【扉の中】
中には円卓が並べてあり、席が12席あった。
11席は埋まっていたが、最後の1席は誰も座っていなかった。
「どうした・・・早く座れ。」
サングラスをかけた中年が座るように指示をする。
「おいおい・・・そんな言い方じゃなくても良いじゃないか掟ゲンドウさんよ。」
「黙れマダオ・・・サングラスと雰囲気でどれ程の風評被害にあったと思っている。」
「俺だって好きで無職やってた訳じゃねーよ。下界の観察に行ってたらマダオの観察日記が発売されただけで・・・。」
「いい年の神達が喧嘩してんじゃねーよ。」
「安心院も落ち着くにょろ。顔が歪んでるにょろ。」
「・・・なんなの?」
私はそう呟いた。
『ここに集っているのは11人の最高神・・・君達がゼウスと呼ぶ存在。』
「あうあう・・・ともだちさんが真面目に話してるですよ。」
「落ち着くですよ。ともだちも少ししたら崩れてくるです。」
「フォフォフォ。」
「カオス過ぎる・・・。」
「本当に頭がいたいよ。」
私の言葉に反応した神の方を向くと前に議長と書かれたプレートが置かれていた。
「あなたは?」
「千秋真一・・・と地上では名乗っている。」
「長いので議長と呼んでも?」
「かまわない。」
「では議長・・・私はなぜこの場にいるのです?」
「それは君が我々の試練に打ち勝ったからだ。」
横からにょろと語尾につける少女が付け足してくる
「ヤマメには神になる候補者と戦ってもらったにょろ。それに武力、知能、政治力、運・・・それら全てを圧倒して倒したからここに呼んだにょろ。」
「・・・ほう。」
「私達の中では勝つ見込みが皆無だったがな。」
「・・・私はいつ彼らと戦ったのですか?」
「まず内訳を教えなくてはならない。君みたいに幻想郷から連れてきたのは1人・・・申し訳ないが君は本来噛ませ役をやってもらうハズだった。人間を甘く見てそのまま殺られる・・・というな。」
「私達でもこの結果は予想外なのです。」
「・・・で、私はこれからどうなるの?」
「最高神として無数の世界を管理してほしい。もちろん部下をつけることもできる。」
「フォフォフォ。」
「というか早く神になって僕達の負担を減らしてとバルタンさんが申しております。」
「・・・ディアモント共和国をそのまま持ってくることはできるか?」
「もちろんできるです。」
「なら共和国と幻想郷を合体させてそれを神界としたい。」
「天界じゃなくて?」
「幻想郷には旧地獄、地獄、地上、霊界、天界の順に空間の住み分けができてるから・・・それを共和国に合体させて巨大化させたい。・・・それだけで数個なら世界を管理できる。・・・問題も多く出ると思うけど・・・まぁやってみたい。」
「よし、今から合体させる。おめでとう・・・今日から君は最高神だ!!」
私の長い長い冒険はここで終った。
運に助けられ、最後の最後にはこの地位を手に入れた私は激動の時代にまた戻ることになる。
だけど・・・それは退屈ではなかった。
うっす!!
作者のゆっくり霊沙です。
初めての作品なので400話を狙ってたのですが構想が思いつかず、終盤は駆け足になってしまったことをこの場を借りて謝罪します。
すみませんでした。
なぜ黒谷ヤマメという東方キャラを使ったのに現代入りでもなく、スキマワープを使った異次元入りでもない幻想郷の崩壊というおかしなスタートをした理由は黒谷ヤマメというキャラを皆さんに知ってもらいたいからと、今までにない設定を使いたかったからです。
オリ主の異世界旅行はどこかで見たことがあったのでキャラを使ったのもありますが・・・。
まぁ沢山の人に読まれて私は満足です。
あとは東方の話数検索でヤマメ関連の作品を大量に載せる・・・という野望のために頑張ります。
関連作品もよろしく!!
あ、ヤマメの今後も書けたら書きます。
・・・じゃあバイバイ皆さん