黒谷ヤマメの異世界旅行   作:ゆっくり霊沙

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アルバイト

〔翌日〕

午前だけの国、数、英の3時間授業が始まった。

数学はよく知らない先生だが、国語は光、英語はタカミチが担当だった。

 

(・・・懐かしいけど・・・余裕だね。)

授業の始めに要点だけノートに軽くメモをし、残りの時間はお金稼ぎにについて考えていた。

 

(一応、入学時に大学までの授業費とかは出したから良いけど、食費や娯楽費が全くないもんな~。お店でアルバイトしても良いけど時間が欲しいし・・・そうだ、服を作ってネットで売るか!!ネットが一般に普及した今ならいけるな!!・・・あと動画投稿サイトで広告費をもらおうかな?小中高の学生応援動画と音楽・・・ボーカロイド系を投稿しよう!!)

私はノートにある程度メモし終わる頃には授業終了間近だった。

 

【寮】〔放課後〕

私は小さなブログを立ち上げ、即席で作った顔を隠し、ゆっくりボイスの動画を投稿した。

顔はもちろん最初の世界でハマっていたゆっくり霊夢と魔理沙だ。

 

『ゆっくりしていってね!!』

とこんなに短い言葉だが、まだ機械音声が未発達な2001年にこれは衝撃的だったようだ。

下の方に私が作った洋服を格安の値段で張り付けておいた。(ミレニアムが日本に創った運送会社に輸送はお願いした)

 

【図書館島】〔次の日〕

土曜日で学校が休みなので、図書館探検部に初参加した。

魔理沙と1-Aの部員が集まって私を待っていてくれた。

 

「遅くなってごめん。」

 

「大丈夫だぜ、みんな今来たから。」

と言いながら活動が始まった。

最初は図書館の地上部分の本の整理だ。

まだ体力的に厳しい中学1年生は地上と地下3階までとなっていたのだ。

地下3階まではトラップがなく、迷子になっても戻ってこれる場所だからだ。

約3時間で担当箇所の本の整理を終え、その日はこれで解散となったが、私は図書館島に残り、歴史書と洋服の雑誌を数冊借りてから寮に戻った。

 

【寮】

借りてきた雑誌を読みながら筋トレをしていると最近の流行がよくわかったが、それもすぐに終わると私は知っていたため、時代を先取りし機能性ウェアやストッキング、夏用に半袖の服等の男女どちらも着られるような服を中心に私は服を作るのだった。

 

【武術研究会活動場所】〔日曜日〕

研究会の活動日なので行ってみると先輩達がすでにアップを始めていた。

私も急いで合流し、準備運動を開始した。

その後約15キロの学園内をランニングをしていると途中で色々な武術系の部活が戦っているのを見かけた。

 

「先輩、他の武術同士で戦っていいのですか?」

 

「まぁ麻帆良じゃ日常茶飯事のことだよ。昔はこの研究会も参加できてたんだが・・・人数が少ないのと功績がないから参加できないんだ。」

 

「功績があれば参加できるんですか?」

 

「あぁ、俺達最後の大会でもあり、6月頃にある麻帆良祭(文化祭擬き 規模がおかしいので文化祭と言えない)で格闘系の大会が数ヵ所で開かれる。そこのどこかで優勝か準優勝、3位までに入れば功績になる。これは11月の格闘祭でもあるから。」

 

「わかりました!!頑張ります!!」

私は能力を使わないで入賞できるように頑張るのだった。




妖怪と人間のスペック差・・・。

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