神ヲ喰ラウ者(休載中)   作:流々

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処女作です
本当に下手くそなので
読んでてイライラするかもしれません汗
宜しければ優しく見守ってください!
では張り切っていきましょう!


プロローグ

 

「はあ、はあ、はあ、クソッ!」

 

「生きていれば必ず助けが来る!もう少し頑張るんだよ!」

 

少年は建物の陰に隠れていた。

父も母も幼かった妹も友も皆喰われてしまった。

 

少年は唯一難を逃れた姉と二人逃げていた。

この世界を混乱へと陥れた謎の生命体「アラガミ」から。

 

助けが来ないことは分かっていた。

以前父に聞いたことがある。

ここは「壁」からも「サテライト拠点」からも遠いのだそうだ。

だから助けは...ゴッドイーターは来ない。

 

姉も当然それを知っているはずだ。

それでも少年を励ます為に空元気を出したのだろう。

 

「隠れててもいずれ見つかる...この崖を降りるよ!いいね?」

 

姉に促されるまま

立ち上がろうとしたまさにその時だった。

 

「ね...ねーちゃん...う...後ろ...。」

 

姉のすぐ後ろではどこか肉食獣のようであり小型の恐竜でもあるようなアラガミ「オーガテイル」が大口を開けていた。

 

姉は弟の声にならない声に

また怯えきった表情に全てを察したのかもしれない。

あるいは恐怖からそれができなかったのかもしれない。

いずれにせよ姉は振り返ることもなく

少年の事を突き飛ばした。

そこで少年の意識は途絶えた...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...⁉︎痛ッ!」

少年は目を覚ました。

と、同時に全身を刺すような痛みが走った。

 

「(ああ、そうかあのアラガミに喰われちまったのか...)」

 

その時少年の脳裏にある人物の姿が浮かんだ。

自らに迫る死の恐怖と戦いながら

凛とした表情で少年を突き飛ばした姉

いつも強く、優しく、美しい。

そんな姉の事が...。

 

「...はっ!ねーちゃん⁉︎」

 

少年は我に帰り飛び起きた。

おそらく姉に突き飛ばされた際、崖に転落したのだろう。

全身に痛みが残ってはいるが

落ち方が良かったのか奇跡的に大きな怪我は見当たらない。

 

「おい!ねーちゃん!どこだよ!おい!」

 

少年はすぐに姉を探した。

たった一人の最後の肉親を。

 

しかし少年の足が止まった

なぜなら姉を見つけるよりも先に

オーガテイルを見つけてしまった(・・・・・・・・)からである。

 

いや見つかってしまった(・・・・・・・・・)というべきだろうか。

そもそもこのご時世たった一人の人間を探すよりも

アラガミの群れを探す方がよっぽど簡単なことだ。

闇雲に探しても当然こうなるのは分かっていた。

 

それでも少年の足を止めたのは三体のオーガテイルではなかった。

 

オーガテイルが咥えているなにか(・・・)が少年の足を止めたのだ。

いや、少年はそれ(・・)がなんなのか瞬時に悟ったからこそ

足を止めたのかもしれない。

 

それは白く、細い人間の腕のまさにそれであった。

 

「おい...嘘...だろ?」

 

先に述べたようにこんな世界ではたった一人の人間を探すよりも

アラガミの群れを探す方が簡単なことである。

つまりそれが、たとえ人間の腕だとしても

姉のものである確率など限りなく0に等しいのだ。

 

それでも少年はすぐにそれが姉のものであると確信した。

その腕の手首に当たるであろう部分。

そこには紛れもなく

幼き頃の少年が姉にプレゼントした

お世辞にも美しいとも綺麗とも言えないオリジナルのブレスレットがぶら下がっていた。

 

「ねーちゃん...そんなもん...全然似合わないのに...着けていやがったのかよ...ちくしょう...ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

少年は思わず叫んでしまった。

それはオーガテイルが少年に気づくのには十分過ぎる音量だった。

 

「ギャオギャオギァァァァァ!!」

 

オーガテイルが雄叫びのような声をあげながらこちらへ向かってくる。

ここには助けは来ない。

少年は膝をつき目を閉じた。

 

「(もっともっと力があればなにも失わずに済んだのかな...オレもすぐに行くよ...ねーちゃん...みんな)」

 

少年の疲労は限界だった。

目を閉じどれくらい経ったのだろうか。

こちらへ向かってきていたはずのオーガテイルはまだ少年を捕食しない。

 

「(ああ、ねーちゃんもこんな感じだったのかな。もう死ぬから世界がゆっくりになるのかな...)」

 

「こんなところで寝ていると風邪をひくぞ?」

 

「⁉︎」

 

少年は突然誰かに話しかけられた気がして反射的に目を開けた。

 

そこには栗色の髪を靡かせた

神器使いが佇んでいた。

オーガテイルの姿はない

 

「ゴッド...イーター...?」

 

 

 

「ああ、お前を迎えに来た。」

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?
今回はプロローグとのことで
ゴッドイーター2の主人公がフライヤに来る前なにをしていたのかなって感じで書いてみました!
アニメの主人公と同じく壁の外出身って設定です!
次回は適正試験編です!
主人公の名前も明らかに!

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