本気になった殺せんせーは得意のスピードで私を翻弄しにかかる。
が、これは一番やってはいけないことだった。
ベチャー
「さっき言ったばっかりだよね殺せんせー。対先生用ウイルス。・・・風が有れば飛んでいくんだよ。服に付着させていればあなたが起こした風で飛び散る。細胞レベルを総て避けることは不可能だし・・・。」
私はスポットライト(改造済み)を理科の光の屈折実験時に使用した時から外に設置していたのでそれを高速で動く殺せんせーに光をぶつけた。
カチ ザシュ
「これで終わりだよ。」
殺せんせーを含む他の教師陣は暗殺者としての顔があると同時に、未知なるウイルスを作れる腕、置き忘れただけと思ったライト(対先生圧力レーザー)を暗殺に使用する場を整えた戦略も驚いた。
「今日最後の授業は今の暗殺で使った技術の平和利用の方法を教えます。殺せんせー、この後はどうしますか?せっかくなので料理を出そうと思いますが。」
「・・・あなたは何者ですか?」
「またそれを聞きますか。・・・特別ですよ。何者でもない。それが答えです。」
殺せんせーとビッチ先生はヤマメという名が偽名であると思っただろう。
烏間先生は過去をさらに掘り下げて探して見ることにしようと決意する。
モモを除いてクラスにヤマメの秘密は殺せんせー並みだと思われるようになり、信頼関係は怪しくなっていった。
【マンション】〔夜〕
『やっちゃったね。』
(仕方ないでしょ、本当に殺せんせーが出ていくとは思わなかったんだから。)
『殺せんせーは1週間くらい近くに潜伏して見つけさせて最後のチャンスって言って期末に意識を向けようとするよ。なにやってるかねークローンは。』
(・・・修学旅行で巻き返すから。・・・見てなよ本体!!)
『・・・最終目的。』
(陽菜乃を死なせない。・・・楽しい人生を送ってもらう。)
『よろしい。』
(じゃあね本体。)
(・・・さて、どうしよっかな。信頼を回復させないと・・・あの不良を使うか。更正させて駒に・・・っと考え方が危ない危ない・・・。)
私は修学旅行に向けた準備を始めるのだった。
【神界】
「全く困ったねー。結構時間がかかりそうだと思うけど・・・Lはどう思う?」
「私に学生なんて頃はないじゃないですか・・・。信頼はどうしようもないですよ。信用ならまだ何とかなりますが。」
「だよね・・・うーむ。難しいね。・・・ちょっとこれは時間をあけよう。L、仕事は?」
「はい、ちゅるや様から手紙です。」
「ん?」
《麻雀しない?》
「私ルール知らないからなー。」