黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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軍事遠征

〔ある日〕

連隊長として新人に挨拶と戦闘訓練で気絶させていると松下団長から召集がかかった。

 

【団長室】

 

「ヤマメ、今回の招集は君にあることをしてもらいたいからだ。」

 

「どのようなことですか?」

 

「各国の訓練に参加し、よいところを集めて自衛隊でも生かすことなった。」

 

「・・・まさか!」

 

「そのまさかだ。君には4ヶ国を回ってもらうことになる。」

 

「補佐官はいますよね。」

 

「4ヶ国とも1人ずつという決まりだ。」

 

「・・・。」

 

「推薦人は烏間だ。防衛省情報局長初の仕事が君の推薦だそうだ。」

 

(選べる人がいなかったんだろうな。烏間先生・・・拒否したいけど上司の命令だから断れない・・・諦めるしかないか。)

 

「わかりました。黒谷ヤマメ1等陸佐いって参ります。」

 

「出発は明後日だ。頑張ってこい。」

 

【民間機の中】〔2日後〕

 

(え~と初めにオーストラリアで次にアメリカでその次にイタリアで最後にロシアか・・・。地球一周ですね。)

初めは嫌々だったが、学生時代に行ったドイツの研修は楽しかった思いでがあったので興奮してくるヤマメだったが不安もあった。

 

(イタリア語とロシア語をどうしようかな~。英語で喋るしかないよね。)

そう考えていたら無事オーストラリアに到着した。

オーストラリア軍の基地に着くと私の案内役の人が待っていてくれた。

上官達の元に向かい、挨拶と食事をおこなったヤマメだった。

 

【軍事演習場】〔翌日〕

早速私は部隊の訓練に参加させてもらった。

初めは上官達と一緒に戦術の講義を受けましょうと案内役の人に言われたが、一般兵と訓練を受けさせてください。

とダメ元で言ったら案内役の人は上司に話してくると言い、上司の元に向かっていった。

少しすると上司自身が私の元にやって来て

 

「お転婆な女性だな。いいよ。うちの兵を見てきな。」

と許可をくださった。

その上官が基地内で最高司令官だったようで私の活発な行動が好意的に映ったようだ。

私は演習場のスナイパー部隊の訓練に参加させてもらった。

小さな日本人(172センチ)のハーフにこれが撃てるかと部隊の人達にオーストラリア軍のライフルを渡されたがクレーン射撃でヘッドショットを全ての的に撃ち込むと

 

「流石精鋭の日本人だ。」

 

「侍だ。」

 

「忍者の術じゃね?」

と凄いと言いたいようだがなんだか違うようなことを言っていた。

2週間もするとこちらが一般兵に射撃を教えることとなり、戦術面でも上官達に認められ意見を求められるようになるヤマメだった。




次はアメリカです。

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