【家】
帰ると律さんと一緒に電子殺せんせーに本体を守ることができたことを話した。
「ヌフフ、それでは私は要望通りに消してもらえますか?」
「あ~、短い時間だったけど愛着湧いたから私のさらに隠している秘密を教えるから消えるなんて言わないで。」
「生徒にそう言われては断れませんね。」
(ありがとう。)
心のなかで思うヤマメだった。
〔それからの日々〕
監視の名目で烏間先生は卒業式まで学校にいることになり、私はある日烏間先生に用事があり職員室に行った。
そこでは烏間先生のパソコンが置いてあり、それを殺せんせーが写真とメモ帳になにか書き込んでいた。
「殺せんせー何してるんですか?」
「にゅにゃ!?驚かさないでくださいよヤマメさん。今卒業アルバムに載せる記事の書き込みで忙しいのですよ。」
「烏間先生のパソコンになにかあるのですか?」
「あの人も隅に置けませんよ。見てください。」
と言われてパソコンを覗くと東方地霊殿のEXステージ画面だった。
(人には知られたくないこともある・・・。)
そそくさと退出するヤマメだった。
〈すぐに殺せんせーは烏間先生に見つかった模様〉
〔入試の日〕
推薦があるといっても入試は受ける。
クラスの皆も落ちる訳にはいかないのでここ1ヶ月は必死に勉強していた。
しかし殺せんせーによって効率よく勉強できたことと、前回の2学期末テストで大学入試レベルの問題を解いた私達は前期で全員上位で合格することができた。
磯貝君と片岡さんは同じ高校に入学金免除の特待生で入ることができ、一部の人達はくっつけようと画策するのだった。
もちろん受かりました。
〔バレンタインデー〕
殺せんせーは器用に顔をハートマークにして皆をくっつけようと画策して烏間先生に怒られていたが、烏間先生も数人の女子とビッチ先生からチョコレートをもらってニヤニヤするカルマ君と中村さんだった。
私も皆に義理チョコを渡した・・・
なんだか虚しかった。
〔卒業式〕
「木村ジャスティス君」
と木村君が公開処刑を受け顔を赤くするも堂々と卒業証書を貰う場面があり、殺せんせーとビッチ先生は卒業式独特の雰囲気にのまれて泣いていた。
烏間先生はいつも通り堂々と私達を見守ってくれた。
(1年間・・・私は妖怪だったけど人との繋がりの大切さや、心身共に大きく成長したな~。今の姿をキスメやパルスィが見たらどう言うかな?らしくないって言われそうだけど・・・でも本当に充実した毎日だったな~。始めは影が薄くて認知されているか怪しかったけど・・・まぁ今日でこの暗殺教室が終わると寂しいな。)
式が終わった後アルバムを受け取り女子皆で泣いたり、男子達とふざけたりして、全員で写真を撮って椚ヶ丘中学3年E組は解散となった。
第一章の終了
今後もメンバーは出る人もいるのでご安心を