神ヲ喰ラウ者(休載中)   作:流々

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どーも!
來です!
昨日の今日で投稿します!
原作を再プレイしながら書いているので
忘れないように 笑
では張り切って参りましょう!


Mission2:男の正体

「適合試験お疲れ様です。訓練は明日からと聞いております。」

 

 

綺麗な金髪...と言ってもラケル博士とは対照的な短髪の彼女は

「フラン=フランソワ=フランチェスカ・ド・ブルゴーニュ」

とまあ舌を噛みそうな名前のフライアのオペレータである。

フライアクルー達には「フラン」と呼ばれている。

ラケル博士にわからないことがあれば彼女に聞くようにと言われ訓練日程を確認しに来た次第だ。

 

 

「明日...か...。」

 

 

明日と一言に言われても今日は何をしたら良いのか。

話し相手もいないオレにとって正直ここでの生活は退屈そのものだ。

 

 

「それまでフライアを見て回ってはいかがですか?庭園なんて良いところですよ?」

 

 

そんなオレの思考を読み取ったかのようにフランは暇の潰し方を提示してくれた。

それも行くあてのないオレの為にオススメのスポット付きで。

 

 

「なるほど庭園か...よし!これから行ってみるよ。」

 

 

「でしたら奥のエレベー...」

 

 

「ああ!場所は教えてもらわなくても大丈夫!散策がてら行ってくるから。」

 

 

庭園に行こうとしたオレに対してフランは道を教えてくれようとしたみたいだったが

すぐに着いてしまっては暇を解消することは出来ないし

何より必死に探して辿り着いた方が感動も大きくなるんじゃないかと思いその言葉を遮った。

 

 

「え...ええ。そうですか。ではお気をつけて。」

 

 

「ああ!ありがとう!」

 

 

フランも動揺を隠せない様子ではあったが

笑顔で送り出してくれた。

任務に出るゴッドイーター達はみんなこんな気分なのか

なんてことを考えながら

フランの元を去った。

 

 

 

 

 

 

それからどれほどたったのか。

わかってはいた。

わかってはいたがこのフライアは広すぎる。

こんな事なら素直にフランから道を聞いておけばよかった。

 

そんな事を考えながら通路を歩いて行くと

急に開けた場所に出た。

 

 

「...花畑?いや違う!ついに辿り着いた!ここが庭園だぁぁぁぁぁ!!!...あ...。」

 

 

ここが庭園だと気が付いて

つい叫んでしまった。

誰も居なければそれでも良かったのだが

奥の木の下に1人の男がいた。

それもオレのことをここに連れてきた、あの栗色の髪をした男だ。

 

フライアの広さとこのところの多忙さから気が付いていなかったが

彼とはここに来てから話したいと思ってはいたが一度も会うことはなかった。

 

だからなのかオレは吸い寄せられるように彼の方へ向かって歩いて行った。

 

 

「ああ...適合試験お疲れ様。」

 

 

彼もオレに気付いたのか急に話しかけられた。

 

 

「本当に死ぬかと思ったけどな...。」

 

 

オレは少しだけ皮肉を込めて冗談を言ってみたが半分は本当のことだ。

 

 

「ああ...無事終わって何よりだ。まあ座るといい。」

 

 

どうやら冗談は通じないらしい。

 

 

「じゃあお言葉に甘えて...。」

 

 

ここまで来るのに疲れも溜まっていたし言葉の通り座らせていただくことにした。

 

 

「ここはフライアの中でも一番落ち着く場所なんだ。暇があるとずっとここでぼーっとしている...。」

 

 

どおりでその辺を歩いていてもすれ違わないわけだ...。

 

 

「なかなかいい場所だな。こんな要塞にこんなところがあったなんて。」

 

 

「ああ...すごく気に入ってる。」

 

 

まあそうだろうなと思った。

相当気に入ってなければ暇があるたび来たりしない。

 

 

「そういえばまだ名乗っていなかったな。」

 

 

確かにオレは彼の名をまだ知らなかった。

 

 

「俺はジュリウス・ヴィスコンティ。これからお前が配属される極致化技術開発局ブラッドの隊長を務めている。」

 

 

「あ...あのー...。(な...嘘だろ?ブラッドの隊長⁉︎ゆくはオレの上司じゃねーか...やべえ...口の利き方ミスった)」

 

 

上司だと知りとりあえずフォローをしようと口を開きつつ

崩れ切った座り方を正そうとした。

 

 

「あまり恐縮しなくていい。これから、よろしく頼む。」

 

 

しかし冗談は通じないジュリウス...もとい隊長殿だが

あまり形式的なものは気にしない人だったようだ。

 

 

「さて...休んだ後でフライアをゆっくり見て回るといい。また後で会おう。」

 

 

と言いながらジュリウス隊長は去っていった。

 

 

「ジュリウス...じゃなくて...隊長殿!今後ともよろしくお願いします!」

 

 

「フッ...ジュリウスでいい。」

 

 

立ち上がり理想的な角度で頭を下げるオレに対して

ジュリウスは呼び捨てにしても構わないと告げ去っていった。

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
お姉さんに続き
もう1人の恩人のジュリウスさん登場です!
かっこいいですねえ 笑
次回は訓練回です!
露出の多すぎる猫耳女子とチャラい先輩が登場します!
よろしかったら感想等よろしくです!

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