【ディアモント共和国 ミレニアム軍司令部】
〔地球に支援部隊が到着してから1ヵ月後〕
「報告します!!救援部隊の損害状況等の資料がまとまりました!!こちらです。」
《・日本支援部隊損害 2%
Ⅹ号1型戦車25両
死傷者500名、半妖の被害は重症3名
・日本自衛隊損害 18%
3師団と精鋭空挺団が壊滅
死者は6万人、民間人を合わせると30万人
各都道府県損害率
東京都 23%
千葉県 45%
埼玉県 4%
茨城県 20%
神奈川県 19%
群馬県 24%
栃木県 31%
新潟県 17%
静岡県 36%
山梨県 25%
長野県 27%
富山県 11%
・火星軍日本進行部隊 約35%
死者 5万6000人
鬼神兵 298体》
(思ったより関東地方のダメージが大きいな。・・・誤算と言えば火星軍の進行速度だな。魔法障壁を貫通する弾丸を使用しているとはいえ、近接攻撃をしてくる者があまりにも少ない・・・他の地域に回したか、それほどの魔法使いがいないのか。・・・ん?いない?)
「通信兵、旧ヘラス帝国首都ヘラスに電話をかげろ。」
「は!!」
(まさかね。)
「通信繋ぎます。」
『おぉ、ヤマメか?わらわじゃ!!テオドラじゃよ!!元気だったか?』
「お久しぶりです。・・・単刀直入に聞きます。ヘラス帝国は滅んでなかったのですね。」
『なにを当たり前なことを言っておる?』
(火星の情報操作に騙された・・・火星は統一政府じゃないのか!!となると情報操作は朝倉辺りが管轄してるな・・・やられた。)
「・・・情報部拡大をしないと。」
ボソボソ
『なにを喋っておる?』
「いや、なんでもない。・・・テオドラ女帝、最近亡命者が多くないですか?」
『そうじゃな。連合の連中が地球と戦争してるらしいな。それでじゃろ。』
「頼みがあります。」
『なんじゃ?』
「外交団を地球に送ってくれ。」
『なぜじゃ!?』
「ネギ率いる連合は現在地球と大規模な戦争をしているが、劣勢になっている。その中の強国がゲートを通りそちらに進行する。地球は連合を火星の統一政権だと思っている。火星が2重世界だとしらないんだ。デンマークのゲートから外交団を送ってくれ!!そうすれば色々と都合がよくなる。最悪、そっちも戦争に巻き込まれる!!」
『わかった。すぐに外交団を送る。』
「照!!外交団の案内役とディアモント共和国全権代表とする。枢軸議会に行ってきて、ラインハルトとゲッベルスは情報局の拡大を命じる。・・・頼んだ!!」
(ちくしょう!!戦略が狂う!!あと15年は踊ってもらわないと予算がきつい・・・。)
「伝令兵!!アメリカとオーストラリアはどうなっている?」
「アメリカは防衛に成功しましたが、北上してカナダに戦禍が広がってます。オーストラリアは陥落します。時間の問題でしょう。」
「わかった。」
ヤマメは今回の失敗を紙一重と表現するようになる。
誤字報告をしてくれる皆さま、本当にありがとうございます。