艦これ Short Story《完結》   作:室賀小史郎

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潜水艦、軽巡洋艦メイン。
キャラ崩壊してます。


艦これSS十話

 

 ニニ○四、○○鎮守府、司令室ーー

 

提督「ん、もうこんな時間か」

 

 時計を見て時間の経過に驚きつつ、私は手にしていた書類を片付け、風呂に向かった。

 

 

ーーそんな提督を尾行する者が居た。

 

○○「やっと出てきたのね~♪」

○○「遅かったでち~♪」

○○「私としては止めた方が良いと思う……」

○○「そうよ、今ならまだ間に合うわ」

 

 乗り気の二人と違い、その二人を止める二人。

 

19「そんなこと言いながらここまで来てる時点で同罪なのね!」

58「そうでち! それにこれはてーとくに対する愛の気持ちでち!」

 胸を張って言い返すのは巡潜乙型の潜水空母で三番艦の伊19、通称イクと、巡潜乙型改二潜水空母の三番艦の伊58、通称ゴーヤ。

 

168「そ、それはそうだけど……何もこんなお礼じゃなくても……」

8「そうだ……もっと乙女らしくだな……」

 二人に対し言い訳をするのはイムヤと巡潜三型で二番艦の潜水空母、伊8。通称はち。

 

19「提督は鈍感だから推していかなきゃダメなのね!」ズンズン

58「そうでち! それにゴーヤ達の感謝の気持ちはきっと喜んでくれるでち!」ズンズン

二人『ハァ……』トボトボ

 

 彼女達は提督が風呂に向かうのを待っていた。

 それは日頃の感謝と愛を込めて、提督の背中を流してあげたいとイクとゴーヤが発案し実行に移したのを、イムヤとはちが止めに来たのだがなんやかんやで今に至る。

 

19「大体、イムヤもはっちゃんも提督のこと好きなのに消極的過ぎるのね!」

58「そうでちそうでち! てーとくは大規模作戦前でも無理なオリョクルはさせないし、ちゃんとお休みもくれるし、遊んでもくれるでち!」

二人『そ、それは……そうだけど……////』モジモジ

19「だったら黙ってイクとゴーヤを手伝うのね!」

58「でちでち!」

 こうして押しきられ、イムヤとはちは流されてしまっていた。

 

 お風呂場、脱衣所ーー

 

 シャー……ゴシゴシ……

 

19「ゲヘヘ……提督のあの背筋、堪らないのね////」ジュルリ

58「ウヘヘ……背中にあるいくつかの傷痕も男らしくてヤバいでち////」ダバー

168「結局こうなるのね……」アライバガンミ

8「分かっていたけどね……」アライバガンミ

19「でもでも、誰も居ないのに腰にタオルを巻いてるのはいただけないのね!」

58「でも、これはこれでゴーヤ的にはありでち////」ハァハァ

168「ねぇ、これじゃただの覗きじゃない。早く背中流しに行こうよ」

8「そうだぞ。そもそも感謝の気持ちが邪な物になってきてるじゃないか」

二人『女の子の性(なのね!)(でち!)』キリッ

168「私達は戻るわね。こんなとこ誰かに見られたら厄介だもん」

8「確かにその方が良いな。じゃ、戻るとすr……っ!?」

168「どうしたのはっt……おうふ……」

 

19「では、そろそろ……」グヘヘ

58「間近で堪能でち……」ヌフフ

 

 トントンーーカタタタカレ

 

19「どうしたのね? 今良いとこなのね!」

58「それとも一緒に行く覚悟決めたでち?」

○○「あら~? そもそもここは男湯なんだけど、何処に行くのかしら~?」

○○「提督の入ってる風呂場じゃねぇよなぁ?」

二人『っ!!?』

 

 イムヤとはちの声でないと気づいたイクとゴーヤが振り返ると、そこには満面の笑みで得物をちらつかせる天龍型軽巡洋艦一番艦の天龍と二番艦の龍田の軽巡姉妹が立っていた。

 

 床には白目を剥いたイムヤとはちが横たわっている。

 

天龍「……それで? 提督が入浴中なのになんでお前らがここに居るんだ?」ニコニコ

龍田「……入浴中でも知らせなきゃいけないくらいの大事でもあったのかしら?」ニコニコ

19「それは……その……」アセアセ

58「て、てーとくに日頃の感謝を込めて、提督の背中を流してあげようと、ここに来たでち!」

天龍「ほう……それは殊勝な心掛けだな」ニコニコ

龍田「でも……それならどうしてそんなに涎を垂らしているのかしら〜?」ニコニコ

二人『っ!?』ゴシゴシ

 

天龍「そこに転がってるイムヤとはちは帰ろうとしてたから、あれで済ましたが……」ニヤァ

龍田「貴女達は提督にいかがわしい事をする気満々だったわよね……」ニタァ

二人『((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル』

天龍「提督はオレと……」

龍田「私が守るわ……」

 

 ドスドス……パタッーー

 

天龍「……さて、とりあえず気ぃ失わせたから後はどっかに吊し上げとくか」ドッコイショ

龍田「そうね。こっちは私が部屋まで運んでおくわ」ヨッコイセ

二人『………………』

天龍「提督を守ったご褒美ってことで……」ニヤ

龍田「そうね、この娘達だけじゃズルいものね」ニタ

 

 そ~~、ちらり。

 

 ガラッーー

 

提督「……何故こんなに脱衣所に居るんだ?」ユアガリ

二人『~~~~!!?////』ガンミ

提督「? 何か問題があったのか?」

龍田「っ! い、いえ! たまたまここを見回っていたらイクちゃん達を見つけて注意してたのよ! ね、天龍ちゃん?」

天龍「…………////」ボー

龍田「」アタマポコン

天龍「っ! そ、そそ、そうだぜ!? じゃあな提督!」スタコラサッサー

龍田「あ、待って、天龍ちゃん!」アトオイカケー

提督「結局、何だったのだ……?」クビカシゲ

 

 天龍と龍田はイク達を担いだまま逃げるように脱衣場を後にした。

 

 

 

天龍「驚いたが、良いもの見れた……////」ガンプク

龍田「あの鎖骨はクラっと来ちゃったわ……////」ウフフ

 

 その次の朝、イクとゴーヤは鎮守府にあるクレーンから逆さ釣りの刑にされ、イムヤとはちは対潜水艦訓練の的にされていたーー。




ちょっと変態ちっくになりましたが、ご了承ください。
読んでくれて本当にありがとうございました!

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