黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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見せなければならないもの

(・・・さて、もうひとつ爆弾を落とすか。)

 

「次に文屋の皆さんに説明しましょう。私達ミレニアムもここまで急激な政権奪取をするつもりはなかったのですが・・・これを見てください。」

そう言って私は鞄から1枚の誓約書を取り出した。

 

「ここには4代前の総理以下閣僚全員と天皇陛下のサインが書かれています。」

 

「いったいどんな誓約書なんですか!!」

 

「・・・国家破産宣言。」

 

\な、なんだって!!/

 

\経済がパニックになるぞ!!/

 

\生中継だ!!もう終わりだ!!/

 

「まぁ、日本の信用は地に落ちるはな。だがら私達が来たんだよ。今回の件は枢軸国全てが賛同し、経済再建の代理人として照が首相となったんだ。照は経歴には書かれてないけど私がドイツの首相時代から育ててた。」

 

「それなら何歳なんですか!!」

 

「私は百から先は数えない主義でね。・・・これは先ほど催眠といったのが関係ある。私はザクこのように腕を切り裂いてもニョキニョキ生えてくる。」

 

\\\人間じゃね!!///

 

「私は妖怪と呼ばれる種族だ。だがら弾丸が当たっても死ななかった。・・・それは今はいい、今回照が当たっていた問題で私が現役に戻って照を手伝わなければならないほどこの国の経済が終わってると感じてほしい。ここで日本が沈むと太平洋のパワーバランスと大不況が約30年続くと出たんだ。で、私達ミレニアムが欲している技術と文化は日本でしか芽吹くことがなさそうだからこうして手伝うと宣言したんだ。」

 

「・・・ちなみにその文化とは?」

 

「いわゆるオタク文化だよ。」

 

\え?オタク/

 

\あれか、コスプレしてる痛いやつら/

 

\いわゆる負け組じゃね?/

 

「負け組なんかじゃない。あれは財産だ。今後の世界に必要なんだ。」

 

「ではどんな例がありますか?」

 

「例えば皆さん知ってるドラえもん・・・あったら便利ですよね。」

 

\確かに/

 

「それを作るのは技術者だが、そのアイデアを産み出すのはオタクの皆さんなんだよ。」

 

\な、なるほど/

 

「それには日々の生活が豊かでないとならないが、ここで破産すると生活水準が一気に落ちる。・・・これではとても困るんだ。」

 

「ではどの様に日本を変えるのですか?」

 

「良くも悪くも内部を綺麗にする。だがら一時的な独裁だ。天皇陛下も賛同してくださった。・・・第一段階は上の有害を一層する。次に職がない人々に強制的に職につかせる。これはどんな職でもいい。生活保護者の人数を減らすからね。滞納が酷い人は差し押さえ及び従軍させてもらう。教育カリキュラムの変更・・・簡単なのでこれだけ出てきた。どれも普通の人ならやっている、常識、できることだ。あと、貿易問題は枢軸との関係強化で好転できるから・・・これが景気の上昇ね。報道関係は自由だけど誤報は許さないからね。」

 

 


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