【学校】〔5:30〕
(早く起きたから来ちゃった。落とし穴を設置しますか。)
私は朝1番に学校に行きトラップをいたるところに設置した。
もちろん、場所は地図に書き込み青チームの皆に教えるつもりだ。
〔6:30〕
1時間かけてトラップを設置し、大きな木を探した。
(まだ妖力で飛ぶことができないから触手を上手く使って空に飛ぶしかないんだよね~。そのためには太い枝をパチンコのように使って飛ぶのが理想的かな~。)
探していると使えそうな木を3本見つけ、なるべく狙撃できなさそうな場所にある木を選んだ。
準備が整ったので教室に行くと気まずい雰囲気になっていた。
(居づらい。早く模擬サバイバルゲーム始まってよ~。)
叫びたくなるのをこらえ、胃痛をこらえるヤマメだった。
〔9:00〕
殺せんせーの運命をかけて模擬戦が始まった。
開始直後に私は草むらに身を隠し、目的の木まで低姿勢で移動した。
フリーランニングも駆使した結果1分で移動することができた。
その間に青チームは竹林君と片岡さんが千葉君に、赤チームは千葉君と岡島君、菅谷が神崎さんに撃たれて戦死扱いになってほぼ互角の展開になっていたが、神崎さんがカルマ君にやられると形成が赤チームに傾いた。
誰が持ってきたか知らないが無線を使い情報伝達速度が速い赤チームに磯貝君が指示を出して対処しようとするも、カルマ君が波状攻撃をすることによって戦力の分断及び、各自撃破してしまった・・・。
青チームで磯貝君の指揮下の矢田さんと前原さんを連れて高速で移動する木村君と岡野さんを仕留めに移動した。
木村君と岡野さんは私のトラップゾーンに引っ掛かり持ち前の機動力が使えずにいた。
結局鉢合わせとなり5人は戦死扱いになり、赤チーム7人対青チームが私と渚君の2人となってしまった。
(情報戦が戦局を左右するのが痛いほどわかった・・・でも負けないよ。)
私は木上で獲物を探す速水さんとイトナ君を発見し、上空25メートルからパラシュートを切り離し、奇襲攻撃をした。
結果は成功。
上から高速で降下してきた私を発見した時には既に2人とも撃たれていた。
((どうやって上から来たんだよ!?))
2人は驚きながらも戦闘から外れた。
渚君から連絡がきたので電話にでると
「ヤマメさんこちら4人をクリアしたよそっちは?」
「2人クリア。」
短く渚君に返すとカルマ君がいたということで電話を切られた。
私は2人の戦闘をみるため速水さんが登っていた木上で双眼鏡を使い、2人を眺めた。
渚君とカルマ君がなにか喋っていたが遠すぎて聞こえずそのまま戦闘になった。
カルマ君に渚君の武器を弾き飛ばされるシーンもあったが、最終的に渚君が勝利した。
これにより殺せんせーを助ける方針となり、烏間先生から1ヶ月の期限内にすることを約束された。
(どうやって殺せんせーを助けよう・・・)
再び必死に考えるヤマメだった。