【麻帆良学園】〔少し時間を遡り〕
私達が魔帆良に到着したときに、魔帆良を覆っている結界を私達は眺めていた。
(・・・不愉快だな。この結界には思考操作の効果がある。私達みたいに自我を守れる存在は良いけど、それが出来ない一般人は麻帆良以外では常識はずれの変人となってしまう・・・。)
私以外の文、小傘、律も同じことを考えているようだ。
麻帆良学園の入り口で編入手続きと近くの事務室で編入試験を終えて事前に用意した麻帆良学園近くの家に帰宅した。
〔もとの時間軸にもどる〕
全員編入試験に合格し、光が全員同じ組になるように調整したらしく1-Aとなった。
教室では小学校から顔馴染みのメンバーでグループができており、自然にエヴァ、雨咲、魔理沙のグループに混ざることができた。
私は自己紹介のふりをしながら手話で全員と情報交換をおこなった。
《これからは口で話せないから手話で話すね。・・・魔理沙、エヴァの呪いの解除できる確率もわかる?》
《90%ぐらいなんだぜ。》
《・・・わかった。エヴァ、さっきから横にいるアンドロイドはなに?》
《茶々丸だ。私の小間使い見たいなものだ。作製者はあっちでしゃべっている中華系の女子と眼鏡をかけた女子だ。》
《・・・わかった。今後の方針は麻帆良の魔法使い達に警戒されないこと。エヴァの近くでの会話はなるべく日常で使う話題に絞り、何かあったら手話で話す・・・これでいいね。》
《では解散!!》
私は彼女達から離れ、別のグループに移動した。
どこのグループに入れてもらうか考えていると、先程エヴァが言っていた女子2人が私の近くにやって来た。
「ニーハオ!!私は超鈴音ネ!!よろしくダヨ!!」
(・・・何かあるな。)
そう思いながら彼女達に不信感を抱かせないように笑顔で
「こんにちは!!新しく麻帆良に来た黒谷ヤマメだよ!!詳しくは後でおこなうと思う・・・よろしくね!!」
「私は葉加瀬聡美です。博士とみんなから呼ばれているので気軽に博士と読んでください。」
「ん?みんなからということは初等部から知り合いがいるの?」
知っているがあえて言葉に出すと
「3分の1くらいです。超さんは初等部からの知り合いで・・・。」
博士が答えてくれた
「よくわかったよ。2人とも後でね!!」
と私はまた別のグループに移動した。
次のグループは魔理沙も入っている図書館探検部に所属している5人がいるグループだった。
「お?ヤマメなんだぜ!!久しぶり!!」
魔理沙は初対面のふりをしながら話題を作ってくれた。
「魔理沙!!久しぶり!!小4以来だね!!」
と合わせると周りが食いつき
「何々?お二人の関係をちょっとこのパル様に教えてくれない?」
「パルダメです。私達は初対面だから自己紹介しないと・・・。」
と何やらコーヒーソーダ水なる飲み物を飲んでいる女子が突っ込んだ。
(美味しいのかな?あれ・・・)
そう思うヤマメだった。