〔数日後〕
テストシーズン・・・本体は嫌いだったようだ。
あの独特な空気が・・・。
で殺せんせーは元気に分身を作ってみんなに教えている・・・モモのところだけ熱源探知装置を着けているが・・・。
で、私もそこで補佐をしたいのだが、職員室でラスボスと対峙していた。
「この六面体の色を揃えたい・・・素早く沢山、しかも誰にでもできるやり方で・・・あなた方ならどうしますか?先生方・・・。」
授業を終えた殺せんせーも職員室に入ってきた。
「答えは簡単、分解して並べ直す・・・合理的です。初めまして殺せんせー、ヤマメ先生。」
理事長は語り出す・・・自身の教育方針や働き蟻の2:2:8の法則、95%の強者思考。
「殺せんせー・・・1秒以内に解いて下さい。」
理事長は知恵の輪を投げた。
殺せんせーはテンパって解けなかった。
「この世の中にはスピードで解決できない問題もあるんですよ。」
「それは過去ですか?未来ですか?それとも現在・・・。」
「どうしましたか?ヤマメ先生?」
「そのネクタイピンは・・・クヌギの葉ですね。・・・元々ここは椚ヶ丘なんて場所ではない。椚ヶ丘学園ができてからです。・・・名前の由来はそれですね。11年前の転換期・・・あなたはどの立場にいましたか?あなたは過去にとらわれすぎですよ。」
「ふふ、何をおっしゃってるのやら。」
「池田陸翔。」
ガタッと誤作動を起こした機械のようだ。
「・・・。」
理事長は出ていった。
「黒谷先生・・・まだ何かを隠しているのですか。」
「烏間先生、女性は秘密が多いのですよ。・・・モモ行こうか。」
「はいっす!!」
3人は驚いていた。
いつモモが職員室に入ってきたのか、ヤマメの情報収集能力、理事長の過去に何があったのか。
・・・ビッチは感じた。
(ターゲット、理事長、そしてヤマメ・・・ヤマメは一見ターゲットに協力しているように見えるけど、それがターゲットの錘となり、理事長には明確な矛を持っている。ターゲットは爆弾を抱え込み、理事長は排除したくても国から言われているから排除できない汚染物質を握っていることになってるわね。・・・同業者の匂いもしてきたわね。)
【高級マンションの1室】
新しく買ったマンションで私はモモに勉強を教えていた。
「ヤマメ先生は理事長を怖くないっすか?」
「この世界では理事長と会うのは初だけど、学生の頃からあの人と関わってきたからね。・・・っとメールだ。」
「誰からっすか?」
「A組の宍戸先生・・・テストの範囲変更を教えてくれたの。」
「へー。どこが変わるんすか?減るすか?」
「全教科5~7ページ追加。」
「はぁ?」
「ライン送っときなよ。私は他の先生に送るから。」
「わかったっす!!」