【磯貝君のバイト先の喫茶店】
「・・・つ、疲れたっす!!」
「お疲れ様。」
似たようなレベルの問題を5教科続けたのでモモは疲れきっていた。
「殺せんせーと・・・あ。」
「殺せんせーすか?」
「・・・まあこっちではそう呼んでるから。」
「・・・良いっすねその渾名。」
「もう少し後で理由はわかると思うよ。・・・で、今日どうだった?」
「ヤマメ先生が言った意味の80%は理解したっす。」
「店員さんハニートースト2つとコーヒー2つ。」
「はい。ただいま。」
「・・・なら良かったよ。残りも後々わかるよ。・・・でモモのこと殺せんせーは認知しようと必死みたいだね。名簿と席の位置を書いた紙をチラチラ見てたからね。」
「・・・まあ慣れっこっす。」
「コーヒーとハニートーストお待ち・・・ってヤマメ先生!?」
「今日は磯貝君。」
「どうしてこちらに?」
「いや、何となく良い店だったからね。」
「ありがとうございます。・・・学校では黙っていてくれませんか。」
「言わないよ~。ただ、サービスしてね。」
「わかりました。」
「磯貝ちゃんこっちもお願い。」
「はい。じゃあごゆっくり先生。」
「・・・やっぱり私以外には気配を感じないんだね。」
「弊害が色々あるから嫌なんすけどね。・・・あの世界だったらこれがないと逆に辛いっすけど。」
「ふ~ん。羽入の管轄だからなんとも言えないけど・・・。」
「・・・で、言われた通り筋トレを始めたっすけどこんなんで良いんすか?」
「うん。・・・あとこれを毎日飲むように。」
「なんすか?粉?」
「覚醒剤。」
「何てものを生徒に渡すっすか・・・嘘っすよね。」
「嘘だよ冗談冗談。効果は・・・2~3ヶ月後にわかると思うよ。」
「・・・ありがたくいただくっす。」
「・・・さて、お互いに食べ終わったから今日はこれで終わり。・・・今回はモモのテストを私のにすり替えたけど、今度は殺せんせーが作ったのをやってもらうから。・・・そうだね~90%以上正解だったら美味しいものを食べさせてあげるよ。」
「良いんすか?1生徒にこんなに肩入れして。」
「そうじゃないとモモにはきついでしょ。担任ができないとこをカバーするのが副担だよ。」
「・・・ありがたいっす。」
「さて、お勘定お願い!!」
渡した薬は影の薄さを調節する薬だった。
【教室】〔数日後〕
「起立、気をつけ・・・礼!!」
ババババ
「おはようございます。このまま出席確認をおこないます。」
「17番東横桃子さん・・・?」
「はいっす!!」
「・・・いますね次18番・・・」
殺せんせーは発砲する位置でなんとかモモを見つける。
(頑張れ・・・モモ。)