黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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第二章始まり


第2章 開かぬゲートと事件集
高等工科高校 1年時


【高校工科高校前】〔入学式〕

 

(これから3年間の間ここで暮らすのか・・・家は律さんがなんとかしてくれるそうだけど・・・。)

教室にあった律さんの本体を格安で売られることとなりそれを私は買いとった。

理由は、律さんの開発者が自殺したことだ。

律さんが開発者に反抗したことにより軍事に活用できないとなり、医療用に改造しても他の企業の方が低コストで既に販売していることで開発者が大量の負債を抱えてしまったことがことの全容だ。

しかし、今その事を考えるのでなく入学式に意識を向けるのであった・・・

 

〔それからの日々〕

今期から始まった共学制のため女子で入学したのは私だけだった。

男子だけに1人女子を入れるのにも問題があるため1人部屋となった。

 

(授業は復習がメインだな~。もう少ししたら行事も迫って来るから授業のスピードが上がるのかな?)

そんなことをヤマメは考えるのだった。

 

〔体育大会〕

 

(騎馬戦の下は辛いな~。)

体育大会に男女の壁はなくタックルを受けなかった突撃を繰り返した。

他の1年男子は打撲等の軽症の怪我人が大量に出たが、私はそのようなことはなく次の日もぴんぴんしていた。

 

〔テスト〕

気合いを入れて望んだ高校初のテスト。

結果は500点の満点だった。

 

(椚ヶ丘のテストがいかに異常かよくわかったよ。ここの先生方は、50点以上を取らせる問題がほとんどだったし・・・)

椚ヶ丘がいかに難しかったかよくわかったヤマメだった。

 

〔夏期休暇〕

ヤマメは一時帰宅し、通帳を見ていた。

 

(本当に振り込まれているんだ~。これで少しはプラスか・・・)

通帳とのにらめっこをある程度した後、お腹が空いたので町に新しくできたケーキバーに行くことにした・・・。

 

(何かがいる・・・。)

黄色の元担任にプリンが大好きだったクラスメートが大量のケーキとプリンを食べていた。

その光景に他の客は奇妙なものを見るような目で見ていたため、声をかけれずにケーキバーを後にするのだった。

 

〔それからの日々2〕

基本的に1年時は基本的な歩行訓練や、武器の射撃前の態勢訓練、緊急治療の基礎訓練がおもな訓練だった。

中学時に烏間先生から教わった内容を繰り返すだけだったのでつまらないとヤマメが思っていた頃、ある手紙が教官から渡された。

 

《レンジャー訓練招待状

期間16ヶ月 冬季レンジャー10週間後2週間の休暇後通常の学業に戻り、夏期に再招集となる

さらに冬季レンジャー訓練をもう一度おこない3年時に学業に戻る

訓練中は学業の一環とするため欠席にはならない》

と書かれていた。

教官からあわれむような視線を感じながらレンジャーの会場に向かうヤマメだった。


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