【ヘステカ 泊まっている宿】〔町到着から3日後〕
(さーて、準備も終わったし、一応ダンジョンの確認をみんなにしておこうかな?)
「みんな、ダンジョンのルール大丈夫だよね?」
と聞くと照が
「はい!!基本的に内部での殺し合いはご法度、窃盗は自己責任、地下1階から地下4階までが解放されていて、地下5階以下の階層は大手のギルドが経営しているので立ち入り禁止で、最下層は10階ですよね!!」
「うん。で私達の目的は?」
とさらに聞くとホムラが
「・・・一般的な人の実力を計る。」
と答えた。
私は安心してダンジョンに向かった。
【ダンジョン入り口】〔町から歩いて20分〕
ダンジョンの入り口では整理券を配る男性が立っていた。
「おや?見慣れない顔だね。新人かい?」
「はい。田舎からみんなでトレジャーハンターになろうと・・・。」
「最近見ないタイプだな。昔はこれが普通だったのに・・・ほい、整理券だ。あと10分後に来てくれ。その頃には下に潜ってる奴等が出てくるから。」
と話していると、ダンジョンからボディービルダーのような男性3人が出てきて、袋一杯によくわからないアイテムを担いでいた。
すると整理券を配る男性が
「あれは4階で最近暴れてるチームだよ。全員剣士で魔法を剣や拳に纏って戦っているんだ。1日400ドマクマを稼ぐ優秀なチームだよ。」
私は少し疑問になり、男性に聞いてみた
「1日にどれぐらい稼げるかが強さに比例するのですか?」
と言うと
「あぁ、新人は平均で20~50ドマクマだな。200ドマクマでやっとスタートライン、400で優秀、800いけば大手ギルドから勧誘が来るな。最下層で戦っているチームは1日16000ドマクマ集める。まぁそれをめざして頑張れや!!」
「ありがとうございます。頑張ります。」
と話していると10分がたったので通してくれた。
ダンジョンの地下1階に行く道を進む途中にヤマメはあることを考えていた
(やっぱりダンジョンから出るアイテムのほうが値段が良いのかな?・・・いや、アルボルの町がケルベラス大樹林という生産地に近かったから安かったのか。同じ素材がここだと10倍で取引されてたし・・・。)
【ダンジョン地下1階】〔3分後〕
中は迷路のようになっており、光がマッピングという魔法(ケルベラス大樹林にて光が新しく創り出した魔法)を使って道に迷わないようにしながら進むと誰かが戦っている音がしてきた。
私は気配を消して近づくとゴブリンのような生物を剣や魔法で倒してアイテムを手に入れるチームがいた。
敵を倒すとポリゴンとなり、敵が保有していた剣やポーション、アイテムが落ちる様だ。
チームが去ったのを確認し、私達は別の方向に進むと電気を放つネズミ?のような何かが現れた。
ウォルターがワイヤーで真っ二つにすると指輪が落ち
《小回復の指輪》
と書かれていた。
光が指輪をつけて指先を魔法で焼くとすぐに回復したのだ。
(へー。魔理沙も作ってたけど面白いな~。)
そう思うヤマメだった。