【イタリアのバスの中】
アメリカがなぜ世界最強の軍を持っていると呼ばれる理由がわかったヤマメは次のイタリアにきていた。
(町が綺麗だな~。文化の違いか。)
とバスから町を眺めながらイタリア陸軍の基地に移動した。
【イタリア陸軍基地】
基地に着くと基地司令官が出迎えてくれた。
司令官とそれぞれの国の歴史や文化を話しながら食事をして初日は終わった。
【イタリア空軍急降下部隊】〔2日目〕
私は陸軍で空挺部隊に所属していると書類で伝わっていたらしく私はイタリア軍の空挺部隊と共に訓練することになった。
(異国での急降下訓練は初めてだな~。降下する場所がだいたい決まっていたから新鮮だな。)
と気楽に訓練をしていると
「いくら客人でも降下訓練は危険です。普通に陸上の射撃訓練の方がよいのでは?」
と言われてしまった。
私はその兵士が善心で言ったことがわかったが国の代表なのでここで折れる訳にはいかず
「大丈夫ですよ。いつも道理に降下すればいいので。」
と彼の提案を断った。
上空に航空機がつき私は他のイタリア軍兵士達と共に上空から飛び降りた・・・
(なんだろう・・・この違和感・・・。)
次々に兵士達がパラシュートを開いていく。
私もパラシュートを開いたが速度が落ちない。
(絡まってる!?落ち着け・・・触手を擬態してほどけば・・・。)
無事ほどくことができ、無傷で着地をした。
私の後から降りてきた兵士達が私に大丈夫か聞いてきたが無傷を教えるとほっとしたようだった。
【飛行機の中】
イタリア軍では昨日に基地司令官から訓練を終了を伝えられアメリカで買うことができなかったお土産を大量に買うことができた。
前に殺せんせーがジュラートが食べたいと言っていたので買ってそのまま殺せんせー宛に空輸で届けてもらった。
ちなみに殺せんせーは房総半島で家を買ってバカンスを楽しんでいると住所が書かれた年賀状を送られてきたので居場所は知っていた。
今も世界を巡りながら教育をしている殺せんせーを懐かしむヤマメだった。
【ロシア】〔冬〕
出発した頃は春の終わり頃だったが今は真冬でピンポイントに辛い時期が当たるように日程が調整されていることにヤマメは複雑な気持ちになりながらも指定された軍事基地に国内線で移動した。
(まさかモスクワからシベリアの基地まで移動するとは思わなかった・・・。)
シベリアの基地に移動した私は基地司令官と首相の2人に挨拶をした。
日本との関係改善をロシアは本気で目指しているらしく、国のナンバー2が一般兵(自衛隊の大物である認知なし。)に挨拶をしたことに私は驚いた。
そのまま外で首相と射撃訓練をすることになった。
現在のロシア首相はクレーン射撃でオリンピックに出場したほど射撃が上手いと評判だったため全て的の中心から30センチ以内に撃ちこんだ。
私はここで手を抜いて勝たせたら首相をバカにしていることになるため本気で的に打ち込んだ。
1キロ以上も離れていたにも関わらず中心点から5ミリの精密射撃をおこなった。
首相もこれには喜んで
「流石日本人最強の戦士だ。資料で成績を見たが実際はさらに凄いじゃないか。ここの基地で重要機密以外で参考にできることは自由に覚えてくれ。君がどれだけ強くなれるか見たくなったよ。」
と最高のおもてなしをしてもらった。
ロシアでは本場のシステマ(格闘技)を1ヶ月で全て覚えきった。
一部修正しなければならない動きは新開発したフルダイブのヤマメ専用ソフトが贈られたことで直すことができるようになった。
個人専用なので他の人がやると動きがおかしくなってしまうため効果がありません。