黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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時間飛ばします

〔転移まで残り100年〕

私は新兵達に激励をおこなっていた。

 

「諸君・・・君らは矛であり盾でもある。我々はミノフスキー粒子という物質によって戦争は白兵戦の時代まで遡った。・・・今、我が国は明確な仮想敵国が存在しないため、人を殺す感覚がわからないと思う。諸君らは実戦時に戦えるように自身の腕を磨くよう・・・以上だ!!」

私は最前列の中央にある顔を見た。

 

(超鈴音・・・彼女は産まれる運命だったか・・・しかし、やはり頭がいいな。・・・彼女は半妖になることを望むとは思わなかったな。・・・今は15歳なのに飛び級して入隊するとは思わなかったし・・・まぁ私は彼女が悲運な少女にならないことを願うだけだな。)

私はステージから降りながらそう考えるのだった。

 

(私の負けネか・・・絶対に彼女の体に何かある。・・・転生の原理かな?私にはわからないな。)

病室にあったその一行の文がどうしても引っ掛かるヤマメだった。

 

〔転移まで残り80年〕

全国民の半妖化に成功した。

約3億にも国民が増えたが、地球では人口爆発が再びおこった。

サイド1に約10億もの人数が送られたがそれだけでは足らず、新しくサイド2、サイド3に各15億人送られることとなった。

 

【ディアモント共和国 政府】

枢軸の宇宙移民に関する書類を私は読んでいた。

 

(枢軸の全人口が56億人・・・地球全体だと134億人か・・・。枢軸のほとんどが宇宙に上がったけどまだけっこうな数が残ってるからな~。)

私はスペースコロニーの数を確認して仮眠するのだった。

 

〔転移まで残り70年〕

アメリカ、中国、インドが共同して初のスペースコロニーが誕生した。

これにより遅れていた3国の移民が開始され、サイド4と呼ばれるようになる。

ディアモント共和国では水星と土星に進出した。

水星には鉄等の鉱物資源で星が形成されているため採掘用コロニーが多数設置され、その途中にある金星の魔界は中間拠点としての役割により経済活動が活発になるのだった。

また土星には内部に鉱石資源、水素等の宇宙で水を生成するために必要なガスが大量にあり、コロニーの生活をより安定させることとなった。

この影響で各星に役割ができたのだ。

水星は鉱物資源の星、金星は観光及び特殊金属を加工するための星、地球は食料施設と加工業の星、月は加工業、特殊技術の研究するための星、火星は食料施設と魔法の星、木星はミノフスキー粒子及び発電施設が多数ある星、土星は宇宙で生活するために必要な水の元をつくる星になったのだ。


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