黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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レンジャー訓練の期間の変更をおこないました。
前回の最後を申し訳ありませんがもう一度読み直すことをおすすめします。


高等工科高校 2、3年

【ニセコ山中】〔冬季レンジャー訓練開始〕

 

(殺せんせー暗殺の特例処置って聞いてたのに・・・)

前回は1週間の期間限定だったが、今回は10週間の本当のレンジャー訓練だ。

洞窟内の野営訓練意外地獄であったのが記憶に新しい。

ゾンゲ棒を片手に、もう片方に小銃をもち、30キロ以上あるリュックサックを背負って雪のなか行軍訓練をしていた。

途中吹雪になったため、洞窟に避難する場面もあったが無事行軍訓練を終えることができた。

 

『閑話』

なぜヤマメがこのようにレンジャー訓練を受けているかというと、烏間先生が赤チームと青チームにわかれておこなった模擬サバイバルゲームで急降下しながら精密射撃をおこなったのを報告したためだった。

その報告書を読んだ烏間先生の上司の尾長情報本部長が友人の陸上幕僚長にこの情報を教えたことで優秀な人物をこのまま学校で訓練させるより、専門的な場所で受けさせた方が良いと判断したためだった。

『閑話休題』

 

この後も訓練は続き前回やった降下訓練、スキー訓練意外にも遭難者救出訓練、山岳戦訓練とゲリラ訓練等々おこなった。

 

〔夏季レンジャー訓練〕

 

(あちゅい・・・去年は皆とプールで暗殺してたな~。今年は・・・マラソン、リアルサバイバル、パルチザン訓練とか・・・女子高校生にやることじゃないな~。しかも隊長に私の履歴書を見せられたけど21歳になっていたし・・・。)

年齢を偽造されてまで参加した高2の夏だった。

 

〔一時の学校の期間にて〕

勉強についてはレンジャー訓練の合間におこなっていたのでついていくことができていたが、周りの男子達に長期間居なかったことについて聞かれた。

口止めもされていなかったのでレンジャー訓練を受けさせられていたと言うと笑いだして私に

 

「2学年から小火器の訓練をしていないのに小火器の3級以上を持ってるわけないし、受講項目に必要な能力が学年の運動能力1位の人でも足りない項目があるのに女子の君が受講していたわけないだろ」

と言っていた。

私のことを嘘つきと言って私のことを近くにいた教官にそのまま男子達は聞き、教官がある履歴書を彼らに見せた。

それはこれまでの私について書かれた履歴書だった。

男子達は顔を青くし口々に

 

「化け物かよ・・・。」

 

「なんだよ中学時に第一空挺団訓練に約1週間参加とか、期間限定で冬季レンジャーに参加とか・・・。」

 

「それより16ヶ月のレンジャー訓練過程中に今なってることはさっきの話は本当かよ・・・。」

と言って私に謝罪するのだった。

後日校内でレンジャー訓練をした生徒がいると噂になるのだった。


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