕、島風、夕立の順だ。気を付けて帰ってこい」

高雄『了解しまsーー』

夕立『提督さ〜ん! 帰ったら褒めてね〜!』

提督「あはは、高雄、夕立にちゃんと帰ってきたら褒めると伝えてくれ」

高雄『はい、了解です』ニガワライ

 

 プツンーー

 

鈴谷「怪我はしてるけど、みんな大丈夫みたいだね」

熊野「そうですわね。後はこちらの制海権内まで来れれば一安心ですわ」

鈴谷「扶桑さん達に瑞雲飛ばしてもらってくる〜!」

熊野「あ、鈴谷ーー」

 

 パタンーー

 

熊野「もう……まだ提督に許可を貰っていませんのに……」ヤレヤレ

提督「はは、仲間を思ってのことだ。とやかく言わないさ」

熊野「仕方ありませんわね。残りのファイリングは私が致しますわ」ニコニコ

提督「頼むよ。終わったら埠頭へ行って皆を迎えよう」ナデナデ

熊野「当然ですわね////」キラヅケカンリョウ

 

 こうして着々と作戦は進んで行くのであったーー。




今回はイベント海域周回している風景的な話にしました♪

イベ延長ですね〜。提督の皆様、攻略&周回、頑張りましょ〜!

読んで頂き本当にありがとうございました!

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