黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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ジオン共和国

【ディアモント共和国 政府】〔転移まで残り20年〕

ディアモント共和国の人口が3億5000人を突破したこの頃、私はジオン共和国と攻守同盟を結び、大枢軸とジオンにモビルスーツの技術を輸出した。

まだミノフスキー粒子が発見されていなかったのだが、ジオン共和国のトレノフ・Y・ミノフスキー博士がミノフスキー粒子の存在を学会で発表したため、友好国のみモビルスーツの技術を公開するにいたった。(金星はそこまでの技術力がないため、基礎工学を普及させている)

モビルスーツは私達が博物館の地下に数機存在した初期型ザクを輸出した。

 

(結構良い値で売れたな・・・さて、この子をどうするか。)

私は目の前にいる2人の子を見て思った。

彼らはジオンの軍の責任者であり、ダイクンの側近のデギン・ソド・ザビの息子で雨咲が《久しぶりに英雄とか救世主クラスの天才》と言ったギレン・ザビと《調停役》と言ったサスロ・ザビの2人だ。

 

(う~ん。ギレンはLとアームストロング、照に任せるか。サスロはN、ノンナ・・・阿部さんに任せるか。)

 

「ねぇ、君らの将来の夢はある?」

 

「僕はヤマメさんの生存圏構想というのを本で知りました。・・・広い宇宙を人類が支配したいです。」

 

「僕は・・・家族が一致団結できるようにしたいです。仲良くが一番!!」

 

「2人とも夢があるならいいか・・・ウォルター、彼らを私が書き出した人物に届けて。」

 

「わかりました。」

2人はウォルターに連れられて執務室をあとにするのだった。

私は大枢軸連合軍についての書類に目を向けた。

 

(・・・宇宙艦隊計画か・・・たぶんすぐにできると思うけど、さすが私が育てただけあって人材が豊富だな~。特にヨハン・イブラヒム・レビル少尉は期待できる。彼は私が送ったモビルスーツに独自にレポートをつくって私に届けたからな~。・・・レポートの改良点を機体にするとアクト・ザクにそっくりだったけど。)

優秀な同盟国に私は感謝するのだった。

 

〔転移まで残り15年〕

ギレンとサスロがジオン共和国に呼ばれて帰る頃には、2人とも素晴らしい青年となっていた。

彼らなら今の弱小なジオン軍を改善してくれると信じて、私は2人を見送るのだった。

また、私が万が一何かあったときのために後継者選びを始めた。

 

(・・・現在の首相のシュペーアの輔佐にトム・ハーランと言う若者がいたな~。シュペーアに彼を育ててもらうか・・・。)

私は後継者を育てるために動きだすのだった。


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