【とある町】〔数日後〕
町の店で食事をしている時のことだった。
魔法道具で国際闘技場で拳闘士達が戦っている姿が映し出された。
その中に面白いものが映ったのだ。
「ウォルター・・・あれ、マックスだよね。」
「・・・贅肉がとれるとあそこまで美男子になるのですね。まさに神秘的光景です。」
「パートナーとして出てるヒトラーもだいぶ筋肉がついたね。」
「そのようですね。・・・ただ、彼らを鍛えたのは観客席で鞭を持って座っている律様のようですが・・・。」
「肉体を手に入れて最近ハッスルしてるからね。・・・そのうち落ち着くと思うよ。」
「だと良いのですが・・・。」
こうして私達は楽しい食事の時間を過ごすのだった。
\私はこんなことを望んではいない!!なぜ龍を素手で倒さなければならないのだー!!/
画面からは悲鳴がいつまでも聞こえていたが・・・。
【学園都市アリアドネー(正式名称 独立学術都市国家アリアドネー)】〔数日後〕
私はアリアドネーの男子校に光、ウォルター、照が、女子校にホムラを8カ月契約で入学させた。
「みんな頑張ってきてね!!」
「ヤマメさん、僕頑張ります!!」
「・・・頑張る。」
なぜ照とウォルターも入学したかと言うと、私が手紙を送った相手が1人で来いと言ったのだ。
なら勉強していてもらおうと考え、彼らを入学させたのだ。
別れた後、私はアリアドネーから南西のとある島に向かった。
【孤島】〔5日後〕
空を飛びながら移動すること5日、手紙の相手がいる孤島に到着した。
(・・・ここが吸血鬼の真祖が住む場所か・・・ん?やっぱり死体は転がっているな。)
私が着地した場所には首が無い死体や、氷のオブジェとなっている物体があっちこっちにあったのだ。
私は島の中央に向かった。
【島の中央の城】
向かう途中にトラップが仕掛けてあったが、全て避けきると、城があった。
島の外からは見えないように結界が張ってあったようだ。
私は入り口に立つと自然にドアが開き、中から主と思われる吸血鬼の女性が現れた。
「初めまして、クロタニ・ヤマメです。この度はこの島に訪問できる許可を・・・」
と私が言っていると、顔ギリギリを先の尖った氷の塊が通りすぎた。
「貴女の願いはなんだ?金か?力か?命か?」
と吸血鬼は聴いてきたが
「全てある。私が訪れたのは西洋妖怪の足取りを追っていると吸血鬼がいた。ただそれだけのこと。あと、名前はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル嬢でよろしいですか?」
「あぁ、あっている。貴女は私に会うことですでに目的を達成したと?笑わせるな。人間がそんなに欲望がないわけなかろう!!」
「私は人外・・・土蜘蛛という種類の東洋にいる妖怪です。・・・あなたより年上ですよ。」
「・・・マジか。」
「本当ですよ。ほら。」
私は下半身を蜘蛛にし、隠していた妖力と神力を溢れ出させた。
「・・・これは本当のようだな。まぁ、奥に来い。上手い酒でも飲ましてやる。」
「ありがとう、エヴァ嬢。」
こうしてエヴァ嬢と私は接触を成功させた。