〔転移まで残り112年〕
多数派とニュータイプの数が逆転した今日この頃、ディアモント共和国の人口は2億1500万人となっていた。
共和国の月の表面、地下合わせて45のコロニー(拡張して1個辺り東京都23区くらいの大きさ)で約1億6000万人が、スペースコロニーは合計10機、木星コロニーも5個に増え、残りの5500万人が暮らしていた。
そんななか、ワープ装置の実用化に成功したのだ。
【宇宙 ドロス級宇宙空母船内】
私は空母の中から宇宙空間に場違いな円を眺めていた。
「ワープ装置監督を呼んできて。」
「は!!」
(半径4キロとか・・・搭載しないといけないのに。)
私がため息を吐いていると
「お初にお目にかかります。エドワード・エルリックです。」
「・・・エルリック博士、これは今後どれぐらいまで小型化できる?」
「・・・20年で艦に乗せられる規模に、50年でモビルスーツに搭載できるでしょう。」
「なら今後も予算を出そう・・・ちなみにこれは土星に繋がってるんだよね。」
「はい。」
「輸送用として使うかも知れないからよろしくね。」
「はい!!」
私はその後、コア・ブースターを使って月に戻るのだった。(運転はヤマメがした)
【光の家】
私と雨咲は光の家に息抜きで来ていた。
「ういーす。ウォッカを持ってきたよ!!」
「こんにちはー!!」
バーン
「ニーハオ!!」
ムギュ
「超ちゃんは甘えん坊だね。」
「こんにちはヤマメさん、雨咲さん。どうぞ中に入ってください。」
「・・・お茶の用意はできてる。」
「じゃあ失礼します!!」
「お邪魔しまーす!!」
中に入るとカチューシャとノンナが出迎えてくれた。
「お、お久しぶりです、閣下!!」
「カチューシャ、それじゃあ閣下に失礼。」
「なんでノンナはそんなに落ち着いてられるの!?国家指導者だよ!!うちらの軍のトップだよ!!雨咲さんは恩師だよ!!」
「カチューシャ、今はプライベートだから閣下じゃなくておばさんでいいよ。・・・お姉さんでもいいけどね。」
「はは、テラワロス。」
ドゴン
「光、死にたい?」
「・・・(頭が地面に刺さって喋れない)」
「ヤマメさん・・・家の中では絶対にしないで。」
「わかってるよ。・・・カチューシャとノンナは今階級はどれぐらい?」
「私は大佐、カチューシャは少佐です。」
「お、けっこういったね!!ならこんど私のモビルアーマーを渡すよ。新造されるらしいから、軍で使ってね。」
「ヒィィィイイ!!あの化け物を!?」
「よかったなカチューシャ、これでまたしゅっせだな!!」
「光、復活遅いよ。鈍ってるならエヴァに鍛えてもらいなよ。」
「いや、僕まだ現役軍人で中将だし。」
ハハハハハ
笑い声と悲鳴が上がる光の家だった。
カチューシャの胃がヤバそう。
ちなみにカチューシャとノンナの上司は新城直衛准将