【波動エンジン開発工場】〔数日後〕
私は工場で試作型の波動エンジンを取り巻きながら技術者達に色々聞こうと思っていると
「ついに!!ついに!!念願の波動エンジンを手に入れた!!」
「これで勝つる!」
「もう何も怖くない!!」
「新世界の神になる!!」
「私にいい考えがある!!」
「ここまで来れば・・・もう安心だろ。」
「ボスの手を煩わせるまでもありませんここは私が・・・。」
(なにこの死亡フラグが乱立している光景・・・。)
私が唖然としていると工場長が
「波動エンジン、ミノフスキー粒子・・・ここまでくれば大丈夫ですよ。波動エンジンの量産と改良した波動砲、ショックカノンが全艦に配備できるようにします。これに陽電子カノンや宇宙空間用魚雷をつければ大体の敵は葬ることができます。」
「なるほど・・・。全艦の更新はどれぐらいになると予想してる?」
「現在は戦時なので半年もあればいけるでしょう。」
「わかった。・・・私も動くから、波動エンジンは頼んだよ。」
「は!!」
私はミレニアム軍司令部に移動するのだった。
【ミレニアム軍司令部】
ホフマン参謀総長が話し合いの司会をしていた。
「・・・これより今後の戦略会議をおこなう。・・・キーア・トリス捕虜とサーシャ姫の話によると国家としてガミラス帝国、白色彗星帝国、ボラー連邦がわかっております。ガミラス帝国は優秀な軍人が多数いるとのこと、白色彗星帝国は情報不足、ボラー連邦は数で敵を蹂躙するようだ。」
マンシュタイン上級大将が
「とりあえずの敵はガミラス帝国でしょう。ただ、ガミラス帝国の母性はイスカンダル星と二重惑星のため、サーシャ姫の姉のスターシャ王女を救出したいのだが・・・。」
私が
「攻撃に波動エンジンを使用するとサーシャ姫との関係が悪化するでしょう。」
Lが
「アームストロング中将に即成事実をつくってもらうしかないでしょう。・・・いや、侵略ではなく反撃として話すのはどうでしょうか?」
「反撃・・・わかった。そこは私が話しておく。アームストロングはどうなんだ?彼女は?」
「素晴らしいのである。・・・雨咲元帥のことは申し訳ないのである。」
「仕方ないよ。今回は縁がなかったと思うから・・・ヤマト閣下、また別の人を紹介してください。」
「わかったよ。」
ホフマンが咳払いをして場を仕切り直し
「・・・次の問題はサーシャ姫にスターシャ王女の説得ができるかどうかだ。」
ロンメル将軍が
「・・・難しいだろう。」
と答えた。
周りも首を縦に振る。
「しかし、ガミラス帝国と泥沼にはなりたくないぞ。」
「・・・和平はできませんか。」
Nが衝撃的なことを言い出した。
「キーア・トリス捕虜の話によるとガミラス帝国は新たなる星を探しているがそのために放射能が必要。放射能がない星でも活動できる遺伝子を交渉材料としては?」
「考える余地はあるね。・・・決行は2年後を目処にする。」
「「「は!!」」」
ガミラス帝国との本格的な戦いが今始まった。