黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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頑張っちゃうよ~
今日は3話出します


期末テスト前半

〔期末テスト2週間前の朝〕

 

(いよいよだ。前回は変に目立って居づらくなるのを気にしていたら、こんなに存在感が薄くなっちゃったから今回は1位をとって影が薄くて勉強会に呼ばれないということがないようにしないと!)

ヤマメが気合いを入れて勉強を殺せんせーが入って来た。

手には各教科とナルトのハチマキを持ち、分身をつくって皆に教え始めた。

私のところには英語のハチマキを着けた殺せんせーがきたが、数が気になった。

 

(何で皆は3人なのに私は1人なの・・・)

存在感が一番の敵だと思うヤマメだった。

 

〔昼〕

殺せんせーが渚君から今回も全員50位以内を目標にするのかを聞いたら

 

「いいえ、前回のテストは総合点ばかり気にしてましたが、生徒それぞれに合うような目標にするべきだと思いました。なので今回は教科で1位を取ったものに答案返却時に触手を1本破壊する権利をあげましょう。また、私は触手を1本失うごとに運動能力が20%落ちてしまいます。皆さん頑張ってくださいねヌフフ。」

俄然やる気が出てきた。

 

(これで私がトップをまとめて取ったら暗殺のチャンスが広がるし、もう影が薄くて悩むこともなくなる!)

それからのヤマメの勉強量はおじいさんに医学と薬学を習っていたとき並みに勉強をした。

睡眠時間を完全に無くし、殺せんせーとの補習、休みの日はテストに出る可能性がある国語、英語の本を大きな図書館に行って暗記をし、インターネットで時事問題を片っ端から覚えていった。

時には律さんに協力してもらい前回の傾向から模擬テストを作って解く作業を繰り返した。

 

【学校】〔テスト1週間前〕

何やらA組と図書室で数人が揉めたらしい。

そしてそこでA組とE組で勝ったクラスが負けたクラスにどんなことでも1つだけ命令できるとううものだった。

私的には、売り言葉に買い言葉だったと思うけどその前に一言欲しかったのが本音だった。

それでも、皆は文句を言わずやってやろうという気持ちでまとまった。

私は各々の能力よりもこの団結力がこのクラスの強みだと感じるのだった。

 

「ヌフフ皆さん盛り上がってますね。」

 

「あ、殺せんせーさっきの話を聞いてました?」

 

「えぇ、聞いてましたよ。勝ったら1つ貰えるのならこれをよこせと命令するのはどうでしょう?」

殺せんせーが椚ヶ丘中学校のパンフレットを持ち上げ、触手が示した場所には 沖縄の離島リゾート2泊3日の写真があった。

私は海がどんなものかテレビなどの映像しか知らなかったのでどんなものか考えるのだった。


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