黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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普久間島

【船】

私は初めて本物の海を見ていた。

広くて、青くて、塩のにおいが風にのってやってくるが、それどころではなかった。

 

「にゅにゃ・・・船ヤバイ、まじでヤバイ、先生頭の中身が全部まとめて飛び出そうです。」

 

「殺せんせー私もやば・・・うっぷ。」

真っ青でそれどころではなかった。

 

(初めてバスに乗ったときもこんな感じだったっけ・・・船室に戻ろう。本格的にヤバイ。)

初めての船は、ヤマメにはきつかったようだ・・・

 

【普久間島】

 

「やっと着いた・・・。」

サービスでトロピカルジュースを配っていたが、半数は既に遊びに行ってたので飲まなかった。

私はぐったりしてそれどころではなく、復活するのに1時間もかかってしまった。

修学旅行と同じ班で島を巡ることになっていたので私を入れた7人と殺せんせーでイルカを見に行った。

私はまた船に乗ることとなり、再びダウンしてしまった。

殺せんせーは水着?を着てイルカと一緒に跳び跳ねていたが、周りにいた一般の外人がパニックを起こして大変だった。

全部の班を周った後の殺せんせーは日焼けでどちらが顔かわからないくらい真っ黒になり、皆微妙な表情になるのだった。

 

【ホテル】 〔夕食〕

私は1人ホテルで食事をしていた。

理由は夕食が船上ですることとなっていたのでまたダウンすると今度は暗殺に支障が出てしまうためホテルで食べるのだった・・・

 

(ウェートレスさんの同情の目線が私の涙腺に直撃だよ~。)

しかし、しっかり食べるヤマメだった。

 

【水上パーティールーム】〔夜〕

 

(まず、三村君が編集した動画を観てから、テストで1位を取った私達8人で触手を破壊し、皆で一斉に暗殺を始めるんだったな。船酔いで迷惑かけちゃった分ここで取り戻さないと・・・)

上映がはじまり、私のやることを確認していると、満潮となり、殺せんせーの触手が膨らんだが、殺せんせーは自分の黒歴史の映像に見いって気がついていない。

映像が終わるとやっと気がつき慌てだした。

動揺しているて時に私達が殺せんせーを発砲し、暗殺が始まった・・・

結果はあと少しのところまでいったが、完全防御形態と呼ばれる無敵状態で防いだが、24時間丸い球体となり、動けなくなってしまった。

皆落ち込んでいたが殺せんせーの奥の手を見ることができたので、少しずつ追い込んでいる事実もあるため完全に失敗だと私は思わなかった。

 

【ホテルロビー】

 

皆今回の計画に全てをつぎ込んだのか無気力状態の人が多々いた。

そのとき、仲村さんが高熱を出してたおれ、岡島君が大量に出血したことで皆の様子がおかしいことに気がついた。

私の近くにいた神崎さんを診察したところ・・・

 

「ウィルス!?しかも遺伝子を改造されて症状がわからない・・・」

大声で叫んでしまった。


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