早速誰がやるか公平にじゃんけんとなった。
決まるまでのあいだに私は魔理沙の魔法を眺めていた。
「マスタースパーク!!」
通常のマスタースパークの約27倍の威力の極太レーザーが飛んでいき、壁に当たると魔理沙が魔法で何重にも張っていた防御壁を9割り粉砕した。
「通常でこの威力ならファイナルマスタースパークを撃ったら魔法球が壊れるんだぜ!!」
「・・・それよりも火力調整できるんだよね。」
私は不安になって魔理沙に聞いてみたら
「もちろんなんだぜ!!それも含めての高性能だと思う。」
と答えた。
そうこうしているとじゃんけんが終わったようで次は雨咲のようだ。
雨咲は別の針で私の血に浸したあと、自分の指に針を刺すとカードが現れた。
《名前表記 倉橋雨咲
称号 半神の参謀総長
色調 銀
徳性 希望
方位 東
星辰性 水星
アーティファクト 第三の目》
「倉橋か・・・なつかしいね。雨咲の前の苗字がでたから、生まれた時の名前になるのかな?」
と言うと雨咲は大事そうにカードを胸にあて、アデアットと呟いた。
すると雨咲の頭に隠している管が現れ、そこに第三の目が付いたのだ。
「さとりの目みたい。」
と言うと魔理沙も同じく思ったのか首を縦に振っていた。
「雨咲、どんな感じ?」
「・・・人の思っていることがわかるね。ただ、私が注目している人しかできないみたい。最高3人かな?」
「なるほどね。ただ雨咲、その力を乱用すると人に避けられるから気をつけてね。」
「わかったよ。お姉ちゃん。」
「さーて、どんどんいこう!!」
次はホムラが契約した。
《名前表記 ホムラ・ニコラエヴナ
称号 ロシアの皇女
色調 白
徳性 節制
方位 南
星辰性 火星
アーティファクト 砂時計を持つ盾》
「ホムラはどんな感じ?」
「・・・時計?あ、」
「どうしたんだぜ?」
魔理沙は不思議そうにホムラを見ているとホムラは
「時間が止まった。でも5分間くらいしか止まらなかった。」
「時間操作系・・・魔理沙、魔法具ってこんな物もあるの?」
「私に聞かれても・・・専門家じゃないからわからないんだぜ。原理を今度調べるから待っててくれなんだぜ!!」
「わかった。ホムラは制御はできる?」
「大丈夫。時間停止中は魔法を使えないみたいだけど、詠唱や、準備はできるみたい。あと、時間遅延もできる。」
「要実験だね。次にいこう!!」
次は弐集院兄弟のようだ。
《名前表記 弐集院光
称号 福をもたらす者
色調 金
徳性 愛
方位 北
星辰性 金星
アーティファクト 聖人の指輪》
《名前表記 弐集院照
称号 場所を示す者
色調 黒
徳性 正義
方位 東
星辰性 海王星
アーティファクト スキマ妖怪の手帳》
となった。
「光、聖人の指輪はどんな感じ?」
「魔法の発動体のようですね。魔力をこの指輪に備蓄することもできますし、通常の発動体より魔力の伝導率が良いので威力が高くなりますね。」
と光は答えた。
「照はどう?」
「はい!!手帳に記入したことが全て頭に入ってきます。・・・これはヤマメ様に持っていてもらえないでしょうか。」
「・・・今はこの手帳を使って勉強しなさい。照の考えもわかるけど、今はやめておくよ。」
「わかりました。」
照はすぐに何かを書き出し、それを光が除きこんでいた。
(仲が良いな~。)
微笑ましく思うヤマメだった。
「ラストは小傘かな?」
「主、お願いします!!」
と言って小傘は針を刺した。
《名前表記 多々良小傘
称号 高貴な付喪神
色調 紫
徳性 愛
方位 北
星辰性 彗星
アーティファクト 魂の入れ物》
「「魂の入れ物?」」
私と小傘はハモりながらそう言った。
形は50センチの人形が5つあるのだが、顔が無く、背中に呪文が書いてあり、どの様に使うのかも不明な物だった。
しかし、雨咲の一言で疑問は解決した。
「あれ?幽霊とかを実体化させるやつじゃなの?てっきりそれだと思ったけど。」
ものは試しにと魔法球から一旦出て幽霊の代わりに律と電子殺せんせーの前に置き小傘が呪文を唱えると2体の人形が動きだし、画面から律と殺せんせーが消えたと思ったら人形が大きくなり、画面の律を人間にしたのと、久々のたこ型の殺せんせーがいたのだ。
「「「おぉ~。」」」
全員が驚き、律は
「これが触るということですか!!体温があります!!つねったら痛みます!!」
どうやら神経もあるようで完全に人間の様だが、種族的には付喪神に分類するようだ。
殺せんせーも久々の肉体にご満悦だった。
ついでなので律と殺せんせーにもパクティオーの儀式をしてみることにした。
するとちゃんとカードが現れたのだ。
《名前表記 死神(殺せんせー)
称号 コピーから本体となった先生
色調 黄
徳性 愛
方位 南
星辰性 冥王星
アーティファクト
ペンと指示棒とネクタイ》
《名前表記 自律思考固定砲台
称号 電脳大将軍
色調 白
徳性 勇気
方位 南
星辰性 地球
アーティファクト
遠隔アンテナ式髪留め》
殺せんせーが完全にネタでアーティファクトもハズレだったが、魔法の道具らしく、ペンのインクがなくならず、色も変えほうだいだった。
「・・・殺せんせードンマイ。」
「結構心にくるのでやめてくださいヤマメさん。」
と顔の色を変えながら答えたので凄く懐かしく感じた。
そして・・・
「雨咲、よろしくね!!」
「準備はできてるよお姉ちゃん!!」
私も契約した。
《名前表記 黒谷ヤマメ
称号 世界を超越した妖怪の神
色調 虹
徳性 勇気
方位 中央
星辰性 地球
アーティファクト 触手のサポーター》
となっていた。
触手のサポーターは触手の限界マッハ20まで上限をあげるための魔法具だった。
こうして楽しい休暇も過ぎるのだった。