〔転移まで残り125年〕
この頃になると枢軸のコロニー群がサイド1と呼ばれるようになった。
サイド1にはネオドイツ、ネオフランスの様に各国の特徴が現されているのだった。
サイド1には約35機のスペースコロニーが浮かんでいた。
ちなみにディアモント共和国のスペースコロニー(最大3000万人収容)の数はエリアⅡに3機、エリアⅢに2機、エリアⅣに1機となっていた。
それ以外にもコロニーは多くあるので人口密度はとても少ない割合となっていた。
【ディアモント共和国 政府】
私は火星の動きに疑問を持っていた。
(・・・独立の動きが活発だな。・・・ネギ少年も今じゃ40を超えた中年か。昔のアメリカみたいな独立運動が起きるかもしれないな。・・・火星の総人口は15億人、こちらは2億にやっととどいたぐらいだからな~。まぁ、新兵器もあるから勝てるけど。)
私は壁に飾ってある写真を見て呟いた。
「・・・私専用のモビルスーツって言ったのに、なんでビグ・ザムⅩⅠ改っていう大型モビルアーマーを作るかな。・・・Iフィールドの2重搭載、空冷と液冷の両冷却装置、ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の複数並列配置、ミノフスキークラフトの搭載、メガビーム砲を3門搭載等々・・・化け物になっちゃったんだよな。しかも1人乗りだし。」
私はビグ・ザムⅩⅠ改に乗るときには末期か、後方支援だろうなと想像しながら再び仕事をするのだった。
〔転移まで残り123年〕
地球で恐ろしいことがおこった。
・・・火星独立強硬派がアメリカとインドの政府に魔法攻撃をしたのだ。
アメリカは警備員が数人死亡だけですんだが、インドは議院数名と民間人50名が巻き込まれてしまった。
インドは報復として核ミサイルを火星に発射した。
核ミサイルは火星にとどいたものの、魔法使い達が軌道を変えて無人地帯にて爆発した。
私はこれを
「どちらも攻撃手段がない戦争」
と軽蔑した。
ただ、アメリカとインドでは大規模な魔女狩りが発生、両国の関係は一気に冷え込んだ。
【枢軸議会】〔数ヵ月後〕
議会で政府首脳部が集まるなか、インド代表が例外的処置で今回の議会に参加していた。
「火星の宇宙人たちは私達にいつでも魔法で攻撃してくる!!これに我々は対抗するために枢軸の力を貸してほしい。」
私は
「・・・火星の緑化を進めたのはあなた方ではですよ。それによって独立運動が活性化したらなあなた方が解決すべきだ。枢軸に問題を持ち込むな!!」
「地球の問題だ!!このままだと枢軸の皆さんにも被害がいくぞ!!」
「勝手に核を使用した国に言われたくない!!ディアモント共和国は中立を宣言する!!」
「大ドイツ共和国も中立を宣言する。」
「南アフリカも中立を宣言しよう。」
「中央アフリカ連合も中立を宣言する。」
「ソ連もだ!!」
「多数決をとりましょう。インドの活動に参加する国は挙手をお願いします。」
「・・・賛成0です。インド代表殿。」
「・・・わかりました。」
こうして地球の4割りの国とサイド1、ディアモント共和国は中立を宣言するのだった。