【ヘステカ 泊まっている宿】〔数日後〕
地下5階までの冒険者の強さを調べ終わった私達は別の場所に移動した。
目的地は南にある学園都市アリアドネーで、一時的に光とホムラを勉強させたいと思っていたのだ。
アリアドネーではどんな種族でも勉強する意思があればできるとされ、月謝は少し高いが、学生は割引が適用されるためアルバイトをしながらでもできるという夢のような場所だった。
(まぁ、実際はメセンブリーナ連合とヘラス帝国の人材育成所と情報収集の拠点としての役割もあるから、両陣営が金を出しているからできることなんだけどね。)
【巨大な商業都市ゼフィーリア】〔数週間後〕
私以外は買い出しに出掛けているなか、私は図書館でとある人物に手紙を書いていた。
(・・・これで3枚目。届いていたらいいけど、読んでもらえていない可能性もあるからな~。)
私はそれでも書き続けるのだった。
〔別の日〕
この日は私も買い出しに出掛けていた。
露店や、商店で旅に必要な物を買いながら歩いていると、とある万年筆とネックレスを2つ見つけた。
店主にいくらか聞いてみると、捨てる予定だったらしく、ほとんどただで購入できた。
私は万年筆を照に、ペンダントをホムラと光に渡した。
万年筆には特殊な加工がされており、インクがつくところに魔方陣を書き、それを叩くだけで魔法を扱えるよいになるものだった。
しかし、書ける範囲と威力が固定されているので現在は廃れた技術であった。
ただ、照は色んな意味の天才であるため、政治的用語や大量の宗教文字、漢字を組み合わせて魔方陣を書くことにハマったようだ。
さらに、威力がそこそこあり、ノートを叩くことが始動キーなので、スキマ妖怪の手帳を使うことで備蓄し放題だった。
「神!!ありがとうございます。」
「喜んでもらえて嬉しいよ。」
ホムラには闇を表す月、光には光を表す太陽が描かれている魔方陣つきのペンダントには、その属性魔法の威力、効果を増幅させる効果と疲労回復効果が付与されていた。
これは数週間かけて身体とならす必要があり、数日持っているだけでは効果がないので店主は気がつかなかったようだ。
(まぁ、私が知っていたのも魔理沙が首から下げていたペンダントに星(土と氷を表す)が描かれていたからだけどね。)
と3人を見るヤマメだった。
ちなみに、後日ウォルターも欲しそうに見ていたので片眼鏡を贈りました。(効果 スコープの様なもの。倍率を自在に変更できる)