黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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訓練と特訓と夏祭り

【家】〔旅行から帰宅後の4日後〕

私は今、普久間島で知り合ったガス使いの暗殺者のスモックさんと薬学のことで話し合っていた・・・

 

『回想』

 

(ガス使いのおじさんに色々教わりたいな~。ロヴロ氏から紹介してもらえないかな~。)

始めは軽い気持ちだったが、ロヴロ氏に電話をかけ相談してみるとガス使いのスモッグと呼ばれた男性も私に興味があり、会ってみたいと言っていたようだ。

どうやら皆が倒れたときにすぐウィルスと気がついたのを監視カメラ越しに聞いていたらしく、そこから会ってみたいと思ったようだ。

ロヴロ氏から電話をしてもらい、ちょうどスモッグさんだけオフだったらしく会いに来てもらうこととなり今にいたる。

 

『回想終わり』

始めになぜ独自のウィルスと気がついたかを聞かれたが、毒だと少しずつ苦しみだすか、飲んだ瞬間に倒れるので毒ない。というように瞬時に消去法で選択肢をけずった結果だと伝えるとスモッグさんは満足したように頷いた。

次に私からスモッグさんに自作したウィルスと毒、治療薬をみせると完成度の高さにおどろいていたが、私がそれらを気体にして携帯噴射機に入れたり、薬剤に加工する技術を教えてほしいと言うと、2日限定で教えてもらうことになった。そのあとはメモを置いておくから独学で頑張れと言われた。

 

〔2日後〕

 

「スモッグさんありがとうございました。また機会があればよろしくお願いします。」

 

「あぁ、今度は薬剤加工だけじゃなく、変装術も教えてやるよ。それまで自分の腕を磨きな。」

 

そういってスモッグさんは帰っていった・・・

 

〔午後〕

電話がかかってきた。東條さんからだ。なんだろうと思い電話に出ると、明日習志野駐屯地に来いと言われ、嫌な予感がしながらも行くことになった。

 

【習志野駐屯地】〔次の日〕

2度目の合宿が始まった。前回は1泊2日だったが、今回は3拍4日となり、再び地獄をみてきた。

休憩中に松下さんがやって来て期待しているよ。と言われたときに、この人達が私を自衛隊に入れようとしていることに気がついた。

私も別にかまわないと思うが、治療班に配属されたいと考えるのだった・・・

 

【家】〔夏休み最後の日〕

 

私の家に殺せんせーがやって来た。

 

「にゅにゃ、どうしたんですかヤマメさん!!その腕、前に見たときより1まわり大きくなって・・・いや、全体的に引き締まりましたね。」

 

「色々あったんです。」

 

「そうですか。ヤマメさん夜は暇ですか?」

 

「暇ですよ。」

 

「そうですか。よかったです。ならクラスの皆さんも来るので夏祭りに行きませんか?」

 

「はい。行かせてください。」

そう言って楽しみにするヤマメだった。

 

【夏祭り会場】〔夜〕

クラスの皆は祭りの各地で荒らしていた。

射的で商品を取りすぎて出禁をくらったり、ハズレしかないことを計算して脅したり、金魚すくいの金魚を空にしたり・・・

私はそんなことはしないで焼きそばの食べ歩きをしていた。

屋台によって味が変わるのでそこそこ楽しかった。

こうして夏休みの最終日を充実して過ごすヤマメだった。


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