【麻帆良学園都市予定地 内部】
気配を可能な限り隠した私は内部に侵入すると、認知阻害魔法が地域全体にかかっていることがわかったが、私は精神に魔法の効果がいかないように何重もの壁を神力で作り上げた。
神力を使ったのは、妖力だとバレるからだ。
(・・・周りには魔法使いだらけだな。・・・しかし、中央の世界樹と呼ばれる木の力は大きすぎる・・・魔力も質も・・・。)
私は世界樹の近くに移動すると根本に体の透けた少女が座っていた。
少女は何か諦めた様な表情をしていたが、気になったので声をかけてみた。
「・・・おーい。幽霊か妖精か知らないけど大丈夫?」
「・・・え?私が見えるの?」
「見えるよ。」
「・・・?妖怪の匂いがする?」
「・・・まぁ、他人には見えないようだし言ってもいいか。私は黒谷ヤマメ、土蜘蛛の妖怪だよ。」
「・・・地底の!?」
「え!?何で知ってるの!?」
「昔に取材した射命丸文です!!今は相坂さよという名前ですが・・・。」
「あの文屋ね。ん?透けてるから幽霊?」
「・・・はい。幻想郷で死に、今世も戦争に巻き込まれて死にました。・・・あれ?大ドイツの指導者の名前が・・・。」
「私だよ。元大ドイツ大統領、最高階級は総帥だね。」
「ハハハ、私は爆弾を避けれなくて死んだのに・・・。」
「まぁ、それも運命かな?でも、文屋をもう一度体を与えることはできるよ。」
「本当ですか!?」
「ちょっと待ってね。」
私は文屋に触れて、神力を流し込み、彼女をこの地に縛り付ける何かを解いた。
さらに落ちたばかりの世界樹の枝と葉を彼女の一時的な媒体とし、もって帰ることにした。
その後ヤマメは麻帆良を安全な範囲で調べ、帰宅することにした。
【ラーイシュタット】〔2カ月後〕
裏ルートを通ってきたので時間がかかったが無事ラーイシュタットに帰宅した。
ラーイシュタットで魔理沙と小傘に再開した文は喜び、小傘のアーティファクトで新たな肉体を構築した。
「いや~数年ぶりですが肉体は良いものですね。最初は飛べない、遅い、貧弱の人間の体に慣れるのが大変でしたけど。」
「・・・新しい体は人間なんだよね。」
私が質問すると文は
「そうですよ!!」
と答えた。
(・・・こいつをエヴァと魔理沙の実験動物にしようかな?魂があればまた蘇生できるし。)
「文、もう一度天狗のように空を飛び回ったり、弾幕が出せるようになりたくない?」
「できるんですか!?」
「ちょっと努力すればできるよ!!」
「私頑張ります!!」
とエヴァと魔理沙の実験室にぶちこんだ。
数年後、すごい魔法使いになるが、もう特訓はやだと言うようになる。
《名前表記 相坂さよ(射命丸文)
称号 転生した天狗
色調 黒
徳性 勇気
方位 中央
星辰性 土星
アーティファクト 天狗の翼》