「「「え!?」」」
私の声に皆驚いたようだ。
「ヌフフ、やはりヤマメさんは医学に精通していましたか。」
(・・・仕方がない。このままだと皆の命が危険かもしれない。)
「はい。父が医者だったので少しかじった程度ですが・・・。」
「・・・わかりました。ヤマメさん皆さんはどんな状態ですか?」
殺せんせーがそういったときに烏間先生の携帯が鳴った。
スピーカーにして皆に聞こえるようにすると
{やぁ先生、可愛い生徒がずいぶん苦しそうだね。}
「何者だ。まさかこれはお前の仕業か?」
{ククク、察しが言いな。倒れているやつらは俺らが人工的に作り出したウィルスだ。潜伏期間や、初期症状に個人差はあるが1週間程度で死ぬ。あいにく治療薬は1種類のみでね。こちらにしか持ち手がない。・・・直接山頂の普久間島殿上ホテルの最上階まで動ける生徒のうち最も背が低い男女2人にターゲットを持ってこさせろ。素直に来れば薬と交換だ。だが、外部と連絡を取ったり1時間以内に来なければ治療薬を爆破する。いいな。}
「ヤマメさん本当ですか!!」
殺せんせーが聞いてきた。
「少なくともウィルスが人工的に作り出されたもので間違いありません。家に帰り、治療薬を作ったとしても、移動中に病状が悪化する危険があります。今ある材料で作れる薬は2人分です。私のバックに入っているのですぐに作ります。」
「わかりました・・・動ける全員でホテルに乗り込みます。ヤマメさんが薬を作るのはその後のでもいいでしょう。・・・今うてる最善の手は治療薬を奪い取る!!」
看護に奥田さんと竹林君が残り、動ける全員でホテルの裏の崖下に集まった。
作戦の指揮は烏間先生がとることとなり、皆に見られていないときに私は自分の対先生ナイフを糸で強化し、即席の対人ナイフにした。
「3分でマップを叩き込め。19:50作戦開始!!」
烏間先生の号令で私達の潜入ミッションが 始まった。
崖の上の扉の電子ロックを律さんが解除し室内に侵入にた。
ロビーに約12人ほど警備員がいたがビッチ先生がピアニストのふりをして時間を稼いでくれた。警備全員の意識を惹き付けたビッチ先生も凄いが、警備員としてどうなんだろうかと思うヤマメだった。
3階の中広間まで進むと違和感がある男が歩いてきた。
その男はガスを使い寺坂君達を戦闘不能にしようとしたが、烏間先生が彼らの身代わりとなった。
烏間先生がそのガス使いをそのまま倒したが、烏間先生も痺れてしまい、今後の戦闘に大きなハンデを持つこととなる。