「どうだい僕にしかできない総合芸術は。」
私の体に極小の弾丸が撃ち込まれた。
「・・・?なぜ倒れない。僕は君の大動脈を裂いたはずだ。」
(あなたの誤算は私が妖怪であったことだな。)
妖怪であるヤマメは筋肉の質と配置がすでに違う。
普通の人間より強力なため、衝撃をあたえると身を守るために固くなる。
その為この世界に来たときにも私は骨折だけですみ、今回も弾丸は筋肉にはばまれ内臓までとどかなかったのだ。
「あなたの負けだ。」
と言って手に持っていたナイフで傷をつけ、触手で首もとを叩き気絶させた。
私はすぐに能力をつかい、病気を悪化させた。
その名も狂犬病。
病気をアレンジし、他人にうつることがないようにした。
(約1週間かな、あなたの寿命は・・・。)
机の上に牢屋の解除するためのリモコンが置いてあり、それを持って皆のもとに戻ると、途中で烏間先生と会った。
「・・・触手か。死神は?」
「なんとか倒しました。」
「わかった。」
そう言って皆のもとに再び歩き出すヤマメと烏間先生だった。
【牢屋前】
ピッガコン
牢屋を開けたヤマメは皆に言われた。
「ありがとう。ヤマメさん・・・」
「・・・教えてくれないか触手のこと。」
「それは危険なものなのですよ。早く抜かないと大変なことになりますよ。」
感謝と警告、動揺と色々な気持ちが混ざったような顔を皆がしていた。
「・・・殺せんせー、先生が来た始めの頃に対先生物質の有効性を見せるために1本の触手を落としましたよね。それを回収して移植したのです。」
「・・・私のせいですか。」
「あと殺せんせー。触手を抜くのはやめてくださいよ。」
「なぜですか。早く抜かないとあなたの寿命がどんどん減ってくのですよ。」
「正確には抜けないかな。」
「どういうことですか。」
「もう細胞レベルで一体化したからですよ。」
「・・・わかりました。」
トボトボと私から離れていった・・・
(殺せんせーごめんね。だけど私には副作用がないんだ。)
周りで聞いていた皆も複雑そうな顔をしていたけどありがとうと言って逃げようとしていたビッチ先生を捕まえにいってしまった・・・
「よかったのかこれで・・・」
烏間先生が聞いてきたが、私は
「これでいいんです。」
と答えるのだった。
【家】〔夜〕
家に帰ると殺せんせーと烏間先生がいた。
「前から思っていましたがあなたはいったい何者なんですか?先生それがわからないとあなたのことをしっかりと教えることができないのですよ。」
「私も聞いておきたい。中学生に自衛隊の訓練を受けさせてなんだが、ヤマメさん君は普通じゃない。」
そういわれてはどうしようもないので私は2人に真実を言った・・・