〔転移まで残り10年〕
転移まで残りが近づき、火星の魔法使い達が予言を出し始めた。
この動きに私達も同調し、何があるかわからないと軍拡を開始し、枢軸とジオン、魔界もこの動きに便乗した。
地球連邦と亜共栄圏はサイド4の移民問題、サイド5との関係悪化で汎用兵器が大量に量産されていたため、予算を大型宇宙艦を造れなかった。
約3年後に枢軸は宇宙艦隊計画をさらに拡大させA艦隊、B艦隊、C艦隊と3つの艦隊を建造した。
内容は巡洋艦10隻、重巡洋艦6隻、戦艦4隻、空母2隻となっており、空母には初期型ザクを60機搭載されていた。
魔界はα艦隊という巡洋艦が20隻の防衛用の宇宙艦隊となり、ジオンは300万人を徴兵制で現役軍人とし、モビルスーツを約1000機揃えた。
参謀本部などの内部整理が主な軍拡とも言えた。
私達のディアモント共和国はモビルスーツ部隊を拡大し、常備兵を300万人とした。
常備兵が300万人は凄まじく金がかかるものの、それだけ兵を余裕で賄える財力と人口があったのだ。
特に地球連邦や火星に旧型の宇宙艦をレンタルさせるだけで充分な利益を得ていたし、内部での経済サイクルが優秀な官僚達によって回されていたので大丈夫だった。
〔転移まで残り5年〕
ミレニアム軍の装備の更新が終わり、最終兵器の開発と天王星の開拓を開始した。
天王星には木星と小惑星地帯に存在していたミノフスキー粒子が大量に取れる場所が多数確認され、その採掘量は年間に取れるミノフスキー粒子の約25倍にもなったのだ。
私は戦略惑星と天王星を呼び、残り少ない時間でできる限りの資源を採掘するのだった。
〔宇宙世紀50年目〕
ヤマメは珍しく冷や汗をかいていた。
数日前からヤマメの勘が何かがおこるとかんじているのだ。
カタカタカタカタ
揺れるはずがない月で地震のようなものが発生、そして宇宙空間にあり得ない光景がおこったのだ
(オーロラ!!)
オーロラのカーテンは海王星までをすっぽりと覆い尽くすと、私は意識を失った。
【???】
「隊長、面白いことがおこったぜ~。」
「なんでありますか?」
「1つ目は本国とお隣の惑星がなぜか近くにワープしてきた。2つ目はここから数万光年先にここそっくりな太陽系がワープしてきた。・・・最後が一番重要かもしれないぜ。・・・強力な侵略国家群を確認した。どれも母星の科学力を凌駕する可能性がある。本国に一時帰還することを進めるぜ~。」
「そうでありますな・・・わかったであります!!」
ヤマメはまだ知らない。