黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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麻帆良祭後

〔麻帆良祭の次の日〕

この日から3日間は振替休日となり、初日は私個人の集計作業で全て終わってしまった。

雨咲と小傘も同じようで、パソコンに数字を打ち込む作業がほとんどだったが、結果

 

(94万7000円!?大会の準優勝賞金を合わせると134万7000円・・・学校行事で稼げる額じゃないね。)

ちなみに小傘は食料品を販売し約21万の利益を出し、雨咲はさらに数人から巻き上げたようで200万円とバイクを3台手に入れていた。

それでも一番稼いだ生徒ではなく、麻帆良祭個人利益1位は麻帆良工科大学所属の研究チームリーダーだった。

彼は約5000万円で日本政府に新型ロボット技術を売りつけたのだ。

小切手には照のサインも入っていた。

また、私の服が学校外で評価されたようでブログの閲覧者数が数倍になり、広告収入、ネットでの服の販売数が増加した。

 

〔翌日〕

武術研究会の先輩方と送別会をおこなった。

本来ならダメだが、先輩達が持ってきた缶ビールで乾杯した。

 

グビグビ

「先輩すみませんでした。2位で・・・。」

 

グビグビ

「しかたねーよ、アイツは世界大会にも出てるやつだぞ。そんなのに拮抗した戦いができたんだ。胸をはれや!!」

 

「それはセクハラじゃね?」

 

「お前・・・ここでそれを言うか?」

 

グビグビ

「ジョーダンだよ。」

 

グビグビ

「本来ならビンタですよ。」

 

「なぁヤマメ?お前中学1年生だよな。」

 

カチャグビグビ

「はい。」

 

「なんでビール10個も飲んでるのに平気なんだ?見てるだけで胃もたれしてきたんだが・・・。」

 

「私を酔わせたいなら度数70以上じゃないとダメですよ。」

 

「海外のスピリッツ系じゃねえかよ。」

 

「あれらはほろ酔い出来て良いですよね。」

 

「・・・お前の肝臓は化け物かよ。」

 

「それ、お前は化け物かよと入会時に言われましたよね。」

 

「そう言えばそうだな。」

ハハハハ

 

こうして武術研究会は私1人となった。

 

〔翌日〕

休みの最終日・・・私は武術研究会の活動場所で気の変換効率を上げる訓練をしていた。

内容としてはリボンによって力を抑えられているが、その力を水とし、気を体に循環させることをホースとすると、現在はホースをねじって水を止めている状態だが、水流の勢いを上げることで水を無理矢理流し、ホースに負荷をかけようというものだ。

私の体は筋肉以外はまだ活性化する余地があることがわかっているので気も超回復の原理で出力を上げていくのだった。

周りからは座禅を1人校舎裏でする不思議ちゃんとして都市伝説のようになるのは数ヵ月後の話。


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