黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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3年時

【硫黄島】〔3年時のこと〕

 

(ここがWW2の激戦区だった硫黄島かー。幻想郷とか前の世界ならこういうところに悪霊が大量にいたのにな~。でも人が大勢死んだことには代わりないし、なんでこんなに死んだかを現代に生かす方が大切かな。日本側はやっぱり補給路を確保できなくて物資不足で無理な突撃と撤退をしないで玉砕したことが原因かな~。アメリカは訓練期間が短かったからか精神異常になってしまった人が多かったのが原因かな。たぶん攻撃側が職業軍人がもっと多ければ早期陥落は必須だったな。)

とヤマメは考えていた。

まだ日本側がこもっていた洞窟内部には銃弾の跡が残っており、戦争の悲惨さを物語っていた。

しかしヤマメは

 

(結局人は同族どうしで殺しあうのか・・・)

と思うのだった。

それらからヤマメは補給の効率化も部隊運用に必要だと再認識するのだった。

 

【コミケ】〔休暇〕

私は伊丹と陽菜乃の3人でコミケ会場に来ていた。

 

(うわ!人で溢れてるよ。コスプレの人で私の格好の人がいないな~。喜んだ方が良いのか、人気が無いのか・・・。)

特にこれと言ったものがなかったので陽菜乃と一緒にブラブラ歩いていると、(伊丹は戦場に行きました)黄色い大男が眼鏡の男性に値切りを要求しているのを見かけた。よこでは写真を売っている男性もいる。

 

コソコソ

「陽菜乃あれ殺せんせーと竹林と岡島だよね。」

 

コソコソ

「うん。岡島君は軍隊の写真を売ってるようだね。竹林君は・・・。」

と話していると岡島が

 

「あれ?黒谷と倉橋じゃん久しぶり。」

 

「にゅにゃ!?いつからそこに!!」

 

「殺せんせー値切りをやめてくれ。他の客が来ないから。黒谷と倉橋久しぶりだな。」

といつも通りの反応で安心した半分と、竹林が2次の作品で危ないのを売っているのに若干引く2人だった。

その後は5人で世間話や、現状報告をした。

竹林は無事大学を卒業して働いているそうだ。

日本に帰ってこれたのは自衛隊に弾薬を供給する会社に就職したからだった。

岡島は若干紳士になり、写真を撮るのはエロ以外にしているそうだ。

就職は三村のテレビ局でカメラマンを募集しているからそこにいこうと努力しているらしい。

殺せんせーは5年間の社会貢献が終わったので現在は椚ヶ丘で臨時講師をして食いつないでいるらしい。

今度講師として防衛大学に来るようなので楽しみにするよう言われた。

皆元気そうで安心するヤマメだった。

伊丹はその後私達と合流し、竹林の画像集を買っていった。

その顔はまんべんの笑みを浮かべており、わたしと陽菜乃はドン引きするのだった。


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