【城の中】
「ほれ、1810年フランス産のワインだ。」
「ありがたく飲ませてもらうよ。」
ワインを飲んでいるとエヴァ嬢が聞いてきた
「・・・何年生きているんだ?」
「えーと、だいたい千と数百年かな?」
「私はまだ450ちょっと・・・桁が違ったか。」
「私からも聞いていい?」
「なんだ?」
「エヴァ嬢以外に西洋妖怪は生きているの?知っていたら教えて欲しいのだけど・・・。」
「人狼が昔いたが、全て殺されたと聞く。・・・現在も生きているかわからないが大妖精と呼ばれる妖精族のトップがいると聞いたが・・・。」
「・・・わかった、ありがとう。」
「しかし、どうして妖怪を探しているのだ?」
「・・・昔の名残かな。私は幻想郷と呼ばれる場所に住んでいたの。その時・・・」
と幻想郷のことを聞いたエヴァ嬢は
「理想郷の形の1つだな。で、それを再び実現させたいのか?」
「いや、私は趣味程度だよ。私は月に生存圏を確保したいし・・・。」
「月だと!?笑わせるな。我々が月に行けるわけないだろ。」
「科学が進歩すれば行けるんだな~これが。」
「・・・まぁいい。どうた酒も飲み終わったことだし、軽く運動しないか?私が負けたら何かやろう。」
「いいですよ。私も負けたら・・・今度渡します。」
エヴァ嬢はついてこいと言うと、とある魔法球の中に連れていかれた。
【魔法球内】
(流石吸血鬼の真祖だな~。魔法技術の集大成だな。・・・全力で動いても壊れなさそう。)
「ではいくぞ!!」
「O.K.だよ。」
エヴァ嬢は開始と同時に私の足元に氷柱を生やして突き刺しにしようとしたが、私は操糸術を使って氷柱を切断し、触手と糸で攻撃したが、エヴァ嬢は人形を盾にして防ぎ、数百体の人形をこちらに向けてきたが
「アデアット。」
私は触手にブーストをかけてこれを吹き飛ばした。
マッハ20で動く触手でエヴァ嬢を貫くと蝙蝠となり、違う場所に現れた。
(呪いをかけられた。)
触手が急に重くなり、動くスピードが遅くなったので、私は触手を一旦切り離した。
再生中は触手が使えないので触手をすぐ治すために
「右手に妖力、左手に神力!!」
と体内で融合させ、瞬時に触手を治した。(妖信法)
「ほう・・・面白い技を使うな。まるで咸卦法のようだな。」
「その技を元にしたけどね。次に妖力と気を混ぜると!!」
身体能力が数倍になり、全ての能力が上がった。(咸妖法)
「いくらか強くなってもこれは防げまい。凍る世界!!」
周囲が一気に凍りついたが、私は縮地法で脱出し、居合い拳で、大規模魔法の反動で動けないエヴァ嬢を殴り倒した。
「これで終わりにしない?」
「・・・あぁ、敗けでいい。しかし、久しぶりだ。完敗したのは。ほれ。」
「これは?」
「世界樹と呼ばれる木の枝と龍の瞳、私の血を使った最高級の杖だ。通常の魔法が大魔法となる。」
「ありがたく頂きます。・・・エヴァ嬢、私の家にも招待したいのですが・・・。」
「いいぞ。なんだか面白そうだ。少し待ってろ。準備してくる。」
とエヴァ嬢が言うと、城が縮み、先程の魔法球の中に収納されてしまったのだ。
こうしてエヴァ嬢が私についていくこととなった。